「夕焼小焼」童謡碑 アルバム1
東京都荒川区東日暮里 5−2 第二日暮里小学校

*s.44.07.21.当校創立60周年記念事業建立
*JRの日暮里駅から「布の街」の垂れ幕の下がる「日暮里中央通り」を行くこと10分。第一日暮里小学校はビルの谷間に埋まっていた。ここは雨紅が最初の奉職した学校。碑は道路脇に設置されやすでの茂みに囲まれてひっそりと座っていた。校舎の壁面は橙色のレンガで覆われ、夕焼けのイメージを示していた。
東京都荒川区東日暮里 3−10 第三日暮里小学校
*s.59.10.09.第三日暮里小学校建立、
*ここは日暮里第二小学校の後に雨紅が奉職した学校。当校に在職中に「夕焼小焼」が作られた縁のある所。碑は小学校の裏門脇にあり、デザインは滋賀大学教授・秋元幸茂氏。沈む夕陽をイメージした「夕焼け小焼けの塔」と名付けられた大きなステンレス製のオブジェで近代的な造型。裾の方に、雨紅の自筆で「夕焼け小焼け」の歌詞が彫られている。周りは所々に江戸情緒を残す民家・商店が取り囲む。
東京・八王子市上野町 22−6 夕焼本舗万年屋
*s.63.社屋新築記念に当店が制作
*八王子の市民会館前に小さな和菓子屋さんがある。店主が八王子の銘菓を作ろうと苦心し、漸く出来た饅頭に雨紅に因んだ名前を付けたいと作者に願い出て「銘菓・夕焼の里」が誕生したという。間口2間ほどの小さな店舗に入るとすぐ右手にショーウインドウがあって、雨紅の自筆の「夕焼小焼」の歌詞の軸。その下にこれも自筆で「夕焼小焼」の歌詞が記された黒御影石の銘板が置いてあった。見学させてもらったお礼に「銘菓・夕焼けの里」を買って店を出ると店頭に「夕焼けの里」記念碑があった。
東京・八王子市西寺方町998 宝生寺
*s.43.10.10 当寺 村田斎師.鐘楼完成記念建立
*陣馬街道バス停「宝生団地入口」で下車。街道から北に団地を目指す。山のお寺ではなく、平地の寺であるが、曲がりくねった細道を歩かねばならない。境内の左手にモダンな鐘楼あり。その脇に「明治百年記念・夕焼けの鐘」と銘した石碑が建っている。碑面の左に歌詞、右に曲譜を刻む。碑陰にはこの歌の成立経緯を語った雨紅の言葉が刻まれていた。陣馬街道沿いにある幾つかの寺は「われこそ歌にある山のお寺」と名乗っている。雨紅の歌碑のある観栖寺・興慶寺や鐘に歌詞を刻んだ心源院寺もも訪ねたが山の中腹の興慶寺が一番歌に相応しかった。
東京・八王子市上恩方町 2089 宮尾神社
*s.31.09.10. 尾崎知三他友人知己建立
*陣馬街道を和田峠に向って行くと、道半ばで旧恩方村の中心部落に着く。休日にはボンネットバスの停まるバス停は「夕焼け小焼」と名付けられ、「夕焼小焼ふれあいの里」公園まである。向いの小山の中腹にある宮尾神社が雨紅の生誕地である。竹薮と木立の中を清流の音を聞きながら、ゆっくりと登ること10分。立派な杉木立に囲まれて神社が顔を出した。拝殿左手前の、今は取り壊されている社務所が雨紅の生誕場所。跡地に雨紅の還暦祝いに建てられた「夕焼け小焼け」の碑が杉木立に護られていた雨紅の墓地は神社南麓で本家の高井丹雄墓域にあって、墓碑のほか記念碑も建てられている。