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63 top 「バラ−ドで鳴る目覚まし」 「冬のお出かけ」 「雪どけの進みそうな庭での事」 「あとだしの木」 「ホッっと」 「冬のおすすめキャンプ」 「いい夫婦の日」 「みんな なにかがタップリ」 「黒」 「走 オフシ−ズン」 「初雪」 「聞こえない言葉」 「生花」 「晴れの日がいい」 「UFO?!」 「泡の ひとつぶ」 「ロッキングチェア〜」 「塗りのはげたちゃぶ台の手ざわりで眠る」 「食パンの耳」 「手を振れば音がすれば」 「向こう岸の人」 「なんちゃってってってて」 「今日も なぞる」 「化かされ」 「恋を語らずに詩はなし」 「地球人 ヒュ〜」 「養生」 「風」 「壮大な景色」 「今日は弾かないつもりの曲」 「秋空間」 「季節感」 「晴れた日の視線」 「サイモンとガ−ファンクル」 「微妙」 「見えない個性」 「十六夜」 戻る |
「バラ−ドで鳴る目覚まし」 今日が必要としてるのは この信号を渡るあなたではなく むこうの信号を渡るあなたです 横断歩道の柄が あなたの今日のシャツの柄 横の郵便ポストは丸いでしょう 帽子になるのです 雪がとけ春がくるまで そこはあなたの聖地 バラ−ドなのに 明日では雪が積るのでと 思い切って 教えたくれた目覚ましが 鳴る ___________ 「冬のお出かけ」 押して開くドアの感触は 布の手触りがいい 冬の寒い夜の お帰りなさい 紛れ込む布毛たちでさえ 湯舟の中で 着かず離れず ゆらゆら ゆらゆら _________ 「雪どけの進みそうな庭での事」 素敵ですけど ここも中小路ですか いえいえ人様の裏庭ですよ 薔薇の花で作った物語りの 始まるステ−ジ 素敵な女優さんでしょ 薔薇のトゲは 女性の爪 それだって 主人公を守るためのモノ ____________________ 「あとだしの木」 美しい花は 咲かないかもしれないけれど その後 素敵な実は つけるつもり あとだしの木 雪の下 しばらくは 休んでて いいの で す よ ね〜 ____________________ 「ホッっと」 お粥が ふつふつふつ煮えてる その中にさらに 一つまみのめしを入れる また一つまみ 入れてはホッ 入れてはホッ もうとても ホッ ____________________ 「冬のおすすめキャンプ」 UFOのみなさん夕御飯は みんなで同時に食べる その仕度は 3階建の ぐる−っと円い長屋風 煙はないけど蒸気は上がり 風情がある それを中庭と称したところに パイプ椅子に座り 眺める暖かキャンプ風ツア−が 地球人に発売 でも もう完売 これからが冬だというのに もう完売 ____________________ 「いい夫婦の日」 いつまでも素敵で美しい 景色をバックに 美味しそうに カップ麺をすする妻よ その食べ物はあのお山の どこから採れたものなのや〜 ____________________ 「みんな なにかがタップリ」 そんな なにかを発信する勇気はなく と いいながらも すでにタップリあふれてる いつもの道からはずれた道を通ると ツ−リングで通った いろいろな景色を 探しながらの この一歩は そのため などと思いだしながらのよう ____________________ 「黒」 雨に濡れたアスファルトの 黒が好き 引いたばかりの白線が みえればなおいい このバランス 引っ掻き爪がウズくだけでは 壊されない ____________________ 「走 オフシ−ズン」 立派なお屋敷だったんですよ 段々とちじんで ベランダも書斎も 潰れて消えてなくなり みんなも いなくなり 居間1つ それもちじんで 犬小屋ほどの ひと間は 冬 僕は年老いて はてた犬 ヒュ〜 ____________________ 「初雪」 枯葉をつみかさねて剣で刺し 空に向かいかざし 次はおまえだ その勢いに 太陽からのこぼれ日でさえ 雲の合間から空に向かって迎え光 その空 降った 今年も 雪が 降った ____________________ 「聞こえない言葉」 秋風に春風も吹く日 境界線はキラリと輝る蛇の背中 そう 陸でのこと 風の向こうで 先は細いか 広いか いわし雲? 