パリ・ロンドン美術館・ミュージカル鑑賞(08.01.28〜08.02.06)
美術館 ミュージカル パリ街並み ロンドン街並み ホテル・食事
 3度目のヨーロッパはパリの美術館とロンドンのミュージカル鑑賞です。妻や娘は既に一度行っており、また仕事や学業で忙しい身、今回は私の一人旅です。行くと決めたのは07年の秋、AirFranceのウエブサイトで71000円でヨーロッパ各都市に行けて、更にニコラ・フィアットのシャンパン、マイル2倍でJAL国内搭乗券がもらえるというのに釣られてのことです。でも憧れのパリ、ロンドンにへ一度は行ってみたいと思い、バイトも閑散期の1月末から2月にかけて各4泊の10日間の旅になりました。
 訪れた美術館は、パリのルーブル、オルセー、オランジュリー、マルモッタン・クロード・モネ、ロダン、ピカソ、国立近代美術館、ロンドンのナショナル・ギャラリー、コートールド・ギャラリー、そして大英博物館です。鑑賞したミュージカルは「オペラ座の怪人」、「マンマ・ミーア」、「ヘア・スプレー」、「ウィー・ウィル・ロック・ユー」の4本です。どれも素晴らしいものばかり、特に印象画の数々、ミュージカルの迫力ある歌・踊りには感激しました。また、ロンドンの緑の多さと礼儀正しさには敬服しました。両都市とも活気があり、歩く早さも私の1.5倍です。ユーロの活況実感しました。
 費用は30万です。飛行機代(7.1)、燃料・空港使用税(4.9)、ホテル(7.1)、食費アルコール(3.1)、美術館関係(2.5)、ミュージカル(3.1)、地下鉄・バス代(1.3)、などです。ホテルと食費は出来るだけ抑えて(でも食費半分以上はワイン)、荷物もリュック1ヶで行きました。行きは7kg(焼酎0.9kg、カップ麺3ヶ含む)、帰りは10kg(美術館のガイドブック6冊、お土産のソース、パテ、Tシャツが増えました)。
今回の旅の優れものは、パリの美術館フリーパスとロンドンOysterカード。美術館フリーパスは、ルーブル、オルセーなど主なパリ美術館やノートルダム、凱旋門、ヴェルサイユ宮殿などが期間中何回でも入れますから、天気が悪い日は2度目のルーブル、オルセー鑑賞に行きました。Oysterカードはロンドンの地下鉄、バス、郊外路線に使える日本のスイカと同じ機能を持っています。特に割引率が大きく、地下鉄はチケットを買うと一律4ポンド(1000円)ですがOysterを使うと距離によって1.5から3.5ポンドと割引、バスも2ポンドが1ポンドと大よそ半額になります。

行きは9:30発予定でしたが前日航空会社から電話がありフライトキャンセルのため12:45発に変更。

ガイドブックは図書館で借りました。1冊2000円弱もばかになりません。隅々まで読むと貴重な情報が拾えます。後はインターネットで補足しました。

旅の優れもの、湯沸かし器と世界共通コンセント。ロンドンの地下鉄・バスカード(スイカと同じ)、パリ4日間美術館パス

お土産はルノワール、モネ、印象派3種類のカレンダーとロンドンのHPソース、3種のパテ。

美術館ガイド、左上からナショナルギャラリー、ピカソ、オランジュリー、マルモッタン、オルセー、大英博物館

オペラ座の怪人を見た後の衝動買いしたTシャツ。

美術館
 ルーブル美術館
 世界で最も有名な美術館でしょう。コンコルド広場から歩いて行くとガラスのピラミッドが見えてきます。このピラミッドの入り口から階段を下りると地下のナポレオンホールに出ます。ここには、インフォメーション、ショップ、レストランが並んでいて、3方の美術館の入り口につながっています。とにかく広いので、足腰を鍛えていかないと全て見て廻ることができません。コノ字型の長方形の長辺が500m、それが地下から3階まであるのですから・・・。
 目玉は、「モナリザ」、19世紀のフランス大絵画、フェルメール、ルーベンスの広間、「サモトラケのニケ」、「ミロのヴィーナス」でしょうか。私は2日かけて廻りましたがへとへとでした。

