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ジョージの「おっとー!」な出来事

「おっとー!」と思わず言ってしまうような写真や実際にあった出来事のページです。笑っていいのか、いけないのか微妙なものもありますが、リラックスしてご覧ください。


■ あるスポーツクラブに友人の車で行った時のこと。駐車場に入るのを待つ車が多くて、一向に進まなかった。助手席に座っていた私は、車の横、数メートルのところに自動販売機があるのを見て、「ジュースを買ってくるね」と言って友人の白い車を降りた。ジュースを買って再び車に乗り、友人に渡そうと運転席に顔を向けると、「おっとー!」、そこには見ず知らずの目を丸くした男性が・・・。友人の車は、2台先に進んでいた。

■ 転勤で仙台に住んでいた頃の話。住まいから少し離れていたが、カット代1200円とい う値段に惹かれて、私はその床屋に入った。店員の男性は「いらっしゃーい!」と元気に迎えてくれた。そして私の希望を聞いてから、カットがはじまった。店員はお客に接しているとは思えないほど、慣れ慣れしく話しかけてきた。口がよく動く割には、あまり手は動いていなかった。
以下、店内でかわされた会話の一部分である・・・。

店員:「お兄さん、実家はどこ?」
私 :「東京」
店員:「あー そう。で・・東京のどこ?」
私 :「世田谷区」
店員:「ほー! いいところにあるじゃん。で・・世田谷区のどこ?」
私 :「成城」
店員:「なんだって!成城!!そんなところにあるんかい!殺してやりたいわ ほんまに!」

すると、その母親らしき人が、のそのそと奥から出てきた。

店員:「おふくろ。このお客さんの実家、成城にあるんだってよ!」
母親:「どこだよ、そこは?」
店員:「有名人や金持ちがいっぱい住んでいる町だよ」
母親:「フン!知らないね。どこにあろうと、金があったらこんな店には入って来な いわよ!」

おっと〜

■ おっとー これは珍しい!近所に咲いていた「時計草」という花である。原産地はブラジル&ペルー。神の素晴らしい芸術作品だ。


■ そして、こちらはオーストラリア原産、「ブラシの木」の花です。


■ その日は、残業が続いて、寝不足で疲れていた。そして満員電車で立ったまま、すやすや寝入ってしまった。目がさめた時、「おっとー!」、自分のあごを前の男性の肩に置いていた。男性はおびえて、身動きできずにいた。
電車待ちの列の真ん中ほどのところで立ったまま眠ってしまい、気が付いた時、一人だけプラットホームに取り残されていたこともあった・・・。

■ 教会で牧師が、聖書の「マルコの福音書」からメッセージをしてくださった。私はその後、大勢の会衆の前でメッセージに応答する「祈り」を頼まれた。厳粛な中で、私の祈りが続いた。そして、その時がきてしまった。私はうかつにも、「マルコの福音書」と言うべきところを「マリコの福音書」と言ってしまったのだ。マリコとは私の妻の名前である。「おっとー!しまった!」と思って、慌てて言い直したものの時遅しで、背後のあちらこちらから「プッ」とこらえきれずに吹き出す声が聞こえてきた。その後、続いた祈りは支離滅裂で何をどう祈ったかは覚えていない。

■ 夏の暑い日に、仕事から帰宅して冷蔵庫を開けると、冷えておいしそうなコカ・コーラのペットボトルが入っていた。これはきっと私のために、妻が用意してくれたのだと思い、取り出して、ふたをはずして、そして、ゴクンとラッパ飲みをした。すると「おぉっっとー!!」 目ん玉が飛び出して、口から火を吹くようなものすごい味がした。何を飲んでしまったのかと慌てて妻の所に行って聞いてみると、「あぁ〜 言うの忘れてた。醤油よ。ちょうどいい入れ物がなかったんで、コーラのボトルに入れちゃったの。でも、普通、飲む前に醤油だって気が付かない?」だって・・・。どうせ、僕は鈍感でおっちょこちょいですよ!醤油を一気に飲むと死に至ることがあると言われるが、身をもってよくわかった。
(補足)親子は似るもので、息子も、テーブルの上にあった私の飲みかけの紅茶を、冷やし中華にかけようとした。

