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タイム
今日欲しいリズム

錆びたとたん屋根なんて始めて見た
すでに使われてた突き当たりでの読み方
フェチ
ほおずき
札幌シティージャズが冬の野外なら
札幌シティージャズが冬の野外なら
およしなさいな
交通整理のおじさん
競ってる横は 横目で ゆっくり歩いて行く
青空だ
雨がやんだんだから押入れで遊ぶんじゃありません
ボサノバ
太陽を みてない
そろそろかと待つ
歯科予約日
雨つづき日の遊び
それぞれの道 その上で
邦楽の ひと時
取り合えずでも なにかしてみる
朝方の紙くず
路面坂
ダイエット食堂
亡くなった森田童子の歌詞
バラ−ド
カ〜カ〜と語ってみる?
キャンプに いくぞ
そういえば その後
目の前のお嬢さんにも今日は雨
明日は雨だから
YOSAKOI
地面に いつもじゃない近さって どう?
ケルンコンサートのリクエスト やはり いい
YOSAKOI
宝くじを買った 当たりたい!
夏の準備
湿り気な今日
元気な子 誕生〜
人違い
ヒントが欲しい遊び
青い空 白い雲
運動会

鳩時計
今日もいい天気
家路までお天気
寒い日の言葉
母と頼り
丸い障子 ポン
どこにあった この気持ち
なんちゃって

作り話
花瓶
コンニャクは切られたくない
ビニ−ルハウスの子
ゴ−ルデンウイ−クの道の駅
ギブソン あの頃
花のタグ付け
影何歳
実物サイズ
しだれ
春に あげた〜い
五月人形
女子力
水きりかごをもらった
めぐる
山の中腹の家
今日からまた頑張るぞ!
安らぎの森の子だった
やる気満々
セシル宇宙へ
冬にやり残した男気
お風呂
僕の夜中
ム−ンリバ−
羅生門 ラン
やさしい雪
補導員のおばさん
まだまだ

戻る

「タイム」

え〜こんなに暑い日に
僕のタイムですか
全然ですヨ
もうその話は秋まで
タイム タイム

で さっきから
あの子は

あの子はサマータイム?

____________________

「今日欲しいリズム」

小雨か霧雨か

こんな日は
信号もギリギリ

この公園は靴をぬいでください
なら襲いません
とカラスのギリギリの譲歩

小雨か霧雨かで
気が変わるとでも?

いえいえ
濡れたいんじゃなく

傘の雨音が聞きたくって

____________________

「錆びたとたん屋根なんて始めて見た」

椅子から出口に向かう下り坂

それは錆びた とたん屋根

から落ちた

水の中で見上げる
とたん屋根

真っ青に輝け

水の中を洗う
洗面器を
貸してあげよう

____________________

「すでに使われてた突き当たりでの読み方」

血はどう読む

生きる
行き着く言葉も
血なのに

思いは
願いは
迷いは

詩の中





行き着いても

いつも 血



と読む

____________________

「フェチ」

カラスの落としたフンの
模様フェチは
雨の日は休むフェチ

雨の日値引きスーパーを
知ってからは

雨の日の
にじむ模様も流れる模様も
色は白 おつなもの

片手で傘をさしながらの前かがみ
新たな仕草

____________________

「ほおずき」

ほうずきの実が
一つ二つ
散る? 堕ちる?

