ねこたび日記

2024年4月15日(月)続き  
食べ終わった子たちは思い思いに食休み。

おふざけしてる子たちも。(^^;

そうかと思えば4~5匹の猫たちが広場を横切って向こうの林へ。

この舗装された広いスペース、これは実は防災ヘリポート。
13年前、東日本大震災で津波の被害に遭った田代島。その時は仁斗田・大泊の二つの港は使用不能になり島は孤立状態になりました。そんな緊急時の物資搬入や傷病人輸送などに使うように丘の上にあるこの場所にヘリポートが造られたわけです。そして田代島も高齢者が多い島。田代島は仁斗田に診療所がありますが、大きな手術が必要になった場合は島内では処置できません。船では間に合わないような緊急の場合もここへドクターヘリを呼ぶことになります。ここは仁斗田と大泊のほぼ中間。それぞれの集落から車で患者を搬送してここからヘリコプターという形。もちろん人間だけではなく場合によっては猫も、という話。

猫たちにとってはヘリポートは夕方の日向ぼっこの場所となっているそうです。(^^;
まあ、非常事態さえなければここにヘリコプターが飛んでくるのは年に何回かの自衛隊の訓練の時だけですからね。

ここの桜はあと数日で終わりかな。今年は花の進みが早い。

猫神社。今日は違う猫さんが。

猫神様はたくさんいるようで。

そうだよね、「八百万の神」だから。(^^;
大泊。港をバックにくつろぐ子。

ここの港は港内が浅いので、干潮時はフェリーは寄港できなくなります。午前の便か午後の便のどちらか(時に両方)が寄港不能になることがほとんどですね。これを事前によく調べておかないといざ帰りに「船に乗れない!」ということになります。もっとも、石巻で切符を買う際に案内はしてくれますが。まあ、帰りは仁斗田から乗ると決めておいた方が無難。

大泊にある古民家。土日祝は観光客相手に開けていますが今日は月曜。

昨日モデルさんをしてくれた子たち。

「今日はいいでしょ~、暑いんだから」
ハイ…。(^^;
そしたら違う子が♪

実はチョウチョ追いかけてここに乗っただけだったりする。(^^;

ヒラヒラ飛んでるチョウをじっと目で追って…チョウと猫の絡みが撮れるかと期待したけど白いチョウは港の方に飛んでっちゃった。
仁斗田に引き返します。
また猫神社に寄ったら、今度も違う子が。交代制かな?(^^;

午後2時。やや陽が傾いてきました。

影が伸びてきましたね。日陰に入るとやはり涼しい。ところどころ西からの海風が入る場所もあります。

仁斗田の阿部ツ商店。

ここではお店のお母さんが集まる猫たちの世話をしています。

去年生まれの子たち。まだ仔猫の面影が。

去年は20匹の仔猫が生まれたんだそうな。毎年、生まれた仔猫のうち無事に冬を越せるのは2~3割ということです。これは瀬戸内などでも同じですけど冬の寒さが厳しいこの島では多分瀬戸内よりも生き残るのは厳しいかも。
ところが昨冬は、生まれた仔猫20匹全てが冬を越せたそうです。
「こんなの初めてだよ~。よかったけどね」
そういえばこの冬は記録的な暖冬でしたね。

仁斗田の港に戻ってきました。船の時間まであと一時間を切りました。

港のそばにある「田代食堂」。今日は月曜日で休みだけど猫たちはゴハンをもらえる。寝ながら待ってます。(^^;

観光客用のテラスも今日は猫たちの憩いの場所に。

桟橋にお見送りに来た?子。

「バイバイ♪」

頭を撫でる外国人観光客。田代島も欧米の人にはかなり知られているよう。
そう「世界六大猫の聖地」に選ばれてますからね。
二日間、猫たちとゆったり過ごした田代島。いいお天気にも恵まれました。
もうすぐ仔猫たちが顔を出してくる季節。6月ごろにはたぶんたくさんのかわいい姿を見せてくれるんでしょうね。
Back Home