この壁には、かって左の画像にあるように、ヴェルニーの塑像が埋め込まれていました。ヴェルニーの水は塑像が持つ水差しから流れ落ちていました。
ヴェルニーの水(走水水源地の湧水)
 下記文章は、イベントガイド・ヨコスカ No.172(2000.7.1横須賀市民文化財団発行)に掲載されたものです。
○走水水源地煉瓦造貯水池(国登録有形文化財)
平成12年2月15日、横須賀に初めての国登録文化財が誕生した。走水にある市上下水道局の施設で、国道16号線をはさみ山側の貯水池と海側の浄水池がそれである。市民文化資産に指定されていたもので、もとは海軍の軍港水道用として造られたものだ。
○走水水源地鉄筋コンクリート造浄水池(国登録有形文化財)
貯水池は、1902(明治35)年竣工、容量142m3、上屋はレンガ造りで内部天井がアーチ型の「ヴォールト屋根」になっているのが特徴。古びたレンガ積が歴史の重みを感じさせる。一方の浄水池は、鉄筋コンクリート造りで容量は1500m3、1908(明治41)年に完成した。わが国の鉄筋コンクリート技術の黎明期に建設された施設で、極めて希少価値の高いものといわれる。外壁には石で縁取りされた丸窓が一列に並び、「横須賀軍港水道浄水池」と記された石造りの銘板がはめ込まれていた。
横須賀駅方面から観音崎に向かう国道16号線を進むと片側2車線が1車線になります。ここから直ぐに走水水源地の有料駐車場(1時間まで無料、後30分毎に200円)のPマークが見えて来ます。左折して有料駐車場にお車をお入れ下さい。この駐車場出口そばに、水汲用を2栓、プッシュ型の水飲み用は1栓の水汲み場があります。ここは、一日中水を汲みに来る方が途切れることがなく、よほど美味しい水と思われます。この他に国道16号線側に面した遊歩道に噴水型の水栓が1栓あります。かつては、このヴェルニーの水は、走水水源地管理センターの、国道に面したレンガ塀に、ヴェルニーの塑像を設置し、そこから水が出るようになっていましたが、平成11年(1999年)に水を汲む方が違法駐車を繰り返して交通渋滞をお起こすので休止しましたが、 平成20年3月26日、よこすか水道給水100周年記念事業のひとつとして、「ヴェルニーの水」の提供を再開し、あわせて駐車場を整備しました。この水は、走水水源地の水を膜ろ過設備によって浄水したものです(水道法に基づき、塩素を含んでいます)。
走水は、日量約2000トンの地下水が年間を通じて取水できる横須賀市内唯一の自己水源地です。この湧水は、ヴェルニーの時代に発見され、今なお枯渇することなく継続取水されており、降水後20数年を経て涌き出る水は、カルシウム等を多量に含み、おいしいことで有名です。また、艦船に搭載されたこの湧水は赤道を越えても腐らなかったといわれています。