花言葉のある実

竹林に咲けば素敵
と言えば 花

____________________

「札幌シティージャズが冬の野外なら」

北国仕様の手袋をしたままの拍手でも
すてきな拍手の音が聞こえる新手の手袋

せっかくなので手袋によっていろいろな音色が出て
偶然にすてきなハーモニーが客席から出来上がったりすると

拍手をされたミュージシャンたちも聞き入ってしまうう〜さぶいけどイエイ〜

____________________

「札幌シティージャズが冬の野外なら」

北国仕様の
手袋をしたままの拍手でも
すてきな拍手の音が聞こえる
新手の手袋

せっかくなので
手袋によって
いろいろな音色が出て

偶然にすてきなハーモニーが
客席から出来上がったりすると

拍手をされたミュージシャンたちも聞き入ってしまう

う〜さぶいけど
イエイ〜

____________________

「およしなさいな」

お香屋さんが
外壁を塗り替えるらしい

色は香りを語ると

変わらずにきた自負も
作業用ネットで囲われた中に
アリが落ちる音に変わり
冬でもないのに屋根に雪色

それは
およしなさいなの
呪文

____________________

「交通整理のおじさん」

交通整理のおじさん

きのうも会った
今日もあった

僕の中では有名な人

____________________

「競ってる横は 横目で ゆっくり歩いて行く」

電機自動車の充電駐車場は訪れる者もなく草が生い茂る

木陰に隠れてるの?
いや草刈りをしてるの

提灯が破れても
ロウソク全体が光るから
草刈りが出来るの

競ってる〜

____________________

「青空だ」

超ひさしぶりの青空

もっと近くに行きたい

うーん 右足が滑る
うまく歩けない
ながい登り坂だというのに

なら行かずに
踊ってる
いやいや滑ってる
ひたってる

そんな あらわれる影も
ひさしぶり〜

____________________

「雨がやんだんだから押入れで遊ぶんじゃありません」

手縫いの時は
頭がかゆくなるものなのでしょうか

子供心に
丹前の襟布に
色気を感じ

横目に縫い針を見る

雨上がり

____________________

「ボサノバ」

色とりどりの美しい原石が
白い皿の中から
浮かび上がる

お皿に一杯になった石たちは
レストランの隅のステージで
歌われる

アンコールがあるから
いくらでも生れた

素敵な曲は お皿の柄になり
メニューのウインドを飾る

避暑地レストラン

____________________

「太陽を みてない」

なん日も太陽を みてない

米と書いて
光り〜とさけべば

今日も幸せ

____________________

「そろそろかと待つ」

雨 雨

蒸し 蒸し

乾かない雨ガッパ

ドアノブでさえ湿ってる

寝床の枕の横に
うちわは どう?

風流?

大家さんが世の中
なにがあるか分からないと
くれたいろいろな大きさの
木の板を組重ね枕にうちわ

雨上り待ち遠しい たき火とて

そこな うちわさん
あなたの仕草はインドア

____________________

「歯科予約日」

歯科に行く日は

壁に張られた
ただの張り紙にでさえ
今日はどこにも
行かなくっていいだねと

うらやましくなる

____________________

「雨つづき日の遊び」

言葉をポツリ
すぐ心の中でも
同じ言葉をポツリ

ひらがな一文字
心の中で
遅れて終わる

ガラス窓に
雨滴が滴り

遊んでくれてか

遅れて 滴り落ちる
もう一滴

雨の日のきのうが終わり
今日の雨の日も
ひらがな一文字遅れて
終わる

明日も雨の日

____________________

「どこにいる」

話し声の聞こえる道

足音だけが聞こえる道

間違ったかなと
停留場でもないのに
バスを待つふり

盛り上げないでも聞ける
季節外れの
クリスマスソングが好き

誘われ

この気持ち
裏通り?

____________________

「それぞれの道 その上で」

かかとから着いて渡る横断歩道

つま先から着いて渡る横断歩道

フラットに着いて渡る横断歩道

みんなが同じ一本道を
行くのじゃないので

仲良しな 出合い交差点

正解?!

言葉をつづりたい
今日あった出来事のように

それぞれの道の上の

足あと

____________________

「邦楽の ひと時」

雨の降りしきる
昼下がりの公園

車の中で
おにぎりをほおばり

ラジオからは琵琶の音

は〜は〜よ〜
でれ〜〜ん でれ〜ん
びわ〜〜ん〜

これで花火でもあがれば

特等席

____________________

「取り合えずでも なにかしてみる」

こんなに羊羹ばかり
食べてちゃいけない

小さい羊羹なのに
さらに半分にしてみる

突然意味もなく
食べたくなくなった

でしょ 変わりたかったら

なにかしてみる事さネ

____________________

「朝方の紙くず」

おじいちゃん
なんで朝方紙くずが
道に落ちてるの

それはの
自転車のサドルについた
カラスの糞を拭くのに
使ってくださいと
空から降ってくるんじゃよ
落ち葉でも結構いけるんじがの

へぇーそうなんだ
おじいちゃんはなんでも
知ってるんだね

____________________

「路面坂」

坂道

路面電車が通れば

癒し坂

レコ−ドジャケットが
語ると

青春

____________________

「ダイエット食堂」

食ったら走る
グランドの横に食堂

走り終わって
店にもどると

闇夜に画ビョウが光る

恐いのかい?