■ 仙台のアパート(2F)で洗濯機を回していた。私は隣の部屋で一人、テレビを見ていた。すると、ちょろちょろ水の流れる音が聞こえてきた。明らかに洗濯機から出る音ではなかった。「変だな」と思って、戸を開けると、「おっとー!」 なんと玄関から台所まで、床がプールのように水で覆われていた! すると、間もなく、下の階の住人から、電話が入った。「あのー。 天井から水が滝のように落ちてくるんですが・・・」
洗濯機のホースの詰まりが原因であった。壁を取り替えるなどの工事になってしまって、下の方に大迷惑をかけてしまった。

■ 番外編・・・他所から画像をいただきました。 上から順にご覧ください。







「おっとー!」











■ ブラジルの家の近所に、仲良くしていた友人がいた。彼は大きくなってから歌手になり、しばらく日本で活動するようになった。「君は1000%」などのヒット曲を飛ばしたオメガトライブのボーカリスト、カルロス・トシキである。
私が大学生の時、テレビ朝日の歌番組「ミュージック・ステーション」のディレクターから電話があった。番組の中でカルロスに面会してくれないかと言われた。カルロスとはブラジルを離れてから一度も会っていなかった。生放送と聞いて一瞬ためらったが、「地球の反対側で幼友達との感動的な再会」で視聴者の涙を誘うからと、ディレクターに勧められて出ることにした。恥ずかしいので、友達やクラスメートなどには内緒にしておいた。「当日、カルロスが普段着で歌うので、小松さんも普段着で来て下さい」と言われていたが、テレビに出るのは初めてだったのでつい気合いが入って、白と赤のストライプのシャツ、白のズボンと革靴という派手な格好で行ってしまった。そのために、カルロスを知らない視聴者の中で、私をカルロスだと勘違いした人もいたそうだ。感動的にテレビに映ったかはわからないが、二人とも「おっとー 久しぶり!」と言って再会を喜んだ。司会のタモリが「でも、ただの友達だっただけでしょ?」(笑)なんて言ったものだから、少ししらけてしまったが・・・。出演者の中に、中村雅俊、早見優、少年隊などの顔ぶれがあった。プロでも生放送は緊張するようで、中村雅俊と早見優が「歌詞を間違えちゃった」「私も・・・」と話していたのが印象的であった。なおさらのこと、私は終始緊張してガチガチであった。
翌日、大学に行くと、番組を視聴したクラスの女子たちが近づいて来た。「なんで、黙っていたの!サインをもらってきてほしかったのに!」と言われ、首を絞められそうになった。「僕のサインでも良かったら・・・」と言ったが、だれもほしいと言ってくれなかった。

■ 車で駅まで、息子を送ってその帰り道でのこと。信号が青になったので、交差点に入ろうとしたら、信号無視の車が目の前を通り過ぎた。「危ない車だな・・」と思いながら、静かに交差点に進入すると、「おっとー!」、なんともう一台の車が突っ込んできた。ブレーキをかけて止まったが、車の先端をぶつけられた。すぐに、近くにいた人たちに目撃者になってくれるように頼むと、交差点の角の家の方がなってくれた。その後で、ぶつけた相手のところに行って「そちらは赤だったでしょ」と言うと、「うちらは青だったよ。いや黄色だったかもね・・・」などと言ってきた。相手は「任意保険」にも入っておらず、その後の処理が大変であった。
信号には「信」という漢字が含まれているが、信じると危険だ。それを守るか守らないかは人間次第だから・・。
ついでにもう一つ付け加えると、「命にかかわることで、人が言うことを鵜呑みにするのも気を付けた方がいい」。先日、こんなことがあった。見通しの悪いコンビニの駐車場をバックで出ようとした時、後部座席にいた友人が右からくる車を見てくれた。「オッケー、こっち側は大丈夫」と言ってくれたので、道路に飛び出ようとしたが、一瞬、躊躇した。次の瞬間、右から大型トラックが猛スピードで真後ろを通り過ぎて行った。その後、友人が言った言葉が信じられない。「おっとー!やっぱダメだ!!!」

