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 独り言


      

「頑張れ鎌高球児」

                   鎌倉高校野球部OB
                   昭和32年卒  佐伯 松次郎

 初代野球部長の小嶋一男先生が、七月十三日に93才で老衰のために亡くなりました。
 昭和二十年(1945年)に夏の大会に初出場した鎌高は、今年が夏の大会65回目の記念の大会。小嶋先生の弔い合戦も含めて、せめて勝ってほしいと願った試合でしたが、秦野球場での橘学苑戦は1-6の敗戦でした。
 エラーあり、走塁ミスありの無惨な敗戦でした。守備練習、ベースランニング等、基本練習の不足を露呈した一戦でした。
 でも福田監督は四月に就任したばかり。まだ福田監督のチームではありません。前任の矢島監督のチームです。
 今年の夏のチームには2年生が四人レギュラーでいます。
 今秋には期待出来ると思います。秋春6期県大会不出場という部史上初の不名誉な記録にピリオドを打ってくれる事を切に願いながら、福田監督の熱血指導に期待しております。






「鎌高野球部の再起を願う」
                     鎌倉高校野球部OB
                     昭和32年卒  佐伯 松次郎


 
またまた期待は裏切られた。0勝3敗。1勝も出来ない完敗だった。
 秋の県大会出場権をかけた湘南地区Cブロック。鎌高は初戦、鶴嶺に2−8、2戦目に藤沢工科に2−3、最終の日大藤沢には1−3で敗れた。
 昨年秋から今春、そして秋と、これで3季連続県大会不出場。これは平成十九年春から二十年春、秋につづいて六年ぶりの不名誉な記録である。
 ことしの夏は初戦で湘南工大付に0−12のコールド負け。なぜこんなに弱くなってしまったのだろうか?
 母校のグラウンドで予選をやらなくなったのも一因だが、部員が多すぎて監督の手が行き届かないのが最大の原因ではないだろうか。
 夏の大会のあとにも書いたが、練習不足も見過すことは出来ない。守備練習、ベースランニングの基本練習を一からやり直し、初心に帰る以外、再興への道は開けないだろう。
 試合は楽だが、練習は苦しい。その苦しさを克服してこそ、本当の実力が身につくのである。
 一にも二にも練習あるのみ。このことを選手はもちろん、部長、監督も肝に銘じて復活を期してほしいと願うばかりである。

 




「屈辱的大敗」

                  鎌倉高校野球部OB
                  昭和32年卒  佐伯 松次郎

 12−0。5回コールド。何という屈辱だろう。初戦のコールド負けは平成22年、2回戦で対戦した秦野球場で、戸塚に7回、9−0でコールド負けして以来4年ぶり。1回戦では初出場だった昭和26年以来の屈辱である。
 その時のOBも観戦していたが、惨状に何も言えなかった。
 OB会の激励会のあと、平塚江南との試合をみたが、まるで「草野球」というのが、OBの意見だった。
 その時から今回の結果は予測出来、矢島監督には「せめて9回までやって下さい」と言っていたのに、5回で終わるとは...。
 最後に提言。土、日の試合のどちらかをやめて、全面グラウンドを使える一日を、練習に当ててほしい。
 まずキャッチボールの初歩から、守備に重点を置く、練習が必要だと思う。
 試合は楽で、何の苦もない。練習は苦しくつらい。練習で泣き、試合で笑うということを、今の現役選手は知らないのではないだろうか。
 昨年秋の地区予選で、アレセイアに負けた。これは部最大の屈辱だと思う。
 そんな野球部に、大きな期待を持っていなかったが、「せめて9回まで...」との期待も裏切る大敗。鎌高野球部の復活は、地道な練習の繰り返しにしかないと思う。



「夏の大会3試合を振り返って...」
                 
鎌倉高校野球部OB会 顧問
                   昭和32年卒  佐伯 松次朗
 
 
鎌高は3年ぶりに3回戦まで進出したが、3試合とも”セッセン”だったといえるだろう。
 今年の3試合はいずれも横須賀地区勢で、でクジ運にも恵まれての3回戦進出だったと思う。
 第1戦の横須賀スタジアムでの横須賀明光戦。「相手は部員も少ないし、コールドで勝たなければ...」という先輩もいたが、小生は「いや、わからんよ。さわやかイレブンといわれた1974年(昭和49年)の徳島の池田高校が11人でセンバツに準優勝した例もあるからね...」と、多少の不安を持っていた。鎌高も、1958年(昭和33年)秋の県大会に11人で出場、法政二高に1−5で敗れはしたがベスト4に進出している。部員が少ないと侮ってはならない。
 案の定4−2で勝ちはしたが”拙戦”だった。相手投手の”打ち頃”の球にブンブン振り回すばかりで、フライばかり。こんな時こそジャスト・ミートでセンター返しを心掛けるべきだろう。
 第2戦、保土ヶ谷球場での県横須賀は、9回に1点とっての辛勝。これは”接戦”であった。8回、それまで苦しんでいた左のサイドスロー・貝原投手を代えてくれたのと、風にも助けられて同点とすると、9回は代走の久我が2死から三盗。決勝点に結び付いたが、ベンチのサインなら勇気ある”決断”といえる。
 第3戦は、大和引地台球場での第2シードの湘南学院との対戦。1−6での完敗だったが”摂戦”といえるだろう。摂(セツ)には、たすけるという意味がある。失策が得点にからんだし、1−3で迎えた6回、無死一、二塁となったところで、強攻ダブルプレーで敵を助けてしまった。二、三塁にして1点でもとっていれば、流れは変わったのではないだろうかと悔やまれてならない。
 鎌高の試合をみていて感じるのは”鍛えられてない”ということだ。
 土、日曜に試合をやるのもいいが、グラウンド全面が使える、月に何回かは徹底的に弱点克服のための練習に当てる必要があるのではないだろうか?諸兄の意見を是非聞きたいものである。