なら夜明けまでまた
走ってきてごらん

ヒュ〜

____________________

「亡くなった森田童子の歌詞」

とじかけの本のページの間に
指をはさんで寝てしまう人

音楽も手触りのある
歌詞が欲しい

手の中で
握りしめ眠りたい

____________________

「バラ−ド」

お山のむこうが曇り空
気分はバラ−ド

雨の日も濡れぬれずに残る
ベンチを知ってるので
仕事は休み バラ−ド

バラ−ドの上から日が射す
照明を浴びたステ−ジ上のバラ−ドのよう

バラ−ドになりきれずに
曲名の中に帰ってゆく
その うしろ姿は
やはりバラ−ド

____________________

「カ〜カ〜と語ってみる?」

僕はカラスと話ができるのさ
カラスだって僕と
話ができると思ってるのさ

内緒話しだから教えれないけどね

聞いたことのない声で
テレビにも出ようといってたし

一緒に合唱に入り
響きが変わったと
いわれるのも楽しいかもねともいってた

聞いたことのない声が
テレビで聞けたら
ふりかえって欲しい

ユ−タ−ン場所は
廃校のグランド

運動会のゴ−ルライン

捨てられたテレビに
あの頃のあなたが映るヨ

____________________

「キャンプに いくぞ」

キャンプで焚き火

う−ん この匂い

森のフクロウや狐 狸やらが
木彫りに姿を変えてまで
煙を浴びに集まる

寿命がのびる姿なんですと

____________________

「そういえば その後」

6月の・・・

クリスマスソングの後だろうと
ラテンなら冷房強め

なん度でも もどってきて
また一から歌って
なん度でも

そしていつか手を離すから
そうしたら 空高く
飛んでいってしまっていいよ

クリスマスソング

帰りたいところが
あるんだよね

____________________

「目の前のお嬢さんにも今日は雨」

お尻 フリフリ
リュック フリフリ

心軽やか

あたしゃフリフリ嬢♪

パヤッ パッパヤ〜

雨が降っても
頭 しっかり
傘も しっかり
ぶれません〜

そう その名も
あたしゃ体幹嬢♪

た・い・か・ん・鍛え嬢〜
ぇえ〜イェイ

フリフリ〜 ぶれぶれ〜 体幹〜♪

ワンモア〜
(いやもういいって)

パヤッ♪

____________________

「明日は雨だから」

ゴム長靴が
すんなり履けない

長靴が破れかさげ
どこから足を入れるのか
靴下も木の皮やら鳥の巣やら
が まとわり着いて

両手を使わないでも
ス〜っと履けてた
ゴム長靴

僕は 落ち着く
雨だから 落ち着く

どう?

ス〜っと履けた

____________________

「YOSAKOI」

カッパ巻き弁当を
車の上に忘れたまま走る

祭りでえ!

キラリと見える
キュ−リの緑

誰かがそんな日記を
書いたらしい

時がたてば
思い出は白黒

と、次の日の日記に
記たくも

YOSAKOIが華麗に舞う

____________________

「地面に いつもじゃない近さって どう?」

芝生の上にひざまずきましたか

あなたの目の前を
大きな円形に刈り取りましょう

その土の上が
あなたの人生

小石 砂 蟻

みた景色

貴方の生まれたところ?
やがてはてるところ?

空を見上げたところで

空はまだありません
空はすでにありません

____________________

「ケルンコンサートのリクエスト やはり いい」

カセットテープに
おさまったんだったっけ
キ−ス・ジャレットの
ケルンコンサート

あのジャケット
白い枠を切りすぎちゃ
いけない白黒

キ−ス・ジャレットが
みつめてた鍵盤の色

____________________

「YOSAKOI」

急げ!

