土方歳三最期の一日
2006年1月7日
さてまずはどうしても外せないこの話。
正月時代劇「新選組!!土方歳三最期の一日」。1月3日リアルタイムで見るのは躊躇われて、夜中に一人で見ました。
何せ総集編再放送「愛しき友よ」でさんざん泣いてしまっていて(苦笑)
見るのは何回目だっっと自分自身にツッコミを入れながらも、山南さんの切腹で泣き、源さんの戦死で泣き、ハジメちゃんの叫びに泣き
流山での別れに泣き、加納くんとの出会いに泣き、ふでさんの叫びに泣き…ぼろぼろでした。
バカだ。
そないな状況で続けて見たらどうなるかわかんないんだもんっっ
たっちゃんの犯人役も見たかったのでと言い訳しながら、ははは。たっちゃんの笑顔が可愛かったわ☆
1時間半正座して見ちゃいました(苦笑)
だけど面白かったのかと云われると、正直な所微妙。。。
イヤ、時間が長く感じたとかそういうのはなかったし、反対に短いなぁと…やっぱり90分の尺じゃムリだと思った。
時間がもっとあれば描けたのになぁ。再放送のワク、あんなに取れるんだったら続編に回せば良かったのに。
説明不足だと思わなかったですか??箱館の状況がイマイチわかんないなぁって思った。
とにかく土方が出ずっぱりで…って当たり前なんだけど(苦笑)耕史くんのプロモビデオかと一瞬思ったり(とにかく彼をカッコよく撮ろうって感じ)
他ももっと見たいなぁなんて贅沢な事を思ったり。
榎本は思った通りカッコよかったけど、ディスカッションシーンは全体的な間がない、というか…
あっさり翻意してるようにみえました、両方ともね。
内容的にもうひとつ欲しかったかなぁ。今迄キミタチはさっぱり話し合いをしてこなかったのかい(-_-;)何ヶ月もあったでしょーが。
総攻撃かも〜〜っていう日に話す事だったのかなぁ〜緊迫感が薄れてしまったような感じも…
勇と榎本を重ねてたって話にもむかっときた(苦笑)それは絶対あり得ないっっつーか、あのトシにしてほしくないっっ近藤さんは近藤さんだよっっ
ただ90分というワクの中での物語の進行…最期の一日に全てを凝縮した物語だから仕方ないとは思います。健闘してたけど時間の足りなさは否めないです。
他のシーンでももっとゆったりとしたコマ割みたいなのが出来たら良かったなぁ。
ケースケがヘタレで(T_T)イヤ最後にはわかりあえてるんだけど、結構ショックな自分が居た(^_^;)
土方のケースケに対する態度もショック。おまえ呼ばわりかぁ(-_-;)上司だからってんじゃなくて、トシさんそこ迄子供じゃないだろ、と思ったり。
元々死に場所を探してた土方ってイヤなんです。だけど山本土方はもうかっちゃん命だから(苦笑)おまけの人生だって公言してて…
そのヘンの温度差もあったかな。
死ぬ為に闘ってきたんじゃない、生きる為の筈。…ってこれは私見ですが。
組!だって島田や尾関の気持ちはどうなんのよっっ山本土方っっって云いたくなりませんっっ??あんなに副長LOVEっっなのにさっっっ(苦笑)
死にたがりでぴりぴりうるうるしてる土方がツラい。見てるこっちがイライラしてしまう。一番のヘタレはケースケではなくて土方だったもん。
ともかくそこが一番ダメでしたね…
こんな感じで割と否定的な意見が占めてたんです、見て直ぐは。
でつらつら考えてる内にだんだんと変わって来ました。つーか、も一度見たいって思った。
見たら意見が変わるかもって。
で、2回目です…すーっと入っていけました。
元々歴史好きな自分の視点と始点が間違ってたかもしれない。
これは三谷さんの組!。耕史くんの土方。そう考えるとおまえ呼ばわりも仕方ないかって。だって「オネガイシマ〜ス」のトシだもの(笑)
かっちゃんが居なくちゃダメなんだよね、トシは。
ホントに組!続編なんだなと思ったよ。
トシはどこまでも副長で支える人。究極のろまんち2人の夢実現の為に頑張る人。それが彼の夢。主人公にはなれない人。
