大阪府大阪市
俊徳道と呼ばれる道は四天王寺南門付近から、菱屋西で玉造駅付近から始まる十三街道に合流し奈良県生駒郡斑鳩町の竜田までを結ぶ街道である。河内国・高安に住んでいた俊徳丸が、高安から四天王寺へ通った道筋といわれ、沿道の広範囲に亘り『俊徳』と冠される施設・旧跡などが点在する。街道から少し南に外れた八尾市山畑地区に、『俊徳丸鏡塚』と呼ばれている塚がある。本来は高安古墳群に含まれる横穴式石室墳であるが、いつしか俊徳丸の伝説と結びついた。
太平寺地蔵尊の右横には二基の俊徳道の道標が残されている。
・「是より南 太平寺村」 「志ゆんとく道 西 天王寺 東 高や素」と刻まれ、宝暦四年(1754)の年号がある。
・「是より南 渋川郡太平寺村」と刻まれ、同じく宝暦四年(1754)の年号があり、建立者は二基とも「弥兵衛」と刻まれている。
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