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カナディアン・ロッキー
(レーク・ルイーズ  アサバスカ氷河)



今日はバンクーバーからカルガリーへ飛行機で移動し、そこからレーク・ルイーズ (Lake Louise)へ向かいました。カルガリー空港からは、トランス・カナダ・ハイウェイを西へ向かい、あとは一路ロッキー山系に沿って北上。車で約2時間の行程です。




(1) レーク・ルイーズ (Lake Louise)

レーク・ルイーズ到着は夕方でした。曇り空のせいもあるでしょうが、さすがにカナディアン・ロッキー中心部まで入ってくると空気も冷たく、セーターを着込んでも寒く感じられます。平野部のカルガリーの町では気温が25度ほどあって汗ばむ陽気でしたが、ここレーク・ルイーズの気温は10度を確実に下回っていたと思います。


  到着したとたん、えっ?うーっそ!と思わず叫んでしまいました。レーク・ルイーズはまだ一面氷で、その上に車が走ったような跡がいく筋も残っています。氷はまだ厚いということかも・・・?
(写真はクリックで拡大します)

5月末にはもう湖の氷も融け、明るいコバルトブルーに輝く湖面には正面に聳える氷河に覆われた山が逆さに映り、それが両岸の針葉樹の山並みとマッチして、これぞ自然美の極致!、という景色に出会えるものとばかりを思い描いて来たのですが・・・。うーん、残念。


  15年ほど前に来たのは、今回より1か月遅い6月末頃だったのかも・・・。まさにこのJTBのパンフレットにあるような美しさでした。


翌朝、湖岸を散策すると、岸に近いところでは氷が少し融けはじめていて、きれいに澄んだ水が周囲の山を映しだしていました。

うーん、やはり来るのが1ヶ月早かったかな・・・。





(2) 氷河ハイウェイ (Icefield Highway)

レーク・ルイーズからコロンビア大氷原へは、景観の美しさで知られている氷河ハイウェイ (Icefield Highway) を北上します。氷河ハイウェイ自体が標高で1,500メートル前後のところを走っているので、手を伸ばせば届きそうな両サイドの山々がそんなに高いとも感じないのですが、実際はどれも高さが3,000メートル超級の山々で、しかも何万年という年月を経て形成された氷河で覆われています。大自然の真っ只中にいるのが実感できます。


  クロウフット氷河 (Crowfoot Glacier):

この写真 (クリックで拡大します) ではもう一つ見分けがつきにくいのですが、岩肌をおおう氷河の形がカラスの爪先の形をしていることから名付けられています。


フォーブス山 (Mt. Forbes)。 高さ3,570メートル。

この写真 (クリックで拡大します) ではそんなに高そうな山には見えませんが、この写真を撮っている場所がすでに標高1,800メートル付近で、森林限界線に近い高さなのです。


全般的には曇りがちの空模様でしたが、流れの速い雲の間からときどき顔を出す真っ青な空をバックにした氷河の美しさに感動しました。 


  サスカチュワン谷 (Saskatchewan Valley):

ロバート・ミッチャムとマリリン・モンローが主演した「帰らざる河」は、氷河ハイウェイに沿って流れているボウ川 (Bow River) を舞台にした映画ですが、このサスカチュワン谷はその映画のオープニングに映し出された美しい景観のところです。

曇り空のため、肝心の谷あいが薄暗くなってしまったのが残念です。

(写真はクリックで拡大します)


ボウ川(Bow River):

雪解け水で流れが速いですが、水底の石もはっきり見える、澄んだきれいな川でした。


キャッスル山 (Mt. Castle):

形が西洋のお城に似ているところからキャッスル山 と呼ばれています。

でも私には、お城のようなロマンチックな形ではなく、「げんこつ、握りこぶし」に見えますが・・・、どうでしょう?。





(3) コロンビア大氷原 (Columbia Icefield)

コロンビア大氷原は標高3,000メートルの高いところにあります。総面積325平方キロメートル(注:東京23区全面積の約半分の広さ)もあるカナダ最大の氷の原っぱで、積もり積もった氷の厚さは最深部で365メートルもあるそうです。

一般観光客はコロンビア大氷原に立ち入ることはできませんが、そこから流れ出している3つの大きな氷河のうちの一つ、アサバスカ氷河 (Athabasca Glacier) には特別仕立ての雪上車で入り、氷河の上を歩くことができます。


(この写真はクリックで拡大します)
コロンビア大氷原から流れ出してきているアサバスカ氷河。雪上車は写真のちょうど中央部、氷河が白く見えているあたりまで行きます。雪上車を降りたところの氷の厚さは80メートルです。

コロンビア大氷原は、アサバスカ氷河の頂上部が雲と交わるあたりから奥のほうに広がっています。
アサバスカ氷河で雪上車を降りると、左右は氷河の流れで削られ切り立った、見上げるような岩山が眼前に迫ってきています。

その中腹付近の白いのは雪ではなく、流れ出してきている氷河です。この氷河の先端でも厚さは約30メートルあり、いつ崩れ落ちて来ても不思議ではない状況です。


現在使われている雪上車。そばに立っている人と比べると大きさ推定できると思います。

特製タイヤの直径は1.5メートルと日本女性の平均背丈とほぼ同じで、横幅は1メートルもあります。
昔使われていた雪上車。グレイハウンド長距離バスの車体を転用したもので、タイヤを外してブルドーザー用のキャタピラー取り付けられています。



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