仏教・真言宗について
仏教は、今から2500年前、インドでお釈迦さまが悟りを開かれ仏陀となられたことが始まりです。仏教とは、「仏陀の教え」であり、修行によって人間の苦しみを解決する教えでもあります。また同時に、仏教とは「仏陀になるための教え」でもあります。
インドで生まれた仏教は、大きく分けて2つのルートをもって各地域に伝わっていきます。ひとつは中央アジアから、中国、モンゴルなどに伝わった北伝仏教であり、これは朝鮮半島を経由して6世紀頃日本に伝来するものです。
またインドからセイロン(現スリランカ)に伝わった仏教は、11世紀にはビルマ(現ミヤンマー)やタイへ伝わった南伝仏教といいます。
上記のように仏教は世界各地へ広がりますが、弘法大師・空海によって開かれた真言宗は、仏教の中でも特に密教であるといわれます。密教とは「仏さまの秘密の教えを明らかにした教え」という意味です。
この教えはお釈迦さま在世時代のインドにすでに存在し、それが7世紀頃に体系化され、8世紀には中国やチベットに伝わったといわれます。
そしてこの教えが弘法大師により日本に伝えられ、真言宗となるのです。