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オアフ島 
(2006.6.1 〜 6) 

朝6時。日中の眩しいほどの太陽や人々の喧騒とは別の世界にいるような静かな朝です。
影絵のようなダイヤモンドヘッド(Kaimanahila)が、手前のヒルトン・ラグーン(Hilton Lagoon)にその姿を浮かべていました。


オアフ島の中央部をほぼ南北に走るコオラウ山脈の Puu Ohia (プウオヒア)という標高700m前後の小高い山をトレッキングするツアーに参加しました。ホノルルといえば、青い海と白砂のビーチのワイキキの浜辺、そしてショッピングがすぐに頭に浮かんできますが、その喧騒から少し離れると、原生林がそのままの姿を残し自然豊かなコオラウ山脈が広がっています。

このトレッキングコースは、ハワイ独自の自然を可能な限り保ち、絶滅の危機にあるハワイ固有の動植物を保護し守るために、ハワイ州森林局が一日にトレッキングする人数を制限しています。誰でもが自由に歩けるコースではないので、森林局の事前許可を得ていないと Forest Ranger (森林監視員)から処罰されます。


ホノルルから車で約20分、途中高級住宅の並ぶ地区やタンタラスの丘近くを通り過ぎて、ガイドが車を道端に停めました。トレッキングコース入口などの標識はなく、けもの道?と思えるような狭い脇路に車道から突然入り込みます。足を一歩踏み入れると、そこはもう鬱蒼とした森林の中です。


トレッキング路を歩きだして暫くすると、樹々の間からホノルル国際空港やパールシティ (Pearl City) が遠望できます。
写真左端、海に囲まれたような細長い所が、ホノルル国際空港。
Pearl City方面の眺望


いよいよトレッキングのスタート。森林浴です。
ククイの実
(ククイはハワイ州の樹)
上り下りが続く山道。ときどき樹々の間から青空が見えるとホッとします。


ティーリーフという名の木。フラダンサーの腰みの、熱冷まし、魔除けなどに用いられる。
シダの生い茂る山中は、ここが陽光溢れるワイキキビーチのあるオアフ島と同じとは思えません。
グアバの実 (この実を絞った飲み物が、グアバジュース)


現地語で Pupu Kuahibi と呼ばれるハワイ固有種のカタツムリ。大きいものでも体長1cmで、この写真のは5mmほどの大きさ。約20年生きるそうです。
ハワイ諸島で Banyan Tree (バニアンツリー)はよく見かけますが、このスポットはバニアンツリーの密生地で、真昼でも薄暗い場所です。


我々ウクレレ愛好家には垂涎のコアの木。家具調度品にも使われ、近年はコアの木の確保が難しくなってきています。
Kokio Keokeo(白いハイビスカス)はオアフ島固有種です。木の上のほうに咲いていますが、写真ではちょっと無理かな・・・?
名前・・・?、忘れました。


ヒロホリー。クリスマスの飾り付けに用いられている。
青紫色をしたトランペットバインの花。写真では小さく見えますが、花は10cmほどの大きさで、崖を蔽うように咲き揃っています。
頭上を蔽うような樹木もなくなり、視界が開けてきました。トレッキングもゴール直近かです。


トレッキングのハイライト、見晴台からの眺めは超絶景。う〜ん!素晴しい!の一言。この見晴台は第2次大戦中に軍隊が防空監視所として使用したそうで、眼下にホノルル市、ワイキキビーチ、ダイアモンドヘッド、そして青く広がる海原が一望でき、振り向くと緑に覆われたコオラウ山脈の全景が見渡せます。





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