あとがき
空と別れて8ヶ月。
なぜかかつての空の立ち位置を今は母猫の愛ちゃんが占めるようになりました。女の子なので「お散歩」はしないものの、猫広場に行くと私にくっついて離れません。順番が逆ですが、親子二代で懐いてくれています。
「もし鳥さんが老衰でいなくなったら、愛ちゃんを家に引き取るんだね」
そうお母さんに言われるように。
空の写真集を作りたいという思いは以前からありました。そう、まだ空がいる頃から。
そして最後のページは「そしてうちの子になりました」という言葉で締めくくりたかったのですが…。
私が空を家に迎え入れなかったのは家に小鳥がいるからなのですが、これについては周囲の人からいろいろなことを言われたものです。
「小鳥なんかベランダにカゴごと吊るしておけばいいじゃない」
「誰かにあげちゃえばいいじゃない」
などなど…。
しかし、私にとって十二年連れ添った小鳥は大切な家族。猫を迎え入れたいからと言ってぞんざいに扱うことはできません。そもそもそんなことをする人間は、新しく迎え入れた猫だっていつかはぞんざいに扱うようになってしまうはずです。仔猫を「買って」きて、その子が大きくなったらまた別のペットショップで仔猫を見て「買って」きて、今までいた子をないがしろにする…そんな人と同じです。
犬にせよ猫にせよ小鳥にせよ、我が家では迎え入れた動物は全て「家族」として接しています。
考えてみればごく当たり前のことなのだけれど…。でも最近は、必ずしもそうでない人たちがいる。動物を自分を飾るアクセサリーかおもちゃ程度にしか考えていない人たちが。悲しいことです。

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