聞こえない言葉に 魅力を感じる日 ____________________ 「生花」 水溜まりに落ちる 枯れ葉が色落ちしないのは 造花だから 生花に変えるのは 薔薇の力 いえいえ それは愛の力 ____________________ 「晴れの日がいい」 パ−クゴルフ通り いつかはやりたいと 横目で通りすぎるのも やはり晴れの日がいい ____________________ 「UFO?!」 道行く車のライトが 部屋の中にこぼれる 壁に写る光が ドップラー効果のように 来ては去ってゆく ここはビルの六階 寝落ちる前に 書きとめておこう ____________________ 「泡の ひとつぶ」 泡の中で まどろむ僕に 誰かが なにかくれようと 泡の外から 差し出してくれるようだけど 無理 なので僕も もらうふりをするだけ 手の中から逃げようとする石鹸で 泡まみれの手を踊らす僕が 泡に写る 雨だれより 温かい泡の ひとつぶ ひとつぶ ____________________ 「ロッキングチェア〜」 家が地に根づいて無い気がし ゆらゆらゆら カ−テンを開けすぎた景色が ゆらゆらゆら 柿も大根も干されて ゆらゆらゆら 色彩までゆられて ロッキングチェア〜 ____________________ 「塗りのはげたちゃぶ台の手ざわりで眠る」 塗りのはげたちゃぶ台は素敵 囲んで眠る僕らはその歴史の中 同化しきれない思いにでさえ あいまいに見おくる言葉も 素敵に思い浮かぶし その古びれたお家から お釣りとしてもらう 木くずは手の中で すでに古銭のかおり それとて お宝でしょうし ____________________ 「食パンの耳」 きのうの青空を うらやましがってたけど 今日だってこんなにも ステキな青空じゃん さ−なにをする と 今どきの食パンの耳は 2日目も やさしい ____________________ 「手を振れば音がすれば」 ギターを弾く時でさえ シャツの袖のボタンを開ける そのままに手をふれば さわやかな音がする それは子供の頃に神様に たった一つのお願いだけ聞いてもらった 僕の超能力 緑さえあれば憧れの地 うしろ姿に手をふり人を見送る音 そこにすわる時の僕の癖なので ____________________ 「向こう岸の人」 空港から来た人 空港にゆく人 どちらも日の当たらないバス停 足早に雨宿りに 帰ってゆく人を 見送るバス待ち人は 停留所で雨宿り そう みんな幸せ ____________________ 「なんちゃってってってて」 今日の会社の寮のごはんが ソ−ス焼きそば 上には焼きシャケ 焼きそばを食べながら シャケのかおりがプンプン シャケを食べる前から 十分 社家焼そば なんちゃって〜 ____________________ 「今日も なぞる」 3は薄いピンク 4は海深いマリンブル〜な濃い青 8は赤 妖しそうな赤かな 5?5はもちろんミドリじゃなくって緑!って感じでしょ 6は茶色 この色にはいろいろしまっちゃってるのさ 1は透明に近い白 始まりきれてないみたい 2ははっきり白 9は食器棚の中の正油瓶の中の辛うじて黒い黒 7は青 きっと青春の中の消えずに残るような青 でしょ 今日も絶好調! ____________________ 「化かされ」 葉の迷い込んだ帽子を そのまま かぶるとなんという 狸が頭に葉をのせ人を化かすよう 帽子でふさがれた魔力に自分が化かされ 電柱の上に立つ 赤いリュックから寒ければ赤い膝掛け こんな時にも自分への優しさ 今日の青空では 赤いリュックから青い羽を取り出す 枯葉では ここまで この秋空を天高くまで 化かされたい〜 ____________________ 「恋を語らずに詩はなし」 ぎんなんともみじは 恋人同士 ぎんなんの葉が散る もみじの葉は 誰かのスニ−カ−の靴底の形に似てるじゃん という阿呆の上に散る とてもドサッと散る〜 ____________________ 「地球人 ヒュ〜」 人が住むのがゆるされてた星だからこそ どの国にも 平地があるんだろう やがて 減り続き 海岸に帯状にへばり付くような