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マラクーパ鍾乳洞土ホタル
(Marakoopa Cave and Glow Warm)


クレードル・マウンテン国立公園からローンセストン空港に向かう途中、「土ホタル」が見れるというマラクーパ鍾乳洞に立ち寄りました。



<土ホタル>

洞窟入口から100メートルほど奥、天井までの高さが10メートル以上もあるような広い場所で、今まで足元をほんのりと照らしていた誘導灯を消し、真っ暗闇の中で天井を見上げると、ちょうど満天の星空のように青白く光るものが、天井一面と横の壁のほうにで見えます。土ホタルです。

日本の蛍のように光を出しながら飛んでいる姿を想像していましたが、土ホタル(Glow Warm)とうのは実はブヨの幼虫で、アメンボ(水すまし)のような形をしているとのこと。
卵からかえった幼虫はまだ飛ぶことができないので、壁面にへばりつき、ネバネバした糸のようなもので体を覆っています。蚊などの小さな虫をおびき寄せるために体を青白く発光させ、その光に誘われて近づいてきたところをネバネバした糸に絡ませて捕まえ、餌にしているそうです。

話を知ってしまうと、土ホタルというロマンチックな名とはちがって、なにかおぞましい気持ちすらしてくる虫(warm)ですが、真っ暗闇の中で見た青白い光のかたまりは神秘的な光景でした。撮影が一切禁止されているので写真にできないのが残念です。



<鍾乳洞>

洞窟の奥のほうに広がる鍾乳洞は、1910年に発見されたものです。ときどき立ち止まってガイドさんの説明を聞いたり写真を撮ったりでしたが、ツアーはゆうに1時間を越えてしまうほどの広さです。

パイプオルガンという名前がついていますが、
自然の作ったみごとな造形です
目立たないように配置されたライトアップは、
見終わると消されて暗闇に戻ります


ベッドの天蓋を思わせる形です


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