平成24年住職挨拶

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2012年　埼玉・本庄市【成就院】挨拶

平成24年（2012年）年頭のご挨拶

平成二十四年の年頭にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
　昨年、三月十一日に発生した東日本大震災は、福島、宮城、岩手をはじめとする極めて広い地域に筆舌に尽くしがたい被害を与え、まさに国難とも言うべき事態をもたらしました。福島では現在でも原発事故により、先祖伝来の土地を離れざる得ない方々もおります。

　私は地震の際に本堂におり、あまりの揺れの大きさに外へ避難しましたが、本堂の屋根が大きく波打っておりました。顔面蒼白になりながら、本堂、客殿に被害が及ばぬよう一心に念じたのを記憶しております。
　この東日本大震災は私たちに、長期にわたって深刻な被害を与えるものとなりました。

　しかしこの現実の中、私たちは未来に向かって進んでいかねばなりません。
　我が国の歴史上類を見ない国難を、結束、発展の起点と捉え、今まで以上の日本を私たちの力でつくり上げる。その出発点が現在であり、本年はこれを過去の記憶とせず、一層力を合わせ、皆ともに歩を進める年であろうかと考えます。
私たちの人生においては、大震災被害のみならず、不安に思うこと、人生をつらく感じる日々が、幾度となくあるかもしれません。しかしながら仏教はみなさまの身近にあるのです。

　成就院では本年より副住職とともに一層寺院活動を強化し、常日頃から、成就院がみなさまとともにあり、心の拠り所として貢献できるよう精進する所存です。

最後になりますが、「成就院」は歴代の総代の皆様はじめ、檀信徒の皆様に支えられ、皆様と共に歩んでまいりました。平素より、「成就院」に対する御信助を賜っております、総代の皆様はじめ、檀信徒の皆様に対し、ここに厚く御礼申し上げる次第です。

　皆様のますますのご多幸と、ご健勝を心よりご祈念し、新年のご挨拶と致します。