■ この出来事をパソコンに打ち込んでいる今日、息子が13才の誕生日を迎えた。息子とはよく格闘技をする。互いにパンチやキックの応酬を繰り返すのだが、一昨日、私がちょっと油断をした隙に左足の太ももを前蹴りされた。 「おっとー!」 激痛が走り、倒れこんだ。しばらくもがいていたが、頭の中は以外と冷静で、すごく痛い反面、「これだけ力がついたんだな〜。成長したもんだな〜」と感慨深いものがあった。昨日は痛みをこらえて、会社に行ったが、びっこを引いている姿を心配して、「どうしたんですか?」と数人に聞かれた。「中学の息子にやられた」と答えると、みんなに、笑われた。やっとのことで帰宅をして、息子に「今日は一日じゅう痛かったんだぞー!」と文句を言うと、「パパ、しょうがないよ。格闘技にケガはつきものだよ」と逆に諭されてしまった。

小学生の頃の息子。変装が得意である。



中学生になった息子。



高校生になった息子。顔は見えないが確実に成長している。毎日、エレキギターの練習に励んでいる。
空手用のグローブをはめて殴り合いをしていたら、一発、強烈なパンチをくらい、私の肋骨にひびが入ってしまった。もう本当にあなどれなくなった・・・。



そして・・・大学生になった息子。父親に似ず、ジャニーズ系。シャイなんで、逃げる息子を追いかけて撮った、貴重な一枚。


■ 8年間、新宿オアシスブックセンターというキリスト教専門店で働いていたことがあった。 8年間、様々なことがあったが、その中で最も記憶に残っていることをお話しよう。その日は、朝早くやらないといけない仕事があって、6時に新宿駅に着いた。すると、消防車がサイレンを鳴らしながら、目の前を通り過ぎて、信号を左折して行った。「最近、よく火事があるな〜。消防士も忙しいな〜」なんて、のんきに思いながら、店の方向に信号を左折すると、「おっとー!」 なんと、店が入っているビルの前に、何台もの消防車が止まっているではないか!しかも、店がある6階の方向をみんなが見上げている。恐る恐る、聞いてみると、5階が燃えているとのことであった。すると、見る見る、黒い煙が上がってきた。「店の本に火が移ったら大変だ!すぐに知らせなければ!」と思い、張ってあったロープをくぐって、近くの消防士に「6階は本屋です!燃え移ったら大変です!」と言った。すると、相手にされず「危ないですから、外に出てください」と一喝されてしまった。一度は外に出たが、「そうか、自分の身分を明かしていないからだ」と思い、再び中に入って「私は6階の本屋の店長です!」と言うと、「いいから、外に出てください」とまた叱られてしまった。はしご車の消防士がビルの中に入るために、鍵がかかっていない窓を探していた。なかなか、見つからずにいたが、店の倉庫の窓が開いた。「しめた!いつも鍵をかけずにいて良かった!」と思ったが、消防士はそのまま窓を閉めてしまった。倉庫をちらかしていたので、あきらめたらしい。と言うことで、何の役にも立たず、かえって消火の妨げになっただけだった。
火は無事、消し止められた。ビルの中に入ると、まだ煙がもうもうとしていたが、幸い、商品は少しすすをかぶった程度で済んだ。後で言われたのだが、「もしこれが、6階で起きた火事だったら、商品は全滅だったでしょう」とのことであった。

