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軽井沢の紅葉 
(2004.10.18)


数年前の10月下旬、北軽井沢に住む友人を訪ねる道すがら白糸ハイランドハイウェイを通りました。紅葉の時期は過ぎていて、葉もまばらにしか残っていない立木は寂しく見えましたが、道の両脇に敷き詰められた赤や黄の色をまだ鮮やかに残している落ち葉からは最盛期の紅葉の美しさが十分に想像でき、いつかここの紅葉を見に来たいとの思いを抱いていました。

その機会がきました。10月18日、朝7時に自宅(武蔵野市)を出発し、10時近くに白糸ハイランドハイウェイに到着。ウィークデイで行き交う車も少ないので、ゆっくり車を走らせたり道端に停めたりしながら、秋の青空をバックにしたきれいな紅葉に「そう、これが見たかったんだ!」と満足感にしばし浸ってしまいました。


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白糸の滝に立ち寄りました。大型観光バス2台からの大勢の観光客が入れ替わり立ち代りに滝をバックにした記念撮影で賑やかでした。滝の周囲は、紅葉するような広葉樹が少ないのか、緑の葉の木が多く、今通ってきた白糸ハイランドハイウェイの紅葉で溢れた景観とは大分趣きが違います。




時間は昼近くになっていましたが、天気も良いので、9月に噴火したばかりの浅間山の見える鬼押出ハイウェイから、万座ハイウェイへと続く浅間白根火山ルートを通って、万座と白根山の方をぐる〜っと廻ってから帰ることにしました。


浅間山全景


鬼押出ハイウェイ料金所近くの紅葉 噴煙を上げている浅間山
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万座ハイウェイの紅葉 (写真はクリックで拡大します)


万座温泉を通り抜け、292号線に出てから志賀高原のほうに向かいました。長野県と群馬県の県境の渋峠(標高 2,172m)付近では、いつ頃降ったのか分かりませんが、道端に雪が残っていました。志賀高原まで足を伸ばして紅葉を見てみたいなと思いましたが、帰路の時間のことを考えここで小休憩をとったあと、白根山の湯釜を見てから草津経由で渋川IC(関越道)に出ることにしました。


渋峠の道端の雪

渋峠ロッジは長野県と群馬県境をまたいで建てられていて、店内にはユニークな看板がありました。


活火山の白根山(標高 2,160m)山頂にある火口湖の湯釜は、直径 300m、水深 30mの大きさで、白濁した青色の水をたたえています。勝手な想像ですが、恐らくは天候によって色が変化して(例えば、晴天のときは青緑というかエメラルドグリーンに、曇天のときは白濁の度合いが強くなる)見えるのではないでしょうか・・・。湯釜は世界で最も酸性度が高い(ph1)湖で、動物が水中に落ちると酸化して溶けてしまうそうです。


白根山の湯釜の全景


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青白濁の水をたたえる湯釜のアップ。生物の気配が全く感じられない荒涼とした奇観です。


駐車場から湯釜まで歩10分ほどですが、写真のような傾斜の坂道です。でも、素晴らしい眺望です。

駐車場近くにころがっていた巨岩石です。水蒸気爆発で吹き飛ばされて来たのでしょう。爆発の力の凄さにも驚かされますが、同時に「周りはほとんど小石だけなのに、えっ?なぜこの岩だけ大きいの?」と不思議でした。


白根山から草津に向かう途中、榛名山の大きなシルエットが夕暮れの中で遠望できます。



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