ガラスのピラミッド

ナポレオンホール、外光が入り明るい

ルーブルの女王、世界でもっとも有名な「モナリザ」

フランス彫刻エリアを上から望む

ダヴィッド「ナポレオン一世の戴冠式」

ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」

あちこちで模写しています。

「サモトラケのニケ」

フェルメール「レースを編む女」

フェルメール「天文学者」

「ミロのヴィーナス」を望む広場、このスペースはこのためにあるようです。
 オルセー美術館
 ルーブル美術館のセーヌ川対岸にある1938年まで駅舎として使われていた建物を利用して1848年から1914年までの近代美術を集めて1986年に開館。印象画が多いので日本人にはルーブルより人気があるかもしれません。私もこれでもかというほど、有名な印象画に圧倒されました。マネ、モネ、ルノワール・・・・・・日本ではこの中の数点が展示されるだけで人気を呼びますよね。実は今回の旅行も昨年の東京都美術館で開催された「オルセー美術展」を見て、決めたようなものです。半日ずつ2日かけてみて廻りました。

エドゥアール・マネ「黒い帽子のベルト・モリゾ」

エドゥアール・マネ「笛を吹く少年」

エドゥアール・マネ「オランビア」

クロード・モネ「サン・ラザール駅」

クロード・モネ「かささぎ」

クロード・モネ「左向きの日傘の女」

ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」

ルノワール「都会のダンス」「ピアノを弾く娘たち」

ゴッホ「昼寝」

ミレー「晩鐘」

ミレー「落穂拾い」

ゴッホ「アルルの寝室」
 オランジュリー美術館
 ルーブルから凱旋門に向かって徒歩10分、コンコルド広場の一角のセーヌ川沿いにあります。ルーブル、オルセーとトライアングルを形成していて、頑張れば1日で廻れますね。
 ここは、モネの睡蓮を展示するために作られた美術館です。4枚の睡蓮の画が円形ホールに飾られ、これが2室あります。昨年夏に鳴門の大塚国際美術館で見て、本物を見たくなりました。
 マルモッタン・モネ美術館
 パリの西、凱旋門の先のブローニュの森の近くの住宅街にある美術館です。モネを中心に、マネの弟の妻、ベルト・モリゾの絵画もあります。モリゾはマネの絵のモデルとして有名で10点ほどモデルの絵があるそうです。この美術館にはモネやモリゾの遺族から寄贈された絵画が集まっています。
 下の写真はガイドブックの表紙、モネの「印象・日の出」この絵から印象派と呼ばれるようになりました。右はマネの「横たわったベルト・モリゾの肖像画」

美術館の入り口

美術館手前の公園で子供たちが遊んでいます。

 ロダン美術館
 オルセーとエッフェル塔の中間辺りの貴族の屋敷をロダンが自分の作品と交換して買い取って生涯住んだ場所にあります。広い庭に20数点の彫刻が展示されています。
上左は「地獄の門」。これも昨年春に静岡県立美術館で見ましたね。右は「バルザック記念像」

 ピカソ美術館
 ここは国立美術館だそうです。17世紀頃の貴族の館が多く残っている地区にあり、この美術館もサレ館という歴史ある建物だそうです。バルセロナのピカソ美術館のほうが絵画多くて私として気に入ってます。


 国立近代美術館
 ポンピドーセンターの5,6階にあります。オルセー以降の現代美術を展示してあります。左右はポンピドーセンター、チュウブの中はエスカレータです。右から展示品の数々。

 ナショナル・ギャラリー
 ロンドン・トラファルガー広場にある国立美術館。国立なので無料ですが、寄付金ボックスがあります。中世以降の絵画が年代順の展示されていて見やすいです。カメラは禁止でしたのえ右はガイドブックから掲載してます。


