ご利用の一例

かたつむり学舎のご利用の一例をご紹介します。

ご利用の一例 うさこさんの場合

うさこさんは中学2年生で不登校となり、それから卒業まで中学校にほとんど行くことがありませんでした。けれど中学3年時に高校受験をし、ある普通高校へ合格し、入学したのですが、ゴールデンウィーク明けからほとんど行けなくなりました。そして、10月頃には出席日数が足りなくなり、留年することが決定してしまいました。

高校を一年留年して続けていくのか、退学するのか、また将来何になるのかなど、特に決まらないまま月日は流れ、12月が近づいてきました。
そんなうさこさんに、お母さんがかたつむり学舎というのがあるので、まずカウンセリングを受けに行ってみようかと提案しました。

数日後、うさこさんとお母さんは、かたつむり学舎のカウンセリングに行きました。カウンセリングを受ける中で、高校の卒業資格を取りたいことと、できれば留年せずに高校を卒業したいという、うさこさんの望むことがわかってきました。

そこで、通信制高校と連携し、高卒資格を取得できるかたつむり学舎の利用について,、臨床心理士から説明を受けました。うさこさんは、家族と相談し、まずは一ヶ月体験を行ってみることにしました。

かたつむり学舎では、学習サポートを受けながら、うさこさんがどんなことに興味があるのか、もしできることなら何をしたいのか、何ができなくて困っているのかなど、毎回臨床心理士やスタッフとゆっくり話していきました。また、その時期に編入でき、うさこさんも続けられそうな通信制高校を一緒に探していきました。

そして一ヶ月体験を終えた頃には、うさこさんに合った通信制高校を見つけることが出来、かたつむり学舎のサポートを受けながら受講することにしました。

しかし、うさこさんが困っていることの一つに、外出がありました。人目が気になって、通信制高校のスクーリングのための外出が出来ませんでした。それで外出トレーニングかたつむり学舎のスタッフと一緒に計画、実施していきました。次第に遠方でも出られるようになり、なんとかスクーリングに行くことができました。そして通信制高校の課題も終わり、無事進級することができました。うさこさんは、この進級で少し自信をもち、他のことにも挑戦したくなってきました。

そして、アルバイトをしたいと思うようになりましたが、実際、探してみるとなかなか無く、またアルバイトほど責任あることをする自信もまだありませんでした。けれど毎日家からどこかに通って、家族以外の人と交流する機会が欲しかったので、ボランティアをしたいと思うようになりました。かたつむり学舎でもボランティア探しのお手伝いを行い、雑貨の販売をするボランティアが見つかりました。毎日そこに通いながら、週一回は、かたつむり学舎で学習したり、カウンセリングを受けたり、トレーニングを受けたりしました。 そのうち英検を受けたくなって、英検の勉強をするようになり、行きたい大学も見つかってきました。

今は、大学受験にむけて勉強をしながらボランティアをしています。以前のように外出することも怖くなくなり、家族以外の人と話す機会も増えてきました。

かたつむり学舎に通うようになって、自分のやりたいことが少しずつ見えてきている今日この頃です。

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