話は変わるが、昨日、四谷の交差点でバイクと車の衝突事故があった。交差点の真ん中で人が倒れていた。警察官が車を誘導していたが、そのうちに、3台の消防車がサイレンを鳴らしながら近づいてきた。「人が倒れているのに、何で救急車ではなくて消防車なんだ?間違いにしてはお粗末だな・・」と思いながら見ていると、「おっとー!」 その倒れている人を取り囲んで「コの字」のようにして停止した。通行している車から守るためだったのだ。思わず警察と消防士の連携プレーに感動してしまった。怪我人の回復を神様に祈りつつ、現場を後にした。

■ オアシスブックセンターに配属される前は、仙台店で6年間、店長を勤めていた。私の頃と場所が変わったが、ここもとてもきれいなお店なので、是非、立ち寄っていただきたい。



さて、仙台店でもいろいろなことがあったが、その中で、店の中で起きた暴力事件をお話ししよう。
それは、レジを挟んで、私がある教会の牧師と会話をしていた時に起きた。店内の奥にいた、がっちりした体格の男がツカツカと寄ってきたかと思ったら、牧師の真横からいきなり顔を力一杯殴った。牧師は吹っ飛んで、倒れこんでしまった。男はそのまま外に出て行った。「先生!大丈夫ですか!」牧師は意識がもうろうとしていた。牧師を店のスタッフにまかせて、私はすぐに男を追った。男は車に乗ろうとしていたが、乗るのをやめて私に近づいてきた。一瞬、身の危険を感じたが、逃げようとは思わなかった。すると、私の横から声がした。
「なぜ、私を殴った!?」
おっとー 目を疑ってしまった。牧師が平然と立っていた。「普通の人ならあれだけの殴られ方をしたら、しばらくは立てないはずだ。この先生、ただ者ではない・・・」とその時、ふと思った。
男は牧師の言葉に対して「俺、殴ってなんかいませんよ」と言い張った。「みんな、見ていましたよ!」と言うと「じゃ〜、みんなグルじゃないですか?」 ととぼけていた。しばらくすると警察官が、数名やってきた。男は取調べに対して「人に追われている。ここへ来る前に刑務所に行って助けを求めたが、だれも相手にしてくれなかった」と妙なことを話していた。どうも薬による幻覚があるようだ。そして、警察署に連行されて行った。
牧師に「先生、病院に早く行かれた方がいいですよ」と言うと、「いや〜。大丈夫だと思うけれどな・・・」とおっしゃっていたが、さすがに後で腫れ上がって食事も通らなかったそうだ。
後日、知ったことであるが、牧師は一昔前、改心するまでは暴走族のリーダーをやっていたそうだ。どうりで打たれ強いはずである・・・。

■ これも仙台店に勤めていた時に起きたことであるが、突然、中年の男性が 店内によろめきながら入ってきた。ちょうど、車で前を通ったら喘息の発作が起きてしまったそうだ。普段は吸入器を使えば治まるのだが、その日に限って薬が効かないとのことであった。
さっそく男性の車を運転して、近くの病院に連れて行ってあげた。ところが、「当直の先生がいないので、今から紹介する別の病院に 行ってください」と受付で言われてしまった。再び、男性を車に乗せてその病院に向かった。道路はひどく渋滞していた。「こちらは患者を乗せているんだから止むを得ない」 かなり強引ではあったが、他の車を止めさせたり、横入りしたりして、とにかく前に進んだ。男性は息が切れるほど苦しそうにしながらも、私の無謀な運転に目を丸くしていた。病院が見えてからは、歩道に乗り上げて、救急用入り口まで突っ走った。男性はすぐに治療室に運ばれ、点滴を打たれた。
しばらくするとお話ができるまでに回復していた。「今日は本当に助かりました。帰りの電車賃を受け取ってください」と言われたが、「いやいや、お互い様ですから・・・」と言って受け取らずに病院を出た。いいことをした後だったので気持ちが良かった。
ところが切符売場で財布の中を見たら、「おっとー!」 50円しか入っていなかった。今さら病院に戻って、「やっぱり、お金ください」と言うのも情けないし、途方にくれながら財布の中を覗き込んでいると、たまたま回数券が入っていた!そして、無事、店に戻ることができた。