 ナショナル・ギャラリーの名画の数々
 左上から、ダヴィンチ「岩窟の聖母」、ゴッホ「ひまわり」
フェルメール「ヴァージナルの前に立つ若い女」、ラファエロ「教皇ユリウス2世」


 コートールド・ギャラリー
 ロンドンのサマセット・ハウスの一角にある美術館。ドガ「踊り子」、マネの「「フォリー・ベルジェール劇場の酒場」が有名
 大英博物館
 250年もの歴史を持つ世界一の博物館でしょう。大英博物館の隣にはロンドン大学のキャンパスもあって学究地域ですね。引率された小学生のグループが説明を聞きながらノートを取ったり、スケッチしたり熱心でした。ものが増える一方で、蔵書は国立図書館に移したりしてスペースを確保しているようです。

ホテルから徒歩10分のところにありました

最も有名な「ロゼッタ・ストーン」

日本の国宝仏像も

ローマ時代の大理石のミトラ像

古代エジプトのピラミッドから発掘されたミイラ

ミュージカル

 ロンドン訪問の最大の目的はミュージカル鑑賞です。事前にどの演目がどの劇場でいつやっているか調べ、その劇場がどこにあるか地図にマークしていきました。おかげで見たいミュージカル4本が全部見れました。どれもすばらしい、大感激です。ロンドン、ニューヨークに行ったら是非見ましょう。値段は席によって違いますが20〜60ポンドです。ボックス席は良くわかりませんが。
 「ヘアスプレー」(25ポンド2階最前列左端)
 ブロードウェイで大ヒットしたミュージカルです。(URLはブロードウェイ版で出演者は違いますが内容は同じです)

 ロンドンに着いた当日、開演1時間前に劇場の窓口で空いている席が取れました。一番上(4階くらいの高さ)の左端で左端の舞台は影になりますが、見れたことに感謝です。
 昨年、ジョントラボルタの映画を見ていたのでストーリーは判っています。細かい台詞は判らなくとも、表情や動きを見ていれば、笑ったり、感激したりと、すっかり舞台に釘付けになりました。
 「ウィー・ウィル・ロック・ユー」(27.5ポンド2階最後列中央)
 クィーンの楽曲に合わせて作られたミュージカルで500万人が見ている、2002年ロンドン生まれのヒットミュージカルです。(URLは2006年日本公演向け)
 事前にインタネットでストリーをおさらいしたので、話についていけました。最後は全員総立ちで、こぶしを振り上げて、歌い上げます。鳥肌が立ちます。素晴らしいです。クィーンファンにはたまらないでしょう。
 「マンマ・ミーア」(40ポンド1階中央)
 1999年にロンドンで初演され、日本でも劇団四季が公演してます。(URLは四季のものです)

 アバのヒット曲に乗せて歌い踊るラブコメディです。曲は我々の世代はみんな知ってますから乗り乗りです。歌詞に合わせてストリーが組み立てられていてストーリーは判りやすいです。最後の「ダンシング・クィーン」は全員で歌います。
 「オペラ座の怪人」(40ポンド:階回の最前列中央)
 1986年にロンドンで初演され、あまりにも有名なミュージカル、最も手に入りにくいいチケット(URLは劇団四季)。作者アンドリュー・ロイド・ウェーバーはサーの称号を得ています。
 映画も大ヒットしまして。私は映画館で5回、DVDでも10回以上見てますから歌も場面も全て頭に入ってます。右の写真のシャンデリアが舞台に落ちてきます。舞台を映画化したわけですが、私は映画を先に見てますから、これが舞台でどう表現されるのかわくわくしながら見てました。

