モロカイ島 (2008.6.6 〜 11)
ハワイ諸島の一つ、モロカイ島へはホノルルからプロペラ機で約30分。島の人口は7,000人ほどですが、その半数以上が島に代々住み続けている生粋のハワイアン(ネイティブ・ハワイアン)です。また、日本でも最近フラダンスが盛んになっていますが、モロカイ島はフラ(神の恵みに感謝して捧げる祈りの儀式)発祥の地として、知る人ぞ知る島です。 |
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ハラワ渓谷、モアウラ滝へのハイキング (写真はクリックで拡大します) |
モロカイ島の東端にあるハラワ湾 (Halawa Bay)。その小さな砂浜から山に切り込むように入っていく深い谷、ハラワ渓谷 (Halawa Valley)。その渓谷の一番奥には落差80mほどのモアウラ滝
(Moaula Fall) があります。 このハラワ渓谷は7世紀頃、モロカイ島で初めて人が住み着いた神聖な場所とされており、現在もその家系や伝統、文化を継いできている人たちが、タロイモ畠を耕し、パパイヤ、マンゴー、ココナッツなどが手を伸ばせば採れる豊かな自然の恵みのなかで暮らしています。 |
私たち一行のハラワ渓谷・モアウラ滝へのハイキング出発に先立ち、案内人のピリポさん(現在もハラワ渓谷に住んでいる一族の長)が、ハラワ渓谷とそこに住み続けてきた人々の歴史や文化について話し、またモアラウ滝ハイキングの安全・無事を祈願する伝統的儀式を披露してくれました。 |
ゆったりとした話し方のなかに、生粋のネイティブ・ハワイアンの人情味豊かで温かいアロハスピリットを感じました。印象に残った話を一つ、二つ紹介します: (1)ピリポさんの祖母から伝え聞いている話として、150〜200年ほど前にはハラワ渓谷には500家族ほどが漁をして海の恵みを受け、タロイモ畠を広く耕し、渓谷からは果物などの自然の恵みを受け、教会や学校も建て、幸せに暮らしていた。1846年、大津波が襲来して村落は破壊され、多くの仲間が命を落とした。それ以降、村を去っていく人が増え、今は25家族が住んでいるだけと、涙ぐみ、声を詰まらせていた。 (2)昔は食料を融通し合い、隣の家の子供も自分の子供のように愛し、教え、叱ったりして全員が家族のようだったが、今では何でもがすぐにお金!お金!で気持ちのゆとりが失われてきている、淋しくなる。 (3)ハワイ語の「アロハ」には「こんにちは、さよなら、愛している」などの意味があり、相手の心に自分の気持ちを届ける言葉だから、特に最後の「ハ」は弱音になるくらいの優しさ柔らかさが望ましい。「さよなら」のときはアロハと言うより、「また会いましょう」という意味の「ア フイ ホ (a fui ho)」と言うほうが心が伝わる。 |
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ハイビスカス | プルメリア |
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ヘリコニア |
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