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河 津 桜 (かわづざくら)


2月26日、静岡県賀茂郡河津町の<河津桜>を見に行きました。早咲き大島桜と緋寒桜との自然交配によって生まれた河津桜は、ソメイヨシノなどの桜の花が咲き出す前の2月上旬〜3月上旬が見頃のため、昭和50年に河津町のシンボル花木に指定され、毎年多くの花見客が訪れます。

2月10日〜3月10日の1ヶ月間は河津町観光協会による「河津桜まつり」が開催されており、26日はウィークデイにもかかわらず電車(伊豆急)、大型観光バス、自家用車(駐車場を探すのが大変でした)で多くの人が訪れており、また桜並木に沿って地元商店街の人たちによる出店が軒を並べている大変な賑わいでした。




花見どころは町内の数ヶ所に別れてあるようですが、メインは河津川に沿った約400メートルほどの桜並木で、私たちはそこに向かいました。土手沿いのそう広くはない道幅のところに大勢の花見客が集まります。のんびり立ち止まって桜を見上げて観賞したり写真を撮っていると、人の流れにさおを指す形となって流れが滞りがちになるので、後ろの人に急かされるように前へ前へと歩を進めなければならず、ゆったりとした気分で桜見物ができなかったのが少し残念でした。

川の土手には今が旬とばかりに菜の花も咲き連なっていて、濃いピンク色の河津桜と黄色の菜の花のコントラストが目に鮮やかでした。


桜並木のある土手から一段下がった土手沿いの道には、地元商店街の人たちがだしている仮設屋台のみやげ物店がずらーっと連なり並んで、菓子・饅頭、柑橘果物、花・苗木などを、あっちの店、こっちの店で呼び込み売りをしている声が、にぎやかに響いています。 あわびの串焼きなどを売っている何軒もの店からは醤油たれの独特の臭いがあたりに漂いだしています。桜まつりは地元の方にとっては重要なイベントでしょうし、また活気があっていいという見方もあるかもしれませんが、静かに、ゆっくり・のんびりと河津桜や菜の花など、自然の風景を観賞していたかった私からすると、これもまた思惑がちょっぴり外れちゃったというところです。


河津桜は、ソメイヨシノに比べると樹高はやや小ぶりですが、一つ一つの花房が大きく、ずっしりと重そうで、迫力のある桜です。色は東京近郊で見かける八重桜に似た濃いピンクが特徴です。
目を凝らして見ると、メジロが何羽も枝から枝へとちょこちょこ渡り歩きながら花の蜜を吸っていました。その可愛らしい姿をカメラで捉えたつもりでしたが、写真をよく見ても写っていません。メジロの動きが速く、またズームの弱い私のカメラでは無理だったようで、残念です。





(後記:週中の日だったので、道中の交通量もそんなには混まないだろうと思い、ゆっくりめの朝8時に武蔵野市を出発しました。東名から小田原厚木自動車道を通って、小田原で高速を降りるまでは予想通りに渋滞もなく順調だったのですが、 小田原から熱海を通って伊東までの海沿いを走る135号線は、一瞬今日は休日だったかな?と思うほどの渋滞続きでした。河津町にたどり着いたのは午後1時過ぎで、片道5時間のドライブでした。)



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