■ 「おっとー!」な出来事 ショート&ショート
★幼い頃、野原で捕ってきた大量の「かまきりの卵」を部屋の中に入れておいた。翌朝、目を覚ますと、室内の温度で孵化したかまきりの赤ちゃんが体の周りにウヨウヨいた。
★小学生の時、給食の配膳係だった自分は、好きな女の子から配って行って、みんなからヒンシュクを買ってしまった。
★忙しくて、仕事をしながら弁当を食べていた。気が付いたら片方の箸が鉛筆に変わっていた。
★「カーソルが動かないな〜。変だな〜??」と思っていたら、マウスではなく、ケータイを動かしていた。
★中学生になった息子にはじめて携帯を買ってあげた。2日後、ドコモから「パケット通信料が7万円近くになっていますが・・・」と電話がかかってきた。
★銭湯で、脱衣場だと思って脱ぎ始めたら、実は下駄箱だった。
★幼い頃、世界三大瀑布の一つ、南米の「イグアスの滝」に家族で行った時に、滝つぼに落ちそうになって父に助けられた。


■ 「おっとー!」な確率
★大好物の有名店のうな重を食べていた時に、口の中に何か突き刺さった。取り出してみたら、釣り針だった。
★通勤途中、電線にとまっていたハトに、生温かくて水っぽい糞を首筋に落とされた。
★ダンボールをカッターで切っている時に、刃がパキンと折れて、顔の真横を通り過ぎて、後ろの壁にビョヨヨヨヨ〜ンと突き刺さった。
★台所で料理をしている時に、妻が誤って(?)文化包丁を落として、危うく私の足に突き刺さるところだった。
★富士山を下山している時に、いきなり、直径1メートル以上もある岩石が目の前を転がっていった。
★仕事が忙しく、終電になってしまった。いつもは新宿駅を出発すると、立ったままスヤスヤ眠ってしまうのだが、その日はとても疲れていて、眠ったら最後、きっと寝過ごしてしまうだろうと思い、下車する成城学園前駅まで眠らずに頑張った。ところが、こともあろうに、電車が、成城のプラットホームに入った途端、「あー、無事に着いた」と思い、そこで目をつぶってしまった。そして次に目を開けた時は、すでにドアが閉まった後だった。急行なので、4つ先の登戸駅まで行ってしまった。登戸で隣のホームを見たら、まだ、最後の上りの電車がとまっていたので全速力で走ったが、健闘空しく、目の前でドアが閉まってしまった。駅員が「ごめんなさいね〜」と言ってくれたが、悔しくて自分の頭を叩いてしまった。仕方なく自宅まで歩くことにしたが、少し己を励まそうと、駅前のミニストップにアイスを買いに入った。どれにしようかと迷っていると、店員が近付いてきて、「これ、入荷したばかりなんですよ。おいしいですよ!」とぶどう味のガリガリ君を勧めてくれた。「へ〜、ここの店は一番安いガリガリ君を勧めるんだ〜」と思いながらも、言われるがままにガリガリ君を買った。そして、多摩川の橋の上を重い足を引きずりながら食べていると、暗闇にうっすらと、「1本当り」という文字が・・・!! その瞬間、私の足は軽やかになり、鼻歌を歌いながら、元気に家路に就くことができた。結局、帰宅したのが、夜中の2時近かったが、興奮覚めやらず、しばらく眠れずにいた。こんな僕って、やっぱり単細胞? (^^ゞ


