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蓼科・横谷峡
 (2013.6.22)


茅野市街から麦草峠経由で佐久市に通じる国道299号線(通称:メルヘン街道)は、八ヶ岳西麓の蓼科中央高原を通り抜けます。
八ヶ岳山塊(天狗岳?)に発する渋川が、その蓼科中央高原で横谷峡とよばれる渓谷をつくり、長さ6kmほどの渓流に沿った遊歩道では大小4ヶ所の滝や瀬音を聴きながらマイナスイオンを存分浴びることができます。

もう何年も前ですが、十和田湖奥入瀬渓流に行ったとき、地元タクシーの運転手さんの「渓流歩きは、川下から上流に向かって歩くのが一番美しく見える」の一言が頭に残っていたので、横谷峡も下流の乙女滝から上流の王滝に向けて歩くことにしました。


   
乙女滝。横谷峡入口バス停から歩5分ほどです。

今は雪解けの伏流水と梅雨期の雨水の両方で、水量が多い季節だろうとは思いますが、「乙女」という名前からもう少し楚々とした優しい姿を想像していましたが、水の勢いもよく、「躍動美の乙女」をイメージする滝です。
 


マイナスイオンは水の流れや水しぶきで発生し、新陳代謝や癒しを促進する効果などがあるそうで、乙女滝のマイナスイオン指数は20,000。

これは空気1ccに含まれるマイナスイオンの個数だそうですが、都会の街中での平均指数がどれほどか知らないので、20,000個といわれてもふーん・・・!の反応ですが、でも滝を見ながら深呼吸をしているとゆったりとしたいい気分になります。



   
渓流の心地よい水音に聴き入ります。頭の中を空っぽにして、贅沢な時間です。
ふと上を見上げると、周りを囲む高い樹木の真ん中に空があります。


乙女滝から10分ほど歩くと、霧降の滝。

乙女滝に比べると落差も少なく水飛沫も少ないように見えるけど、ここのマイナスイオン指数は乙女滝と同じ20,000。うーん、よく分からない!。


屏風岩という名前だったと思います。写真では大きさの実感がつかみ難いですが、高さ何十メートルの奇岩です。


川床の石・岩は大きく、岩盤が川底をつくりあげています。また、川床は茶色をしています。大昔に八ヶ岳が噴火したときの噴石・熔岩の成分が影響しているのでしょうか・・・?


あちらこちらで写真を撮るので立ち止まったり、手頃な岩や倒木に腰かけて水音に聴き入ったり、マイナスイオンや森の香りを胸いっぱいに吸い込んだり、のんびりウォークで乙女滝を出てから小1時間経過。


今までは比較的ゆるやかな上りが続きましたが、川音が足の下のほうから聞こえるようになると遊歩路は登りになり、王滝まではあと10分ほどでしょう。


王滝。三段に落ちる滝が美しく、横谷峡のハイライトポイント。


 川床、滝の岩盤は茶色です。  滝壺近くへのルートはあるけど、今回はパス。




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