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奥多摩ハイキング

古里駅 〜 鳩ノ巣
(2007.8.27)


「プロローグ」

今年の東京は暑かった!。毎日まいにち真夏日が続いているとき、「奥多摩の渓谷の緑の木陰で、渓流の瀬音を聞いたら、暑さを少しは忘れるかな・・・?、気持ちいいだろうな・・・!」との思いがふと頭に浮かびました。

奥多摩・鳩ノ巣渓谷に行ったのは中学のとき。もう50年以上も前のことで、どんな景色だったかも全く記憶に残っていません。近所の書店で「奥多摩ウォーキングガイド・・・」みたいな本を買って目を通したけど、今ひとつピンと来ません。でも、小学校の遠足や家族連れでも楽しめるところのはずだから、行けばなんとかなるだろう・・・。ともかく行動を起こすことにしました。


吉祥寺を8時半に出発。立川駅構内の売店でおにぎりとペットボトルを調達して、青梅線へ乗り換え。電車の中でガイドブックに付いていた簡易地図を見ながら『鳩ノ巣駅で降り、渓流沿いに白丸湖を経由して、奥多摩駅までゆっくり歩いてみよう・・・』と、おおよその計画を立てた。

車窓から多摩川沿いの緑が次第にその濃さを増してくるのを眺め、ときおり樹間をとおして多摩川の流れが見えるようになると、はやく電車から降りたい気持ちが強くなり、結局予定した鳩ノ巣駅一つ手前、「古里(こり)」駅で下車。10時20分。

古里駅は常駐駅員さんはいないようです。Suicaで改札を通りながら駅舎の中を見ると、中年の女性が一人いました。私服を着ており駅員っぽくありませんが、「多摩川の方に行きたいのですが・・・」と尋ねると、写真 (クリックで拡大します) の「古里散策マップ」をくれました。ありがとうございました。

古里駅から鳩ノ巣駅まで、歩いたところを赤線で印しました。このマップは古里駅周辺部を拡大して書いてあり、寸庭橋を渡ってから鳩の巣までの距離はマップに示されている長さとは大違いでした。


「JR古里駅」と書かれた木板がちょこんと掛けられている駅舎。
駅舎の横に、畳一枚ほどの大きさで、駅で貰ったのと同じ「古里散策マップ」がありました。


まず駅から200mほどの距離万世橋がある。多摩川の流れと両岸を埋め尽くす緑の森が素晴しい。
(写真はクリックで拡大します)


(写真はクリックで拡大します)
青梅街道沿い。蔵と交通量計測装置の対比が面白く、写しました。
わき道に入ると、高さ2mほどの滝が水音を響かせていました。音を聞いているだけで涼しい!
庭先の畑にペットボトルの風車。都心では見かけない風景に、パチリ。


古里駅から寸庭橋まで約15分。橋上から眺めは暑さを忘れさせてくれます。
 
(写真はクリックで拡大します)
この辺り、流れは静かです。
水が澄み、川底まではっきり見える。


寸庭橋と多摩川の流れ


ウォーキングトレイルのスタート地点。えっ!こんな道!
熊に注意!の看板


木陰から熊が出てきても不思議でないような、自然いっぱいのトレイル。
樹間から多摩川の流れが見え、思わず立ち止まって一息、ホッ!。


多摩川からは離れて丘陵に差し掛かったトレイルは、杉木立に包まれ、多少のアップダウンはあっても全体的には上り勾配で続きます。
足下に注意しながら黙々と歩を進めていると、崩れえぐり取られたような山肌の中腹から落ちている滝の音が耳に心地よく聞こえてきます。
高さ5mほどで、滝壺は小さい。冷たい水でタオルを濡らし首筋にあてると、気持〜ちイイ!。
滝壺から滝の上を見上げる。なんか穴倉の底にいるような感じ。


越沢川(多摩川の支流の一つ)の渡り橋のたもとに、源氏ホタル生息地の標識。貴重な自然を大切にせねばと思います。
ホタル生息地の看板は、この板橋の右手前にある。
源氏ホタル生息の流域
(この写真はクリックで拡大します)


越沢川を過ぎると、松の下尾根までは標高の割には険しい登り坂が続く。奥多摩のトレッキングコースだから、ある程度はきつめのアップダウンがあるだろうと覚悟はしていたけど、日頃は平坦な市街地や公園内を歩いているだけの身体に、この登り坂の連続は厳しかった。


登りはじめ。最初に見たとき、あれっ!きつそうな坂と思ったけど、行くにつれより急になる。
この辺では、ちょっと登っては立ち止まり、休憩して息を整えるの連続。
ジグザグというよりは、遮に無に急坂を上がるイメージ。
急な登り坂が、あと7分も続く・・・!
写真にすると、急坂の感じがでない!


登る足下ばかりに目をやり、周囲を見る余裕がほとんど無かったせいもあるかもしれませんが、息を整えるため立ち止まったときでも、花木や草花はほとんど見かけません。杉木立と下草のシダ類だけが印象に残っています。
ヤマアジサイ アカマンマ


古里駅をスタートしてから1時間30分。12時ジャストに今日のトレッキングルートの最高点、松の下尾根に到着。ここから鳩ノ巣駅方面は下りです。ヤレヤレ!
遠景はいささか霞んでしまいましたが、松の下尾根からの眺望です。真下に鳩ノ巣大橋、その先は鳩の巣の市街地。 (写真はクリックで拡大します


松の下尾根から鳩の巣までは、下りの一本道で、15分ほど。写真は鳩ノ巣渓谷にかかる雲仙橋で、鳩ノ巣駅はもう目の前です。
雲仙橋から見た鳩ノ巣渓谷。巨岩ごろごろで、水の流れもかなり強い。
(写真はクリックで拡大します)


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