絵手紙

 「絵手紙」を描こうと思うんだけど、いつも描いている絵とどこが違うかな?子供達に私達の試作品など見せながら聞いてみた所、「しぶい!」という答えが。なるほど確かに一言で言えば「渋い」ですね。
 絵手紙の特徴はまず「文字が構成の1つになっていること」です。題材は身近なもの何でもよし。描線は、筆の他、割り箸ペン、サインペン、ダーマートグラフ、鉛筆でも良いのですが、今回は筆をつかって墨汁で描いてみました。紙は画仙紙という、にじみの風合いの良いものを使います。
 筆の先をつまむように持ち、筆先を使って、丁寧にモチーフの形を辿ります。この不自由さが作品にまたいい味を出してくれるのです。着彩は太目の筆で水をたっぷり含ませて大胆に。最後の文字は、本来は「手紙」なのですが、あまりこだわると固くなるので、思ったことを自由に描かせました。最後は、自分の名前のはんこを押して出来上がりです。
 子供達の作品は大人には真似できないすばらしい味を出してくれます。みんな集中して、一人で何枚も描いている子もいました。

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                  Nちゃん(年中)
がんばっていっぱい描いたね。Nちゃんらしい大胆でどっしりとしたラインや文字がいい味出してるね。先生が教えたポイントを良く聞いていて一番明るい所を塗らずに白く抜いた所がすごーく効いてるよ!

Jくん(年中)

Jくんのかわいらしさが、絵からいっぱい伝わってくるよ。Jくんは、なすと、トマトと、にんじんは好きだけど、ゆずはキライなんだね☆
トマトと文字の配置なんか大人顔負けだね。

Sくん(小1)

元気なSくんらしい、元気な筆のタッチがいいね。
ねぎのだんだん色が変わるところなんか良く見て描けたね。
車は勢いがあって、まるで走ってるみたいだよ。

                   Mちゃん(小2)
「黄色い洋服」って表現がさすが女の子だね。感心しちゃったよ。
ゆずのごつごつした感じがよくでているよ。想像で描いた富士山の絵も渋くて素敵です。
Iちゃん(小2)

画面いっぱいに絵と文字を入れた構図がダイナミックでぐーだね。
さざんかは花びらのつき方まで良く見て丁寧に描けました。

Hちゃん(小2)

サトイモの模様の線が良く見て描けてるね。色の微妙な違いにもよく気づいてます。
そう、まずはよく見ることが大事だね。
かぶの絵も動きがあって構図がとってもいいです。

Hくん(小2)

小さい絵になりがちだったHくんだけど、大きく元気に描けるようになってきたね。りんごとミニトマトの大きさの対比が面白いね。かぼちゃの立体感や、かぶの葉っぱなど良く見れてます。

Nちゃん(小3)

真面目によーく対象物を見て描いてるね。さざんかの複雑な花の造りや影が、3年生とは思えないほどよく描けています。そういう風に影を見つけて色をのせていくのがポイントだよ。

Sちゃん(小4)

さすが最年長の貫禄、ナスは色・形・影を良く見て描けて、ホンモノみたいに立体感が出たね。サトイモの線や色もよく見てサトイモらしさがすごく良く出ています。

Tくん(小4)

対象物を時間をかけてじっくり見て描いたね。小さいミニトマトの中にさえも微妙な色の変化があることに、よく気づいてそれを丁寧に表現しています。難しいなすの色もホンモノみたいに表現できました。


Mちゃん

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並べてみると圧巻だね。