車に真っ赤なトマト
心に真っ赤なトマト

さ〜

練習のために
刈り取った
草の延びるのが先か

僕らのYOSAKOIの
完成が先か

競争だぜい

ヨッシャ
ヨッシャ
ヨッシャ〜

____________________

「宝くじを買った 当たりたい!」

スカイラウンジで
宝くじを買ったなら
箸は一人三本くれるらしい

その窓の影の
長く伸びた先の

クモの巣にひっかかる
タンポポの綿に使っていいよと

気づいてくれるまでは

やはり

当たりのない
くじなのか

____________________

「夏の準備」

みんな〜
なにしてんの

夏の準備してんの♪

____________________

「湿り気な今日」

カラスも年をとると
白髪の羽を落とす

銀座の歩道に落ちれば
それはもうさぞ
高値が付くだろうに

雨が降るのか

湿り気を帯びて
畳んだヨットの帆のように
早々と落ちてくる

壁に向かって停めた車の中では
それを見送りながらも
やはり落ち着けてる

____________________

「元気な子 誕生〜」

あちらこちらで
赤ちゃん誕生

おめでとうございま〜す

外で遊ぶ時は
靴を履こうと決めた
あのちっちゃかった日

走れ笑顔

次は君らのモノ

____________________

「人違い」

パン屋に勤めたと聞いた
お客さんに久しぶりだねと
声をかけようにも
ずいぶん太ったなと

八百屋は痩せる
肉屋は太る
じゃパン屋は

人違いだったさ〜

____________________

「ヒントが欲しい遊び」

今日は なにを着てるのか
思いだせれない

ただ下をみればいいだけなのに
思い出すんだと
みようとしない

思いだせれなかったまま
洗濯機に入れられてしまった

なにかがヒントが
欲しかった日なんだヨ

____________________

「青い空 白い雲」

3回まわってワンと目を開けたなら

春の青空なのか
秋の青空なのか
分からないほどの

さわやかな青空

こんな日は天に向かい

ほらっ ごっついイモじゃ
イモを取る手にイモがなる

いえいえ それは
にぎりこぶしでしょ

よっしゃ!

____________________

「運動会」

運動会の練習中

みんなの水筒が
グランドにならぶ
赤 青 黄色

よろこぶカラス君
君のじゃないから
君はまだ青

ヒュ〜

____________________

「雨」

カエルのじょ−ろに

水を満タンに
入れて寝たなら
明日は雨

水を入れ忘れたなら
明日は晴れ

どこに置く

エアコンの上
というには

まだまだ冷たい雨

____________________

「鳩時計」

鳩時計

朽ちて堕ちても

森じゃないので

安心

____________________

「今日もいい天気」

日陰って 攻めじゃないよね

日向って 攻め?
攻められてる感?

タンポポは
どちらにも咲いてて

聞いてみる?

今日もいい天気

____________________

「家路までお天気」

あなたが行っていいのは
あのお山まで

そのお山の向こうは
よそ様のところ

こんな天気の日は

ぜ〜んぶ

お日さまのところ

____________________

「寒い日の言葉」

言葉が身体の中から
外に出たがらないほどの

寒い日に
着る服は何色

ならその色の服の時の
出る言葉は

みんな嘘なので

それにしても今日は寒い

あっ この言葉だけは
嘘はなく 笑

____________________

「母と頼り」

石畳も 通る馬車の後が刻まれる

歴史のわざ

手でさわってみる

伝える言葉が石畳をチョコに変える

お人形さんの手触り

夜中の子守唄

すべて母の手作り

母のもとに通じる道

____________________

「丸い障子 ポン」

虹の内がわの
守られた景色

暇なスズメの
こんだ車道に
舞い降りようとする
様を見ては

年号を待ち
筆と半紙に構える身に

絵心が生まれる

ポン

____________________

「どこにあった この気持ち」

あ〜〜あ〜あ〜〜あ〜♪

なにコの気持ちを
高ぶらせる声のする先

コ−ラスの中に その
女声を探しあてたなら

お土産に
小枝も入れてくれるはず

夢に出てくる窓は みんなサンが
とてもしっかりしてるって

そのつぎはぎに
使えるらしい

さ〜

窓の閉めきった部屋で
何度でもリピート

____________________

「なんちゃって」

洗剤を横目に
みながら

フレッシュジュ−スを飲みホス

う−ん

五感が洗われるようだ

____________________

「停」



潮が引くのか
満ちるのか

停めた写真に

思いをめぐらわせる
過ぎさる時は

腹時計が知らせてくれる

____________________

「作り話」

山の中で広げた地図を雲の上からも盗み見

それに

生花じゃなく造花なら枯れることがない目印

作り話?

そう
作り話

発掘されたばかりの下界を歌い上げるには

即興で歌い上げる

タイルにはない
謎な化石のように

____________________

「花瓶」

花瓶

一輪の花で

生き返る

____________________

「コンニャクは切られたくない」

私はコンニャク
煮て食べるよりは
焼いて美味しく
食べてコンニャク

焼きなので切らないで
いいのさコンニャク

くの字になりました

横に生えた木の
真似をしたいので

うまく腰?から下は
カットして撮って

切られたくないコンニャクの
お洒落なお願い

____________________

「ビニ−ルハウスの子」

寒い日に
温かいビニ−ルハウスの中で
宿題をしてていい小学生は

行きそびれた薔薇の花ビラ

もう少し小さければ
ギブソンピックなのにと
拾い集められて

音にするすべを?
ビニ−ルハウスに描かれ?

