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ブルーポピー

ブッチャート ガーデン(カナダ)で購入した本でその写真を見たとき、「わっ!、こんなにきれいな青色のポピーがあるんだ・・・!」と、思わず眼が真ん丸くなるほどの驚きでした。ヒマラヤ山中に咲いていたブルーポピーの種を持ち帰って栽培に成功したとの説明が書かれていましたが、深青色の花びらの真ん中に濃い橙色のオシベが打ち上げ花火のように丸くぽかっと浮いている絵のような姿に、こんなに美しい花が世の中にはあるんだ!と、しばし写真に見入ってしまいました。

この花は写真なんかではなく、是非本物を見てみたい!。日本にないなら、ブッチャート ガーデンまで見に行こう!とまで思っていましたが、日本でブルーポピーに会えるチャンスが意外に早く訪れました。



<箱根湿生花園>

5月下旬のある朝、箱根湿生花園のブルーポピーは今が最盛期で人気を呼んでいる、との新聞記事が目に飛び込んできました。待てば海路の日和とはこのことだ!と早速に出かけてきました。



(2003.5.29)
周りを木立に包み込まれた日陰に、約20本のブルーポピーが咲いています。ブッチャート ガーデンの本の写真よりは花びらが淡く明るいブルー色です。下の説明板にもありますが、ブッチャート ガーデンのものとは品種が異なるブルーポピーなのかも知れません。

 
 (この写真はクリックで拡大します)  

木洩れ日の差し加減によってでしょうか、花びらの青色が濃いものと淡いものとがあります。こうやって見ると、明るいブルーも爽やかな涼しげな色でいい感じです。本物に出会えて感激の一日でした。



ブルーポピーの説明板です。読み難いので下に転記します。
青い花が咲くケシは、ヒマラヤ、チベット、中国西南部などアジア中央部の高地に9種ほど分布し、ひとまとめにして「ヒマラヤの青いケシ」と呼ばれています。特に5,000mの高山に咲くホリデュラは「幻の花」としてヒマラヤに興味を抱く人たちの憧れの花です。
「青いケシ」は1913年に英国の探検家エリック・ベイリーが発見し、その後種子が英国に持ち帰られ、栽培に成功したことにより、一躍世界に知られるようになりました。
標高3,000〜4,000mに見られるベトニキフォリアとグランディスの2種が日本で栽培されていますが、夏の暑さに弱いので、苗は長野や北海道などの寒冷地で育てられます。
花は一般的に美しい青色ですが、野生種でもまれに白や淡紫など色変わりの花も見られます。



ブルーポピーのほかにも、たくさんの花を見ることができました。多くの花の傍らには名前が書かれた小さめの名札が置かれていたので、名前の聞き覚えはあるけれど普通の家庭の園芸やガーデニングではあまり使われないような花の形や色を実際に確認することができ、管理者の細かな配慮に感謝です。


(写真はクリックで拡大します)
ミヤマヨメナ

クリンソウ

タニウツギ

ニッコウキスゲ

園内の一風景

エゾルリソウ

アヤメ ハマナス ワスレナグサ



<山梨県フラワーセンター>

6月に入ってからもう一度チャンスが訪れてきました。家内の友人から山梨県フラワーセンター(明野村)にブルーポピーが咲いているとの情報をいただいたので出かけてきました。



(2003.6.11)

6月も中旬にちかく、気温も上がってきて見頃を過ぎていたのか、花の勢いはやや下降気味でした。
高地を擬したロックガーデンに100本以上のブルーポピーが植生されています。生育環境をすこしでも原種のそれに近づけるため、朝夕人工的に霧が噴霧されるようになっています。


<国際バラとガーデニングショウ>

下の写真は、西部ドーム球場で開催されていた国際バラとガーデニングショウに家内が訪れた際、 BARAKURAイングリッシュ ガーデンの展示ブースに飾られていたブルーポピーです。箱根湿生花園や山梨県フラワーセンターのものと同じ品種のようです。


(2003.5.19)



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