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ホワイト・マウンテン国立森林帯
(White Mountain National Forest、
New Hampshire、USA)



モントリオールから50キロほど南に下ると、そこはもう米国との国境です。パスポート・チェックを受けてゲートを通りバーモント州にまず入ります。今日の目的地、ホワイト・マウンテン国立森林帯 (White Mountain National Forest) は、バーモント州を通り抜けてニューハンプシャー州まで、国境から約2時間のドライブです。

私はフランス語は疎いので、モントリオールではフランス語の道路標識をちらっと見ただけでは街路の名前も行き先表示も頭に入り難かったのですが、バーモント州に入るとここはアメリカ、道路標識も英語表示になり、通り過ぎ際にちらっと目に入っただけで分かるような妙な安心感を覚えました。でも、制限速度の表示だけは、米国のマイル表示よりはカナダでのキロ表示のほうが理解しやすかったです。

ニューハンプシャー州に入ると、アメリカの東海岸部を北から南まで続いているアパラチア山脈の高い山々が遠くに見え始め、今日の目的地ももうすぐ近くです。ホワイト・マウンテン国立森林帯の山は1,500〜2,000メートルクラスですが、歴代アメリカ大統領の名前を冠した山が数多くありました。例えば、1,730mのジェファーソン山 (Mt. Jefferson)、1,900mのワシントン山 (Mt. Washington)、1,540mのリンカーン山 (Mt. Lincoln) 、などなどです。



 ホワイト・マウンテン森林帯の紅葉。眺めているだけで癒されます。


高速道路(Highway はすべて無料です)の休憩所にあるインフォメーション・センターに立ち寄ったら、ビーバーが食いちぎって倒した木の実物が展示されていました。ディズニーの漫画映画でビーバーが大きな木をかりかりと噛み倒してしまうシーンを見たことがあり、えっ!まさか!と思っていましたが、この実物を見てびっくりするやら、納得です。



ホワイト・マウンテン国立森林帯に行く途中、ニューハンプシャー州にある標高1,270mのキャノン山 (Cannon Mountain) に立ち寄りました。この2枚の写真はそのときのものです。


山頂に上がるケーブルカーの中から撮りました。この辺りは赤色がなく、見渡す限りの黄葉です。
山頂は霧が立ちこめ、まだ10月初旬だというのに気温は氷点下2度。 地面は全て凍てつき、ススキのような草にもビッシリと霧氷が張りついていました。


帰路につきはじめた午後3時頃から天候が急に変わりだし、分厚そうな雲が山の姿を隠し始めました。この写真も本来は Mt. Washington が正面に見え、その麓には世界的に有名なマウント・ワシントン・ホテルがあるという絵葉書にもなるスポットなのですが、肝心の Mt. Washington の頂上は既に雲の中です。でも、上空は雲に覆われて薄暗いのに、ホテルは夕方近くの陽を受けて輝いている、という印象的な光景でした。

このホテルで、太平洋戦争終結1年前の1944年、欧米を中心とした44ヶ国の財務大臣が集まり金融国際会議が開かれました。そして、この会議ではじめて(1)世界銀行を設立する、(2)1オンスの金の価格を35米ドルとする、(3)米ドルを世界貿易の基軸通貨とする、という歴史的な決議がされた場所として有名になりました。



ホテル庭のモミジの紅葉が鮮やかでした。

ホテル入口横のテラスにあったハロウィーンの飾りつけ。ユニークなアイディアで、オシャレ!。



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