早く 育ちすぎな子

____________________

「ゴ−ルデンウイ−クの道の駅」

空を飛ばなくっても
行ける処がある

と散ってみせる
大きな白く鉄さびのように
枯れてゆく花の名は
なんといいますか

都会で干して
海の中で もどしてくれると

海の生きものたちもに
都会の臭いをプレゼント

喜ばれるらしい

それとて冒険

道の駅での
立ち聞きですけど

____________________

「ギブソン あの頃」

ハイライト派と
ショ−トホ−プ派

ヒッピ−派と
アイビ−派

JUN派と
VAN派

ジャズ喫茶
話していい店派と
話しちゃいけない店派

ギブソン派と
フェンダー派

____________________

「花のタグ付け」

顔のタグ付け
華やかりしなら

花のタグ付けも
華やかりし

花にスマホを当てたら

遠くの星座から
花の名前の便りが届く

あちらの星座から
こちらの星座から

微妙な違いも楽しく

送ってくれる

うれしい〜

____________________

「影何歳」

人の影が丸められて
捨てられて

影に隠れてた
小さい頃の影は三輪車?
色をつけたら逃げだし

家の今ではサビレた花壇の
柵がわりにもどってゆく

所々に錆びも
塗ってあげよう

あまったら あの
人の影にも適度に
塗ってあげよう

それでも余ったら
僕の影にも塗ってあげよう

ところどころ
錆びてるように

____________________

「実物サイズ」

そんな楽器が
この谷間の大自然で
聞こえるもんかい

でも鳴らす仕草に
風も朝露も応えてくれたなら

プロモーションビデオ

踊りもスロ−で流す

作る気のなかった庭に積もった
カラスの運んだ小石

なぜかとても
踏み音がいい

じゃミックス

でも曲名は
コンドルは飛んでゆく

____________________

「しだれ」

さくら

池に映り

触れたい想いを抱き

池に散る

____________________

「春に あげた〜い」

冬タイヤを出す時が好き
しまう時が好き

スコップを出す時が好き
しまう時が好き

春に導かれた景色だけれど

どなたか目の前で
やってみて欲しい

どちらかって気づいたら

元気に

手を挙げた〜い
声も上げた〜い

____________________

「五月人形」

刀は前より後ろがいいかな

太鼓はいいよ
ドドドンと前に

傷ついてちゃいけない
破れ戦のようだ

屏風で虎と龍が吠える

守り神の語り
例えれば「響」一文字

両御神の間に
したためたい

____________________

「女子力」

着る服を迷ってたから
あわてて走ってる

走るんだったら
あの服にすれば良かったけど
ロングドレスで走る

スカートのすそがヒラヒラ
足首に巻いた重りベルトが見える

今日はそもそも
表に出る予定じゃ
なかったって?

____________________

「水きりかごをもらった」

卓球のラケットを洗ったら
どうするのかと思ってたら
食器用!の水きりかごをもらった

カボチャを切ったら
水きりかごをもらった

水きりかごをもらったんだから
カボチャを洗った

とても手ぎわよく

卓球の動画をみてたら
水きりかごをもらったから

すべてを
とても手ぎわよく

____________________

「めぐる」

文字じゃなきゃ
言葉じゃ
聞きのがしてしまう

花ならば

〈この香りは去年の
春も訪れた香り〉

また訪れるけれど

____________________

「ほっとけない公園」

この公園の名前を
僕が決めようたしたら

生花にちょっと手がかすめた

なんという花?

もう明日には決まってそう

____________________

「山の中腹の家」

セメントなら
目立っちゃうから
しっかり掃除をしたら素敵でいれる

木で出来た塀なら
なに事もコツをつかんで休み休み
みんなが遊びに来るよ

わらで出来たお家なら
壊れたものでもうまく使い続ける
それってそのお宅の文化って言っていいよネ

見晴らしのいい山の中腹
ささやかな畑の庭のある
お家があって・・・

____________________

「今日からまた頑張るぞ!」

探し物はなに?

