『神奈川の文学碑』刊行
神奈川県に散在する文学碑を発掘、その現況を伝える計画を企て、十数年の取材を終え、宿願の一冊『神奈川の文学碑』(公孫樹舎、税別2500円)に辿り着きました。
第一部の「神奈川の文学碑の概況」では、現況を確認した2300余基を「地区別分布状況」「碑種別状況」など統計的にまとめた。
第二部の「地区別概況と主要碑紀行」では主要文学碑76基の写真付探訪記を掲載し、県外1万余基を巡った知見を添え、著者の想いは「言霊の幸はふ国」を駆け巡った。
江戸期に建立の多い松尾芭蕉句碑については87基を、万葉ファンの期待に応えて、万葉歌碑も26基と県下の全ての碑を紹介した。
第三部では訪ねた文学碑の住所録(1700余基)を掲げ、参考文献や「全国文学碑ベストセレクション」(写真)を添えた。
文学を愛する市井の隠居の作品ですが、「文学碑への熱き想いが迸る渾身の探訪記」と帯に記した通り、流した汗の結晶がオールカラーの400ページに詰め込まれています。
文学碑は石に刻まれているとはいえ限られた命です。しかし、碑主の声を聴きに訪れる人がいる限り、命は続いて行きます。県下には敬慕する多くの人によって建てられ、風雪に耐えてきた文学碑が皆様のご訪問を待っています。
帯に記した「神奈川文学碑の集大成」「豪華決定版」はいささか羊頭狗肉の感がありますが、文学碑巡りには必携の一冊と自負しておりますのでご案内申し上げる次第です。
下記の書店、発行所でお求めいただけます。
1.神奈川県下各地の「有隣堂」(本店:045-261-1231)
2.発行所・公孫樹舎(電話045-641-8080)
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