主人公ではない人が主人公だという、違和感はそのヘンもあったんでしょう。耕史くん本人も主役は自分じゃなくて香取くんって云ってましたもんね。
あ勿論、これは耕史くんが主役が張れないと云ってるんじゃありませんので、念の為。
…で、どうもワ・タ・シが土方しか見てなかったのかもなぁって(爆)
1回目って他をちゃんと覚えてないの…かすんでる感じで。ってずっと泣いてた訳じゃないですからっっ(苦笑)
あれこんなシーンあったっけ?てのもありましたけどね(^^;)
もうだってあの表情、あの瞳。全身から寂しさのような哀しさのような透明感があって、隊士たちに笑いかけてるのに泣いてるみたいな…そんなカオ。
榎本に死にたがりがバレた後の表情。どうすればいいんだよっと子供のように取り乱す。ホントウに死にたいと思ってるような表情。
出撃の為にだんだらの鉢巻を巻きながら「近藤さんの所に行くのはもう少し後になりそうだ」と呟くなんとも凛々しくも美しいシーン。
そんなトシを見てたらたまらなくなりました。そんな耕史くんがたまらなく切なくて愛しくて。
…ある意味ハマりこんでたんだな。。。
今回一番の泣き所は何と永井様っっっ
土方の「このまま薩長に降伏したらオレはあの人に何と云って詫びればいいんですか」(大意)って台詞
まぁこの言葉は番宣でも流れてましたし、あるだろうと想像も出来てました。こういうの云われたらたまらないなぁと思ってたんだけど
土方がとても頑なな態度だったから、割と傍観してしまってて…うるうる程度だったんですよね〜〜
だけど永井様の「ごめんなさい、でいいじゃないか。あの男はそんな事に拘る男じゃない」(大意)
ごめんなさい…
その言葉でだーっと泣いてしまいました。真打はこっちの言葉でしたわっっもうたまらなかったです。
トシ…そうだよ、かっちゃんはそんな事で文句云うヤツじゃないよって、トシを抱き締めたい気持ちになってしまいました。
けどこの言葉ムックの永井様インタビューに載ってたんですよね〜〜あぁ良かった、読まなくて。
ホント今回ネタバレがきつかったですわ。あちこちの番宣で目を閉じ耳を塞ぎ…と様々な苦労をしました(苦笑)
だけど耕史くんが一番のネタバレをしていましたからね。死ぬつもりだったのが生きようと決意し途端に死ぬって(爆)
試衛館メンバーの回想シーン良かったです☆一瞬であの時代に戻りました。サノと新八だけ別撮りだとは思えないシーンになってましたね〜〜
回想とは云ってもちゃんと意味があるシーンになっていて、その辺りは回想が嫌いな三谷さん、流石です。
山南さんの影がたくさんありましたね。
ディスカッションシーンで出てた山南さんの言葉をしっかり血肉にしてる土方。それを直接云ってやってくれれば、と何回思ったか(T_T)
土方は山南さんの事を尊敬してたし好きだったし信頼してた。それがちゃんと画面で見られて凄く嬉しかった。
本編を見てた私達への最高のプレゼントでした。ありがとうございますm(__)m
会津のお墓のシーン泣き所でした。。。ははは、こういうのはやっぱりダメだわね。どうもツボはかっちゃんかもしれないなぁ。
もう亡くなっているのに存在を感じる、みんなの中にちゃんと居るんだよ、局長が。
ハジメちゃんの「殿と局長はオレが守る」うるうるしちゃった…
新メンバーはやっぱり描写不足でした。残念。
相馬として出す意味はあったんでしょうか??若い隊士でも良かったような…
最初の方のシーン、局長の助命嘆願書を携え板橋で捕まって局長の最期を見て…はいなかったにしても、知ってる筈の彼が云う台詞じゃなかったような…
山野も蟻通も見せ場あったか??
鉄は良かったです。ある意味今回のキーパーソンでした。ま、もう少し信頼関係や抵抗を見せてほしかったんですが(これも尺の問題か?)