かすかな平地は 宇宙から見る神には 細長い かすかな 一行分でしかない地球人最後の言い訳に 写ることだろう ____________________ 「養生」 寝ながら鼻をかむと 軽いめまいがする 水のない寒々しい水遊び場で 遊ぶ子供たちを 見たからではなし 寒さは ほころびを縫う日 そんな母たちの子らなんだろ みんな温かそうだ 薬屋で売る梅干しに 今日も負けた 産地物の梅干し 愚痴を聞かされながらも もらいにいくとしよう 養生 養生 ____________________ 「風」 あの葉が揺れた その葉? あっ あそこ そう その後ろの葉も今揺れた 隣は揺れてないのに 今度はそっちが チョッとだけ揺れた 風でだよね 風って 何? ほっぺに感じたなら 家まで通りぬけてゆこう ____________________ 初みぞれの日」 雪で会えなくなるアリ君へ 君たちにとって僕らは ガンダムに見えるのかい ゴジラに見えるのかい 明快な答えが欲しい それとも 小心者に見えるのかい ヒュ〜 ____________________ 「壮大な景色」 透明な惑星ならそばにいても許す とても大きくても透明なら許す と 言ってしまったので 歩いてると頭に当たるものがある そんなそばにいるのかな? でも透明なら許す きっと僕らが許した惑星なんだろう たまに陽の当たり加減で幾分見えたりする やはり大きい 波打ち際はこの世のはずれと言った 海の神 陸に上がり両手を広げ 波打ち際と惑星の端っことに触りながら また名言をください ____________________ 「今日は弾かないつもりの曲」 薔薇の赤い花びらが鍵盤に散るので ピアノが弾けない そんな嘘をつくときの 私の赤い舌が鏡に写る 今日もけっこう お気に入り 赤ワインを飲んだグラスに赤がわずかに残る 次も赤ワインを注がせるグラスの技のよう さらに 舌が赤く 嘘つきの赤い舌が妖しく 鏡に写る けっこうお気に入り ____________________ 「秋空間」 晴れてた空が 雲ひとつで 太陽が かくれる そんな事は 今までにも なん度もあり そのつど目の前で たなびく白髪が ふえては 信号機の赤で温めた手で かきあげる 秋の習慣 ____________________ 「季節感」 リサイクルショップで 売ってたカヌーが寒そう 安いのか 高いのか コタツがあるなら 横で売れば 取り合えず 試コタツさせてください いろいろな事を考えたいし ____________________ 「晴れた日の視線」 晴れた日の河川敷を通るには 寂しくってもイライラしてても いけません 癒されてる顔ですよ せわしなさそうな顔で通ってもいけません 急ぐ時も 忙しさは自転車のペダルをこぐ足にまかせ 顔はそよそよと風に吹かれながらに 癒されたいと遥か彼方から 救いを求める視線を河川敷きに くれてる人がいるでしょうから ____________________ 「サイモンとガ−ファンクル」 田舎のなだらかな丘の 昼寝の中 ライブを やりたいあなたに サイモンとガ−ファンクルの 曲をあけましょう 私の作った曲なのですから と ____________________ 「微妙」 スリッパ好きは階段を嫌う 昭和好きは町内祭りが好き びみょう〜 ____________________ 「見えない個性」 歌う空気のゆれに負けない 景色でと がんばってた葉は 紅葉になり散る日も忘れ 今まだ緑で置いてきぼり 雨や鳥が休めるようにと 散る紅葉までもが しばらくは休んでってくれる 私の作った 新しい屋根の形 小学を卒業した時から 今までかかり 作られた私の形 ____________________ 「十六夜」 ボ−カルさんも そうじゃなくっても 口ずさみながら 両ポケットからも 音楽を出し入れできるし おへそ辺りは客席 足はペダルよろしく ドラマ−さん 曲により 帽子を変えてみたり 髪を振り乱しちゃったり チャ−ジもフルチャ−ジって らくだのコブを見てわかる ♪♪♪ ____________________ |
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