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ナイアガラ
  (Niagara Falls)



トロント空港からナイアガラ・フォールスの町まで車で約1時間。平坦なハイウェイからは左手にオンタリオ湖がときどき見え隠れしていますが、湖の対岸は薄暮の中にとけ込んでしまい全く見えません。オンタリオ湖の総面積は日本の四国とほぼ同じ大きさ、それでも五大湖の中では一番小さな湖というから、スケールの違いを思い知らされます。



ホテルの部屋からはナイアガラの滝が目の前に広がって見えます。左がアメリカ滝、右がホースシューと呼ばれるカナダ滝です。ベランダに出ると轟々とした水音が腹にずーんと響いてきますし、滝壺から巻き上がる水煙からの飛沫がときどきさーっと流れてきます。あまりの雄大さに暫し無言で眺め入ってしまいました。

 (写真はクリックで拡大します)
アメリカ滝。高さ56メートル、幅320メートル。英語表記も American Falls です。

カナダ滝と比べると、優雅さ上品さの漂うすきっとした雰囲気の滝です。
カナダ滝。高さ56メートル、幅675メートル。この写真ではよく分かりませんが馬蹄形をしているので、英語表記は Horseshoe Falls です。

ナイアガラの滝の全水量の90パーセントが、このカナダ滝から落ちています。そのため、アメリカ滝と比べ、滝壺から吹き上がる水しぶきも半端ではなく、豪快そのものです。



(クリックで拡大します)
ナイアガラの滝全体を見下ろせるスカイロン・タワー展望台(高さ160メートル)に上がると、カナダ滝が馬蹄形をしているのがよく分かります。

カナダ滝へ大量の水が今まさに落ちようとしている滝口にある観光ポイント、テーブル・ロックからの写真です。

とにかくすごい水量で、次から次へと流れ落ちる水を見つめていると、自分までもなにか滝壺へ引き込まれてしまいそうな妙な感覚になります。



滝の観覧船、霧の乙女号(Maid of the Mist)は、300〜400人乗りくらいですが、1階も屋上デッキも腰を掛ける椅子はなく、乗船前に手渡される青色の雨合羽を着た観光客は全員立ち見です。

乗る前に「濡れるのは覚悟して・・・」と聞いていたので、一番濡れにくいと思われる船尾にいたのですが、それでも滝から舞い降りてくる水しぶきで顔はびしょ濡れになりました。

でも、真近で見る滝の吼えるような轟音、足元から吹き上がってくる水しぶきは、スリル満点です。


ナイアガラの滝を見渡せる川岸沿いに、クイーン・ビクトリア公園が広がっています。カナダのシンボル、メープルツリーの木など、緑の濃い大きな木が沢山しげっており、またチューリップ、ベゴニアなどの花が色とりどりに咲いている、美しい公園です。木陰では、リスとカラスが遊んでいました。



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