■ 会社から車で帰宅途中、かなりのスピードで雨に濡れた道路を走っていた。その時、「おっとー!」 急に横から犬が現れた。その犬を避けようと急ハンドル急ブレーキをかけると、タイヤがスリップしはじめて、コントロールが利かなくなった。無我夢中で、左右に何回かハンドルを回し続けた。その間、「電柱」 「ビルの外壁」 「対向車」など、次々に目に飛び込んできた。そして、奇跡的にどこにも当たらずに、車が正面を向いてくれた。犬は「人間、気を付けろ!」といったような顔をして、平然と道路を横切って行った。傍目から見たら、映画のスタントマンも顔負けのハンドルさばきに見えたことだろう。しかし、私は生きた心地がしなかった。
後で聞いた話だが、こういう場合でも、急ハンドル急ブレーキは禁物で、かわいそうだが、犬を轢(ひ)いてしまう方が懸命とのことであった。・・・とは言っても、犬好きの私は、そんなことはイヤなので、注意して運転するしかないな〜。

■ 7才の時に養子になって以来、14年間、ブラジルに戻っていなかった。その間、すっかりブラジルの言語ポルトガル語を忘れてしまい、日本語がわからない兄弟とコミュニケーションが取れないままでいた。
ところが、 大学在学中、スペインに留学して、思いがけずブラジルに行くチャンスが与えられた。日本からブラジルに行くよりも、スペインから行く方が、お金も時間もかからない。しかも、ポルトガル語に最も近いスペイン語を勉強したお陰で、少し、兄弟と話せる自信が付いていた。
さっそく、何件か旅行代理店を回って、ブラジル、サンパウロ行の一番安いチケットを購入した。ビザは必要ないかと代理店の人に尋ねると、ニコッとほほえんで「ご安心ください。ブラジルに入るにはビザは必要ありません」と言ってくれた。ところが、出発当日、マドリードのバラハス空港に行くと、カウンターで「ビザを見せてください」と言われてしまった。「必要ないと言われましたが・・」と言うと、「そんなことはありません。必要ですよ」と怪訝(けげん)そうな顔で言われてしまった。
ブラジルでは、みんなが盛大なパーティーの準備をして私を待ってくれていた。「マドリードでビザを取るのに数日間かかる」と言ったら、家族も親戚もとても残念がっていた。しかし、頑張って3日でビザを取得し、今度こそ、ブラジルに渡ることができた。家族とは涙の再会となった。親戚の家を回り、サントスの海で泳ぎ、世界最大のダム「イタイプー」や「イグアスの滝」を旅行したりして、家族と貴重な時間を過ごした。
2週間のブラジル滞在を終え、再び、リオデジャネイロ経由でスペインに戻ることになった。リオデジャネイロ空港で飛行機を乗り変えようとした時、私は預けていたスーツケースが心配になって、誘導員に尋ねてみた。すると、ニコッとほほえんで、「ご安心ください。アウトマチカメンチ(自動的に)移ります」と言ってくれたので、安心して飛行機を乗り変えた。ところが、バラハス空港に到着して、待てども待てども、スーツケースが出てこなかった。 調べてもらうと、リオデジャネイロ空港に残ったままになっているとのことだった・・・。「自動的に移ると言われました」と言うと、「そんなことはありませんよ。あなた、確か、数週間前にもビザがなくて、ブラジルに行けなかった人でしょ!? 本当に困った人ですね・・」と言われてしまい、くやしくて涙が出そうだった。スーツケースは2日後、無事に手元に戻ってきた。
外国では「ご安心ください」と言われても、安心しない方がいい。


