2月25日
   PM16:00 成田空港発


この日を迎えるまで、そしてここまでの道のりは果てしなく長かった
そう、苦難と困難の連続であった
何しろ海外旅行はおろか、飛行機に乗るのも生まれて初めてだったからだ
パスポートってどこでもらったらいいの?いくらくらいかかるのかしら?
海外旅行に行く上で、いったいどこで予約をしたら一番合理的なのかしら?
などなどを、細い人脈を辿って情報を集めたり
すっかり錆付いてしまって腐っている頭や知恵をフル回転して
どうにか何とかパスポートや旅券を含めて全て揃ったのは
何と出発する5日前であった
今さらながらよく飛行機の旅券はおろか、現地のホテルも取れたと思う
これから海外旅行やパスポートを取りたいと思っている皆さん
パスポートは有楽町にある交通会館にて申請、そして発行が受けられますよ
そして何と交通会館には、僕が尊敬し憧れであった王様こと村田 基さんお勧めの
フリーズドライでお湯を入れるだけで出来たてのおにぎりが味わえるという
超すぐれ物のアイテムも売っているのである
現地ではたして僕はまともにご飯を食べる事が出来るのか?
っという不安がかねてからあった為に
僕はこのおにぎりを、今回の旅行は3泊5日になる為
5つ購入して行ったんだよ

そして何はともあれ当日は、もしも何かあって時間に遅れでもしたら大変だと
朝の9時に自宅を出発!いつでも僕は不測の事態に備えて
皆にバカにされるのだが早めに出発して現地で無駄な時間を過ごしてしまうのさ
我が愛車であるエルグランド君には、僕が旅行から帰ってくるまでは
成田空港の近くにあるUFOパーキングにお世話になる事にした
ここは付近の他のパーキングに比べて値段がうんと安いので
とってもお勧めです

時間にかなり余裕のあった僕は、今までは成田空港も羽田空港も
友達を送り迎えでしか来た事がなかったので
ゆっくりと空港内を探検してまわってみる事にした
成田空港には出発ロビーとして第1そして第2旅客ターミナルと2つあるみたいなのだが
今回僕がお世話になったのは第2旅客ターミナルの方であった
ファーストフードから和洋中と各種レストランも充実している上に
外国の人の為か、お土産コーナーや本屋まであって
まるで1つのデパートの中の様になかなか楽しめる場所であった
ん〜こんな場所とは初めて知ったよ(笑)
その成田空港内にある和食のレストランにて軽く昼食をすませた後
現地でのお小遣いやチップの意味も含めて、空港内にある銀行で
円をドルに両替してもらった
少し多いなか?とも思ったが、何と言っても向かう目的地はラスベガスという事で
4万円分をトラベラーズチェックなる物に替えて
3万円分をドルに替えてもらい、しめて7万円分を両替した
ま〜こんな物だろう
生まれて初めて見る現物のアメリカドル紙幣は
何だか子供銀行のおもちゃの様で不安にかられてしまったりもしたよ

そしていよいよ出発の時間も近づいてきて、受け付けにて往復の旅券をもらった
飛行機内の座席については僕自身も当初は窓際で景色を見ながらと思っていたが
出発前から情報が入っていて、窓際と言っても出発時の僅かな時間や
現地到着の時以外は景色なんて何も見えないし
だったらトイレに行きたい時に隣の人を気にせずに行ける
通路側の席、しかもトイレに近い場所で前や後ろになるべく人のいない場所...
そんな都合よくそんな場所が取れるのか?と思いながらも
受け付けの人にそのウマを話した所、すんなりとその条件で席が取れてしまった
ん〜幸先よく超ラッキーじゃないの〜!!!
しかしそんな幸運が、逆に不安をかきたててもいた
実は僕は幼い頃から飛行機だけは一生乗るまい
僕が乗ったらきっと飛行機は墜落する!っと勝手に思い込んでいたのである
なぜそんな僕が今の時期に、しかも一人で海外旅行に行こうと思いたったかといえば
何かこのまま日本にいるだけではわからない事、不安な事
自分自身にとって、男として、人間として、これから自分はどうしていったらいいのか?
今、自分は何をすべきなのか?これから何をすべきなのか?
そんな事が、この住み慣れた日本を離れてみて、たった一人異国の地へ行く事で
何か新しい発見が出来るのではないか?
などと言えば聞こえはいいが、やはり人として生まれてきて
今後の為の社会勉強の1つとして
1度は飛行機や海外にも行っておいた方がいいんじゃないか?
今のこのぷ〜太郎として時間のある内にしか行けないだろうな〜
っていうと大した事じゃなく聞こえていいかも知れない
しかし僕の中で誰にも言えない大きな意味を含んでの旅行なのだ
これが僕だけの真実である

そして、同じ飛行機でラスベガスへ向かう人達にまぎれて出発口へ到着
ここに来るまでにお世話になった人達へ電話やメールで挨拶を送り
そして僕は不安と恐怖でいっぱいの気持ちの中
今回お世話になる 日本航空 JL−026便 の中へと
たった一人で乗り込んでいった

ドキドキの一人旅の始まりである