2024年5月21日(火) 晴れ 京都 → 福井 御誕生寺 |
最終日です。
この日は北陸新幹線周りで帰途に就くことにしていますが、急ぐ旅でもないので午前中は京都でのんびりしてから敦賀に向かうことにします。
朝、四条烏丸を7時前のバスで出て、まず「哲学の道」へ。
ここは京都でも人気の散策コースではあるんですが、朝早い時間なら人も少ない。
これはここに限らずですが、そこそこ人出の多い場所は早朝観光がいい。
なんだか懐かしいですね。中学の修学旅行以来それこそ半世紀ぶりに来るなぁ、ここは。京都在住時も訪れなかったから。
自由散策でいくつか提示されたコースのひとつ。
「なかなかロマンチックな散歩道だぞ」と笑って担任の先生が言うもんだから、このコースに行けば女の子がけっこう多いんじゃ?なんて不純な動機で選んだんだけど、フタを開けてみたら来たのは男子ばっかりだったという。(^^;
猫もいました。
朝寝のところを起こされて、ちょっとご機嫌ななめ?(^^;
「なんだよ~」って顔されちゃった。
確かにデートコースにはうってつけかも。でも陽が高くなるとこの道も観光客で数珠つなぎになるそうな…。
この道を北にたどると銀閣寺に出ます。
着いたのは8:30の開門直後。
この時間なら観光客も少ないだろう、と踏んでいたのですが…私のあとから外人さんの団体がゾロゾロ…インバウンド恐るべし!(^^;
一通り見学して退出。混まないうちに…。
銀閣寺通のバス停。修学旅行生がいました。
私にもあんな時代があったっけ…なんて感慨にふけるのは歳を取ったと言うことですね。(^^;
再び四条烏丸に戻ってきました。まだ京都駅に行く時間まではかなり余裕があるのですが、早めに戻ってきたのはもう一ヶ所行きたいところがあるからで。
四条烏丸から歩いて数分。ビルの谷間にある小さなお寺。
因幡堂。寺号は「平等寺」。
ここも千年以上の歴史を持つお寺で主尊は薬師如来。病気封じの仏さまです。近年では「がん封じ」のお寺とも言われていますね。私も二年前、がんの手術をした身ですから。
よく見ると…え?猫??
本堂へのお参りを済ませて、まずはお守り売り場へ。
実はここで買いたかったのがこれ。猫のお守り♪
このお守り、一昨年の2月22日(猫の日)に売り出して以来、あまりに人気なんで一人一つ限定でしか売ってくれません。(^^;
無病を祈る仏様、薬師如来のお寺だけに「無病守」なんですが…、
なんで猫なのかというと、お守り袋の表に三匹の猫。
裏側にまた三匹の猫。合計六匹の猫で「六猫」=「むびょう」=「無病」というわけです。
猫好きさん必携の?お守り。(^^;
他にもいろいろ売ってます。Tシャツなんかもあったりして。
このお寺には馬頭観音像もあるのですが…、
その足元にも猫が寝てたりして。
おみくじも猫。
引いてみました。中吉♪
しかしこのお寺、なんでここまで猫尽くしなのか。
それはわかりませんが猫にこだわりがあるお寺ですね。保護猫の譲渡会などもやっているそうですよ。
で…リアル猫さんもいます。(^^;
ちょうどお昼寝の時間だったのかな?(^^;
そろそろ時間なので、地下鉄で京都駅に向かいます。
いよいよ今回の旅も大詰め。京都11:40発の「サンダーバード19号」で敦賀へ。
敦賀で北陸新幹線「つるぎ20号」に乗り換え。北陸新幹線、つい先日開通したばかりの敦賀~金沢間は初乗りです。
一駅乗って越前たけふへ。12:54着。
京都では晴れていて気温もかなり高かったんだけど、こちらに来たら曇っていて肌寒い。思わずカーディガンを引っ張り出して。さすがに気候が全然違います。
越前たけふの駅前。
すごいところにありますでしょ。(^^;
ほとんど田んぼと麦畑の中。はるか昔、東海道新幹線が開業した当時の岐阜羽島駅を思い出します。
駅から歩くこと20分ほど…。
そう、御誕生寺。ここにあるんです。
かつてはJR北陸本線武生の駅から徒歩だと1時間近くかかったんですが北陸新幹線が開業して新駅ができたおかげで楽に歩いて行けるようになりました。
御誕生寺についてはもう説明不要でしょうね。
最近ではTVなどでも取り上げられるようになりましたし…。
ここには20匹近い猫がいて、お寺で面倒をみてもらっています。
もっともこのお寺自体は比較的新しいんですよ。古刹というわけではありません。
本堂前の広場。あちこちに猫、猫、猫…。人が近づいても逃げません。
猫目当てで来る人も多いのですが、有名な割にはさほど訪問者が多いわけではなく私が行ったこの日は他に5~6人。
猫たちのための募金箱が用意されていて、千円以上を募金すると、こんなお守りをもらえます。
募金は猫たちのエサ代などに使われます。
だから、広場にはこんな看板も。
お寺で充分にゴハンをあげているから一般の人はエサやリはしないでくださいという意味。
本堂前には大仏様が鎮座してます。令和元年に建立されたもの。
よく見ると、大仏様に二匹の猫が懐いています。なんとも微笑ましい♪
15:00過ぎ、お坊さんがボウルをカンカン鳴らしながら歩くと、猫たちが集まってきます。
猫によって食堂(じきどう)が決まってるのか?半数の猫は本堂向かいのケージが置いてある小屋の中でお食事。
残り半数の子には寺務所前に樋を連ねて…。
仲良くお行儀よく並んで。このゴハンタイムは朝8時過ぎと夕方15時半ごろの一日二回あるそうで。
ここの猫、ポッチャリさんが多い。(^^;
かわいがられているのがよくわかります。
二時間ほどこのお寺に滞在しました。有名どころなのでもっと人が来ているかと思いましたが、思いのほか静かでのんびり過ごすことが出来ましたね。
16:00過ぎ、お寺を後に駅へ。
越前たけふ16:51発の「つるぎ30号」に乗り、富山で「かがやき514号」に乗り換えて帰途に就きました。
11日間。長い旅でした…。
でも充実した旅でした。
今回もたくさんの人にお世話になりました。ありがとうございました。
そしてたくさんの猫たちに出会いました。本当に楽しかったです。
気が付けばこの稿を締める今、、もう秋の瀬戸内行きが間近に迫っています。今後はどんな旅になるでしょうね。