大黒天のお札|埼玉県本庄市のお寺

大黒天のお札　埼玉県本庄市【成就院】

「大黒天のお札」

成就院で二〇〇年以上続く「大黒天のお札」

埼玉県本庄の当「成就院」では大黒天はインド名をマハカーラという仏教の守護神です。本来は、三面六臂（三つの顔、六本の腕）で、青黒（しょうこく）色の肌で、忿怒の相で表現される形相も恐ろしい守護神です。軍神・戦闘神、富貴爵禄の神とされ、三つの性格を持っています。子供達は泣いてしまうようなお顔ですが、みなさんへお渡ししているお札は、穏やかな福徳相の大黒天です。

大黒天の袋の中身は、七宝[ 金・銀・瑠璃 ( るり ) ・玻璃 ( はり ) ・　　 ( しゃこ ) ・瑪瑙 ( めのう ) ・珊瑚 ( さんご )]が入っているといわれています。小槌と袋は限りない財宝糧食をもっていることをあらわし人々に財宝を授ける福神です。
　　　　　　　　　　　　　

（大黒天札拡大）
大黒天が踏む米俵に象徴されるように、農家では田の神とし、商家では商売繁盛の神様として祀られています。
　また、水回りの台所、カマドを守る神様で、以前、家を建てるときには、土間・台所と座敷の間に中心となる柱が立てられ、そこに大黒天を祀りました。ご存知の「大黒柱」はここから名づけられたものです。