「託す」と云う言葉があちこちで飛び交っていて…ここでも又山南さん(T_T)
土方が託したコルクと写真は、自分たちの存在価値であり手紙でもあり希望でもある。
16歳の鉄に託した未来、かな。
あのラストシーン、どこまでも続く草原を一心不乱に走る鉄、どこまでも走り続けろと。
一瞬「銀河鉄道999」を思い出してしまいました。♪さぁ行くんだ、その顔を上げて…
2回目は弁天台場のシーンでメインテーマが鳴り始めた時から、ラスト鉄が見えなくなるまでずっと泣いてましたねぇ。
1回目は全然泣けなかったのに。不思議。
実際の鉄はツラかったのかも、と思う時もあるんですけどね(西南戦争に西郷方に参加してるって云うのは考えさせられます…)
榎本と大鳥。この二人についてそんなに詳しく知ってる訳ではないのですが(「南柯紀行」早く読まなきゃ〜だけど文体がぁ〜〜(^_^;)
どうしても明治政府に出仕してる所からいい印象はなかったです。
島田に会いにきてほしいと云った榎本を、そっちが来ればいいと断った話などもありますしね。
けれど最近変わってきました。そこの部分は今回三谷さんが描いてくれたのと近いです。
どんな世になるか見極め、夢を実現する。どんな事になっても生きろ。夢の花を咲かせろと土方に云わせていますね。そんなだったらいいなぁと。
単純に裏切り者と云うのは簡単だけど、生き抜いて行く事という一番難しい事をしたのだと思います。
大鳥さんの描き方は、う〜〜〜ん、今回の90分の物語ではこれで良しなのかなと。ケースケファンとしては不満は残りますがね。
けどやっぱり吹越さん、いい表情される所もありましたし、源さんばりのふすまダイブ(笑)もあったし良かったです。
榎本さんは何ともノーブルで佇まいが流石でした、らぶりん☆
声も素晴らしくいい。耕史くんとの会話では聞き惚れてしまう程でした。西洋かぶれもイヤミでなく雰囲気合ってましたし、風格があって文句が出てきません。
三谷さん、流石のキャスティングでした。脱帽。
ディスカッションに関しては、一部分私の一番の地雷を踏んでいるので深くコメントは避けます(^_^;)ここは何回見ても多分納得出来ないと思いますわ(苦笑)
ただ良かったです、流石は舞台役者さんたちだな、とだけ。
そして山本土方の最期です。
1回目はただ呆然としてしまって泣かなかった。
何が起こったのかわからなかったのかもしれないです。だって死なないって云ってたのにっっ(T_T)
けど2回目はわかってたので…榎本との別れのシーンからうるうるが始まってしまって…だって遺言みたいな事云ってるし(T_T)
昔のようなオレがやるからには必ず勝つ、というような決意をありありと感じて余計に泣けてきて…
馬上の土方カッコよすぎだし…もうダメ。
銃声の後落馬する土方。表情がリアル過ぎます…
狙撃された後の殺陣も美しい。
誰何の声に応える「新選組副長、土方歳三」の言葉にうろたえる敵。けれどそのまま崩れ落ちる…
最初の時こんなんじゃ、トシさんの首取られちゃうよぉっっとちょっと的外れな事を考えておりました(^_^;)だって敵だらけだし。
それだけ入り込んでたのかも。まるであそこに蹲っていた隊士の一人になってた気分です…
軍神の最期は光の中でした。
トシ…と呼ぶ声に「かっちゃん…」と応える。もうこれしかないよね…予想通り(ニヤリ)
愛しき友との再会。
正直な所、使いまわしのかっちゃんは残念ですが使い方は良かったと思います。ネタバレ通り声だけでも良かったなぁ。ちゃんとかっちゃんあそこに居たから。
戦い抜こうと突っ張っていたトシがようやく心から微笑んだ瞬間でした。
山本耕史さま、全うされましたね。昇華されましたよね。
この3年間本当にお疲れ様でした。ファンの為にあちこち駆けずり回って…感謝します。ありがとう…としか云えません。
三谷さんの云う通り、もう会津なんかには行かないで(笑)様々な階段を作って登っていってほしいです。
解放してあげなきゃいけないんですよねぇ…ちょっと淋しいけど。
何年後かに本人が又やる気になったら是非やってほしいです、戊辰、箱館編!!!(結局解放してないじゃん/爆)
キャスト、スタッフの皆様ホントウにお疲れ様、そしてありがとうございました。
ついさっき、土スタに耕史くんが出てた〜〜(@_@)
全然考えてもいなかったからアセりました。勿論ビデオも録画できず(T_T)予告しといて下さいよっっまったく。
本日BSでの再放送のお知らせでした。
もう10回は見たそうです、耕史くん。堺さんから、「そこに居られない事がとてももどかしい」との連絡を頂いたとか。
うれしい…(T_T)実体は居なかったけどちゃんと居ましたよ、堺さん。今年はもうこういうのも無くなるんだろなぁ。ちょっと淋しい。