「ライオンキング」

「レ・ミゼラブル」

「シカゴ」

パリの街並み

 凱旋門から眺めると、5階建ての建物が道路と平行してまっすぐつらなっています。整えられた美しさがありますね。ネオンもありません。

モンマルトルの丘のサクレ・クール大聖堂

シャイヨー宮からのエッフェル塔

凱旋門には12本の道路が放射状に伸びている

セーヌ川観光船から見たアレクサンドル3世橋

ノートルダム大聖堂

サント・シャペルのステンドグラス

夜の凱旋門

凱旋門から見たシャンゼリゼ通りの夜景

道路脇のガソリンスタンド

オペラ通りのスーパー

果物は山積み

農業国だけあって野菜も豊富です

ロンドンの街並み

 緑が多い街ですね。日比谷公園が通りのあちこちにありますし、代々木公園の何倍も広い公園が10ヶ所くらいあります。2階建ての赤いバスが似合う街です

ホテル近くの地下鉄駅、大英博物館やロンドン大学が近いので人は多い

地下鉄駅前に24時間のコンビニ。食料品とお酒が豊富でレジが5台並んで23時過ぎにはフル稼働してます

2階建てバスからの街並み。バスは安いし5分毎だし専用レーンがあるので早くて便利。でもバス停の名前も言わないので慣れないと降りられない。

国会議事堂(ビッグベン)15分毎に鐘が鳴ってる

バッキンガム宮殿

馬上の近衛兵は微動だにしません

ハリーポッターが魔法の国へ出かける9・1/3線ホームへ抜ける壁

撮影に使われたキングクロス駅構内

ベーカーストリート駅前にシャーロックホームズの銅像

「ノッティングヒルの恋人」でヒューグラントが経営していた本屋

ノッティングヒルの路地の八百屋さん

花屋が多い

元狩猟場のリージェンツ・パーク

ホテル近くの公園、先にロンドン大学が見えます

枝垂桜?

横浜ほどではありませんが立派な中華街です

ピカデリーサーカス広場のエロスの像

トラファルガー広場からビッグベンを望む

ホテル・食事
 パリのホテルは中心地から地下鉄で5駅ほどの場所にあるホリディイン。暗くなって着いたので地下鉄駅からの地図もよく判らないので、道行く人に聞いてようやくたどり着きました。
でも駅から徒歩5分で近く、トイレ・バスなどの設備も食事も良かったです。パリでは日本から持っていったカップ麺3食といわしの缶詰3缶、焼酎900mlを食べ(飲み)尽くしました。マイはしと皿代わりのタッパーも大いに役立ち、食費にお金を使わない目標もパリでは十分達成です。

寂しい通りにホテルはありました。

初日はピザとワイン、ビールを買って済ませました(9ユーロ)

部屋はツイン仕様、二人で泊まれば1泊5000円弱です。朝食はパン、ハム、チーズ、ヨーグルトなど。

左、オルセーでの昼食のサンドイッチとビール(7.1ユーロ)
右、ルーブルでの夕食のビーフンとビール(12.5ユーロ)

パリ最後の夜は野菜サラダなどの惣菜とハーフのシャンパンでちょっとリッチに(15.6ユーロ)
右は、空港で思わず手が出た寿司とビール(12.1ユーロ)
 ロンドンのホテルは高いです。物価は世界一と聞いてます。そこで安いホテルを探したら、トイレ・シャワー共同で1泊8000円を見つけました。二人で泊まっても同じです。部屋には2段ベット、音量調整できない10インチのテレビ、でもスチームヒーターはよく効いて助かりました。場所も便利なところで30分歩けばピカデリーサーカスまでいけますし、安さが一番です。食事はコンチネンタル、でも食堂に行くとベーコンや目玉焼きがありますので皿にとって食べたら翌日注意されました。暖かい料理はenglishBreakfastOnly・・・。次の日からジュース、コーヒー、パン、フルーツだけの朝食です。野菜が足りないので、夕食にスーパーの刻まれた野菜で補充しました。
慣れればいいホテルです

部屋の様子と共同シャワー

左、間違えて食べた英国朝食
右、豊富な野菜とワイン、ビールの夕食(10.1ポンド)

公園の陽だまりでサンドイッチをほうばる(3ポンド)

パブでギネスの黒ビール(2.9ポンド)、でも外はまだ明るい昼下がりでした