なら想いを激しくほぐし探せばいい

などと

僕はとても小さな巨人になってしまい

そんな心は人にうつるので

布でぐるぐる巻きにし
人にうつらないようにと
木に吊るされ

やがて砕けて小石になり
ポタポタと木の根元に
砕け散ってしまった

木に栄養を
与えれるわけではない小石

なら

ここは終焉ではないはず

____________________

「いい伝え」

フォトスナップに撮る
モデルさんの周りに
カラスが集まる

先を予見する力は
カラスにはないはず

この場の思い出を
語り聞かせる
力はあるかのように
振る舞うのか

ヒュ〜

____________________

「安らぎの森の子だった」

遠吠えの好きな狼の口がマイクに近づき
優しく語りたい夜

安らぎが足りないかも

草木の横に無理やりカ−テン
その横にも緑豊かな草木
そしてそのむこうにまたカ−テン

壁などないのに
壁を隠すように

カ−テンを開ければ いつでも
よしかかれるんだからって

この森の子で
よかったって


____________________

「廊下のない遊び」

アパートの窓に
スターのポスターを貼って

私ここに住んでます

誰が?

雪が解けては届かない高さなの窓
冬に貼ったんだね

春では

訪ねて欲しくも
助けて欲しくも

なかった遊び

____________________

「やる気満々」

信号無視予防は
赤信号のたんびに
飲み物をプレゼントすればいい

赤信号のたんびに
カ−テンが閉まればいい
それも段ボールを重ねたカ−テン

自分で積むのもどかすのも大変

あのビルはなに
東西南北でビルの汚れが違う?
ダメじゃん

キリッ!

傘が疲れると
雨が上がる街

____________________

「セシル宇宙へ」

新素材の開発が終わりそうなんだ

いやいやもっと待てば
その宇宙服を着ただけで
ロケット無しで
宇宙にいけるようになる
素材が出来上がる

でもそれを着て
椅子から落ちても
起き上がれない

地球にいたら
それが問題だ〜

そんなのが いやなんだよ

やはりセシルは
メガネだけを持って
宇宙へ行ってしまった

____________________

「冬にやり残した男気」

雪だ
やはり
降ったか

あの山の中は吹雪いて
すごいことになってるに違いない

冬にやり残した男気

来いという

除雪車
作業車
トイレ
全部もって

行くぞ

これだけ仲間がいれば
熊も怖くないぞ

麓にもどれば
春が待ってるはず

そう口ずさみながらね

____________________

「お風呂」

蛇口 スポンジ 石鹸
ジャンプ− リンス

ここには要らないものは
何一つとしてない

要る最低限のモノだけ

究極の場所

お風呂

ふ〜〜

____________________

「僕の夜中」

電信柱のライトを車に
着けたくって
二本分いただいてた車

それでつくのかな?
僕の朝まで待たなきゃね

雨が もうすぐやむのは
見れるんだよ

でも 眠りにつかなければ

いつだって同じさ

昼に眠るって

そう
なのさ

____________________

「ム−ンリバ−」

ム−ンリバ−

月なのか
映す川なのか
それを見ている自分なのか

バ−でリクエストをしようか

このまま ここで
口ずさんでいようか

____________________

「羅生門 ラン」

羅生門の中を行ったり来たり

雨の日のランニングなのでしょうがない

コツをつかみ八の字に

門の外側も利用すると
もう少し長く走れる

外を見て小雨になったら
思いきって大きく膨らんでみる

そんな時用の服など
追いはぎに持っていかれてしまったのに

昔の曲がり角ってこう走って逃げるのかな
と何度も何度も折り返す

何周目かと刻むごとに呼び覚まされそうで

早くゴ−ルになってしまえ

この景色をぐるぐる巻きにして
ひもで結んで

背中に斜めにしょって歩く

戦利品に見えるはず

____________________

「やさしい雪」

信号待ち

見栄でサドルを上げてる
自転車おじさん

とけずに残る雪に
足をかけ

感謝

____________________

「補導員のおばさん」

ディズニーランドで
待ちかまえる
補導員のおばさんは

冬は生まれ変わったら
冬休みの長い北国の
子供になりたいと思う

夏は東京のこどもの
夏休みの長さが
思い出されるという

春はどちらもおなじ顔

別れてきたり
これから出会ったり

今日はゆっくり
遊んでってね

____________________

「まだまだ」

春のあくびをしようとしたら

冬のくしゃみをしてしまった

まだまだ
____________________

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