■ 前述しなかったが、ブラジルの家で家族と団欒(だんらん)していた時、向かい側の家の警備員がインターホン越しに「留守中の家から懐中電灯の灯りが見えました。泥棒かもしれませんので、警察を呼んでください」と言ってきた。 すぐに警察に連絡した。するとその数分後、「おっとー!」 警察と泥棒との壮絶な撃ち合いが始まった。窓から、顔を出して覗こうとしたら、「流れ弾に当たるから、伏せていなさい!」と家族に注意された。残念ながら、泥棒は逃げてしまった。「日本では、信じられないことだ」と家族に話すと、「こんなことは、ブラジルでは日常茶飯事よ」と不思議そうな顔をされてしまった。
そう言えば、まだブラジルにいた幼い頃、父に「ポケットに何が入っているんだい?」と聞かれ、キーホルダーやビー玉などを一つ一つ取り出した後、最後にピストルの実弾を出したら叱られたことがあった。でも、当時の私にはなぜ叱られたのかがよくわからなかった。

■ スペイン留学中、私が住んでいたサラマンカ郊外にサラブレット一頭を1時間約500円で貸してくれる「馬のレンタル屋」があった。乗馬は初めてだったので少し不安はあったが、友人二人に誘われて行った。説明はいたって簡単であった。「進みたければ手綱を緩めて、脇腹を両足で同時に蹴る。止まりたければ手綱を引く。右に曲がりたければ、手綱を右に引いて左脇腹を蹴る。左はその逆である」それだけである。後は1時間以内なら自由に好きなところに行っていい。事故が起きたら自己責任。
でも、いざ乗ってみると、馬は以外と素直に言うことを聞いてくれて、(途中までは)とても楽しかった。 林を進み、川を渡り、子どもの頃に夢見ていた「西部劇のヒーローみたいに馬に乗ってみたい」という願いがかなった。「こんなことは、日本ではなかなか経験できないな〜。楽しいな〜」と思いながら進んでいくと、道が左右に分かれた。「右にいくと丘があるから、その上まで行こう」という友人のすすめで、教えられた通りに、手綱を右に引き左脇腹を蹴った。 ところが私の馬だけは行こうとしなかった。 何度、試みても無駄だった。諦めて、友人二人とそこで別れ、私だけ左に曲がって別行動をとることにした。その後も、馬はどう言う訳か次の角も次の角も左に曲がって行った。そうしているうちに、奥の方に、厩舎(きゅうしゃ)が見えた。どうして、馬が言うことを聞かなかったか、その理由がようやくつかめた。「な〜んだ〜。自分の家に帰りたかっただけか〜!」
そう思った次の瞬間、「おぉっとぉー!」 馬が急に走りだした。いくら、手綱を引いても止まらず、かえってスピードが増すばかりだった。はずみで私の片方の足首がすっぽり三角形のあぶみにはまってしまった。もし、ここで落とされたら、引きずられて、大ケガをしてしまう。必死にバランスをとりながら、とにかく落馬をしないことだけを考えて耐え続けた。そして二百メートルほど疾走して、ようやく厩舎にゴールインした。わずかな時間だったが、とても長く感じられた。私が今までに経験した中でもっともエキサイティングな乗り物であった。
丘に行った友人の一人はもっと大変な目に遭い、丘の上からの帰り道、やはり乗っていた馬が疾走して、「ギャ〜、助けて!!」と叫びながら一気に厩舎まで駆け下りてきた。


■ 仕事帰り、甘いものが食べたくなって、一人で成城石井のスイーツコーナーに立ち寄った。ひと際、おいしそうなのがあったが、値段が高いので買うか買うまいか躊躇していたら、後ろからきた人が何のためらいもなく手を伸ばして持っていってしまった。後ろ姿を見たら、「おっとー!」 それは妻だった。
■ 教文館の書店で一緒に働いている男性が、「小松さん、やばいお客さんから電話を受けてしまいましたよ。今からそのお客さんが来られると言っているので、僕、先に失礼します」 と言い残して早々帰ってしまった。「弱虫だな〜。僕はどんなお客さんだって平気だぞ〜」と思った次の瞬間、「おっとー!!」超人ハルクがドアと壁を壊して入ってきた。「うそだろー!!」と叫んだところで夢から醒めた。


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