ねこたび日記

2025年5月22日(木) 続き  
さて土佐電ですが、路線形態は簡単明瞭で伊野から後免町に東西に延びる本線(伊野線~後免線)と高知駅前から桟橋通五丁目に南北に延びる桟橋線がはりまや橋で交差しています。ただ東西に伸びる本線のほうは吾川郡いの町・高知市・南国市と三つの自治体を貫いているかなり長大な路線。高知市街中心部は均一料金ですが、それ以外は区間運賃制となっています。

後免町初の電車に乗って、運転席のすぐ後ろの座席に座りながら対向電車を撮影。
子供みたいなことしてゴメンナサイ。(^^;

こうやって見ていると長大な路線の沿線風景の変化がよくわかります。
後免町からしばらくは田園風景の中を走ります。このあたりは専用軌道ですが、

国分川の鉄橋を渡ると大通りが接近してきて、やがて知寄町のあたりから併用軌道になります。
知寄町三丁目で下車してしばし「鉄ちゃん」します。(^^;

↑600形。この形式が一番よく見かけたような。在籍車両数は31両と土佐電では最多です。

↑200形。昔の東京都電3000形や6000形に通じるような懐かしい顔。在籍車両数は15両。
この日は一日乗車券を利用しました。

はりまや橋に戻ってきたころには晴れてきて。
600形同士の離合。どっちもカラフルですね~♪
しかし土佐電の電車はパンタグラフが大きい。

このはりまや橋の交差点は電車が全方向に進行可能なダイヤモンドクロスの形態になっています。こういうのは全国でも珍しく、特に朝の時間帯には3両の電車がそれぞれ違う方向に同時に右左折する「トリプル・クロス」という瞬間が見られることがあるのですが、今回はさすがにそれは見逃しました。

桟橋線のアンパンマン電車が交差点を横切ると…、

今度は「いの」行きの600形が交差点に入ってくる。
はりまや橋を渡る電車。今の「はりまや橋」は今電車が通っている石の橋です。

さらに電車に乗って西へ。鏡川橋で下車。
橋を渡って右岸側にある歩道橋から撮った写真。この橋の形態も面白い。中央に線路を配してその両側に道路。で、見てわかる通りこの区間は単線。
伊野線は鏡川橋から終点伊野までが単線となっていて、途中三か所に電車行き違いのための交換設備があります。


街中の単線区間。この絵は撮ってみたかった。今回土佐電を訪れたのはこの光景が撮りたかったから。

朝倉電停。ここは電車が交換行き違いできる停留所のひとつ。実は数年前まで昔ながらの通票を使っていたそうですが、今は自動閉塞方式に変わってしまいました。

600形と700形の交換。600形は菱形パンタですが、700形はZパンタ。

連接車の3000形も走ってきました。愛称「ハートラム2」。今朝乗った100形連接車「ハートラム」の派生車です。

市街地中央に戻って。県庁前付近。

思う存分路面電車撮影をしたところで遅い昼食。久々に思い切り「鉄ちゃん」したなぁ。(^^;
高知城へ。

城内に入る手前にある像は…山内一豊の妻。(^^;

これって昔(特に戦前)は女性の鏡、とされた人なんですよね。良妻賢母、内助の功…今だったら「女性蔑視」と見られかねないけど。(^^;
夫の一豊のために嫁入りの際の持参金で名馬を買って、それが主君である織田信長の目に留まって一豊が加増された、という話。戦前の教科書には散々出ていたそうな。実際のところ、それが真実であったかどうかは?だそうで。
まあ、野暮なことは言いっこなしか。(^^;
高知城は土佐二十万石山内氏の居城。江戸時代の天守閣がそのままが残る「現存十二天守」のうちのひとつですが、この城の特筆すべきは天守閣だけでなく本丸御殿を含めた本丸の構築物そのものがすべて完全に残っている城だということです。こういう城は日本全国見回してもこの高知城だけです。ちなみに本丸は享保の大火(1727年)の折に全焼し、その後半世紀かけて再建されたものです(1753年)が、江戸時代の構築物であることは変わりません。

土佐は戦国時代末期には長曾我部家の所領でしたが、関ヶ原の戦で西軍に与した長曾我部家が改易になり、遠州掛川から山内一豊が移封されて、以後明治維新まで山内家が治めました。明治維新では薩長とともに倒幕の主力となったのはご存じの通り。そこであの坂本龍馬が出てくるわけですが、その話は後程。

天守閣に登ってみました。高知の市街がよく見えます。

城というのは基本的には見晴らしのいい高地に造られるのが常ですね。
それは戦国の名残とでもいいましょうか、敵が押し寄せてくるのをいち早く発見でき、なおかついざ戦となった折には戦況をいち早く確認して適切な采配を振るうためです。ただ、先日訪れた高松城のように海べりの地形と水路を利用した水城と呼ばれるものもありますが少数派ですね。
高知城内をゆっくり散策すること一時間ほど。私、「お城マニア」ですから。(^^;
陽が傾いてきたところで再び土佐電に乗りちょっと東へ。
県立美術館通で下車。
舟入皮の橋を渡ってすぐ、左側に高知県立美術館があります。
この美術館には公園が付属していて、そこは誰でも無料で入ることができます。市民の方々の散策の場にもなっているようです。折しも夕刻。のんびり散歩をされている方も目にしました。
そんな中…、
猫がいます。(^^;

ここの猫たちは地域猫のようで皆耳カットされています。たぶん餌をあげに来ている人がいるのでしょう。

黒い子、白黒の子…。

みんな、よくお太りになってる。(^^;
ゆっくりと猫たちの写真を撮りました。

ここの閉門時間は17:00。
もぅちょっと早く来ればよかったな…。
閉門10分前まで粘って、外に出ました。
さて今日は…「鰹のたたき」でも食べに行きましょうかね♪
明日はいよいよ最終日。お天気はいいようです。
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