1.植物のもつ文化的多様性の評価
民族植物学的方法:人間文化と植物の種類、特徴など人−植物−社会系の分析
系統分類学的方法:植物の地理的変異、形態分類などの解析
生態学的方法:生活史、群落構造、植生、生物間相互関係などの分析
2.現状記述と分析
データベース作成、ドキュメント作成、植物インベントリーの作成
多変量解析、系統解析
テキストマイニングによる感性分析
3.生物多様性の保全と活用への提言
自然開発や緑地創成への提案(整備と管理の配分の適正化)
伝統文化−人−自然関係をふまえた国際協力への提言
福祉的側面も踏まえた植物の文化多様性を活用する領域における企画・調整・管理に関する提言
中国浙江大学との共同研究の「Genomic insights into the evolution of Echinochloa species as weed and orphan crop.」 by Dongya Wu, et al.がNature Communications
volume 13, Article number: 689 (2022)に掲載されました。
「ローズゼラニウムの植物学ー分子系統学の知見を踏まえて」がaromatopia 170に、「文化多様性から見たローズマリーの植物学」がAromatopia
167に掲載されました。
『雑草学入門』が出版されました。
「漢籍にみる雑草アカザの生物文化史」が公開されました。
提供できる講演など
雑草の歴史と生態の話
東アジアの栽培植物の進化
東南アジアの植物文化
照葉樹林文化論
出版物・論文
海外調査概略
すべての海外調査を掲載しました。後半の箇条書きは改訂して行きます。
2022年9月現在 |
和歌山県串本町にみられる水田の秋の景観 水田の白い花はミズオオバコ。ここにはメダカ、タニシ、ゴイサギ、タガメ、スブタ、ヤナギスブタなど多様な生物が生息している。これらの生物たちは、水稲作の作業と調和した生活史を示す。 水田の沈水性植物はイネと共存してきれいな水をもたらす。担い手の不在で、この風景は今は無い。 |
ミャンマー、チャイトー付近の小川 ヒガンバナ科の植物、その近くには野生のサトイモがある。 この2日後、一辺が2〜3キロもある野生イネの大群落に出会う。フィールドでは現地で問題を発掘し、多様な視点から分析に取り組む。 2001年のフィールド調査から。 |
ミャンマー・シャン高地の農業景観 雨季と乾季の交代のなかで営まれる半乾燥地農業。サバンナの景観をつくる樹木は、家畜の首丈と同じ高さにキャノピィの裾をつくる。オカボ、二ガーシード、タバコ、モロコシなどのパッチがみえる。 |
神の島対馬におけるハチドウの神様 ニホンミツバチの伝統的飼養に根付いた自然倫理 このような伝統文化の基層が日本の自然を守っている(著書『照葉樹林文化論の現代的展開』参照) |