「憎まれ覚悟で苦言」

             
       鎌倉高校野球部OB会 顧問
                             
 昭和31年卒  佐藤 鉄丸 

 鎌高野球部OB会の発足時から現在に到るまで、後輩達の日頃の活躍はもとより卒業後においても、立派な社会人となって社会に奉仕してくれることを期待して、公式試合・練習試合の応援、さらには選手激励会(以前は大型鉄板を自作して牛肉を中心とした焼肉パーティー)の開催。また、女子マネージャーの安全を考慮して日曜大工でバックネット裏へ放送席を自作するなど、選手やマネージャー達が自分の子供や孫と同等との考え方で行動して来たつもりである。
 然るに、近年は公式戦・オープン戦問わず、応援に行く度にストレスが溜まってしまい不機嫌な気持ちで家路へ向かうことが多くなっているのが現状である。
 試合には当然『勝ち』『負け』があり、『負け』は決して悪いことではない。問題は、その内容であり、二度と繰り返さないための原因分析と対策が最も重要と言える。
 最近の試合を応援しながら感じていることを記述したので、老人の『ボヤキ』と思って一読していただき、今後、多少でもプラスの方向に具現化することを期待したい。

 T 現役選手と偏差値
 鎌倉高校の偏差値は、ここ数年『66』前後で推移しており、神奈川県の公立高校では、10位前後の立派な数値となっている。平成18年には、野球部から東京大学と一橋大学へも合格者を出している。当時監督であった渡辺晃君(現:茅ヶ崎西浜高校監督 昭和47年卒)が、彼等達たちに保健体育以外の勉強を教えた訳ではないと思うが、一応の成果を上げたことは事実である。
 この頭の良い子たちと言われている選手諸君の試合を見ていると、本当に偏差値どおりに頭が良いのか疑ってしまうプレーが多過ぎるのが現実である。
 
例えば、一例として、バッターボックスで2ストライクと追い込まれた場合に、どうしたら打つことが出来るか、下記のような工夫と気力が全く感じられない。

   ☆バットは心持ち短めに持つ
     ☆コンパクトな鋭いスイングに徹し、大振りしない
     ☆打球はセンター返しを心掛ける 等

 また、ベンチは具体的に明確な指示を選手に伝えていない。
 
これらを改善するには、練習が必須であることは言うまでもない。練習は仲良しクラブが遊びで楽しんでやっているのではない。上達するには、練習は辛いものであるとの自覚が必要である。また、選手諸君に共通していることは、キャッチボールが『下手くそ』であると言うことである。キャッチボールは野球の基礎であることを再認識してほしい。
“これが頭を使った野球である”ことを試合を通して是非見せてもらいたい。
 キャプテンの『園田君』は一年生の時から優秀な選手だと思っている。夏の大会に向けチームを統率して偏差値どおりの頭を使い、目標を客観的に捉えた練習(☆前述等)を実践し、成果を上げることを期待する。

 U ベンチスタッフとQCQuality Control
 鎌高野球部の取組を永年に亘って見ているが、ベンチスタッフの指導部にQC的(Quality Control)発想が残念ながら微塵もないことである。 つまり、野球に対する取組に品質管理の手法が全く使われておらず、同じミスを何度も繰り返しているのが現実である。
  ベンチスタッフによる年度毎の客観的な目標(県大会への出場と目指す順位、それに向けた練習方法と選手の育成と健康管理)が明確になっていない。
 女子マネージャーが一生懸命、毎試合スコアブックを付けているが、その貴重なデーターをベンチスタッフの指導者がどのように分析し活用しているか疑問である。
 監督たる者、選手と一緒に練習に参加せずして、試合で采配を振るうことは絶対に許されない。“忙しい”は理由にならず、言い訳に過ぎない。
 偏差値の高い学校の生徒(選手)を教える指導者は、生徒より数倍の努力が必要であり、自分の経験からすれば、睡眠時間は五時間あれば十分と言える。
 猛省するとともに頑張ってもらいたい。
 品質管理の手法は反省できる人間であれば、誰でも導入することが可能であり、その成果は大いに期待出来ると信じている。
 品質管理の講義ではないが、基本は次の『管理のサークル』をキチンと回して常に現状を捉えてデーターを活用することに尽きる。実践出来れば、ベスト16は夢ではない。

    @ 計画(Plan)  方針(目的)を明確にする
     A 実施(Do)   方針(計画)に基づいて実施する
     B 評価(Check ) 実際に行われているかチェックする
     C 処置(Action ) 実績をチェックし処置対策を講じる

 最後に、高校生(選手)は育ち盛りで半年単位に身長と体重が著しく増加していくため、六ヶ月単位程度で成長状況を記録して健康管理を行い、そのデーターを良い意味で活用してほしい。
 いろいろ苦言を呈してきたが、鎌高野球部の活躍と前途を期待して意見を申し上げたので、ご容赦願いたい。