・・・・・?
文へ

62

top

窓から
雪虫たちのクリスマスの恋は今夜
秋食
焚き火のまわりに ゆがみ
天才の秋
女子校
秋は始まりの季節ではなく
正直者
秋の日記
リス出没注意
中小路フェチ
満月の夜に誰かが一句
YouTube枕
妖精が見える
小鳥?こばと?
平穏な日々 希望
ゴ−ルポストは 出口
一年中
今日の真駒内公園
言葉
玉砂利に影
音は その音
夏の終わりの蜃気楼
夏をノリ切った? 婦女史
親せきのお兄さん
秋虫の飛ぶ町
初ポエム喫茶
秋の ご挨拶
雨の中 家に着く
日々
ロ−ド
札幌 今日 小春日より

マラソン哀愁
わが家は空高く
色ふりかけ
おおらかな人
一句
哀れな蚊
冷っとした風が吹いた

戻る
「窓から」

海中から見上げると窓

水面は窓ガラス

から顔を出し見える空・雲

水面が閉じてゆく

磯の香を足元へ まとわり上げるように浮いてくのがコツ

はボ−ダ−ダレス

カモメの鳴き声を土産話しに
海深くもどってゆく

今度くる時までに
私に名前をください

次の土産にしたいのです

____________________
「雪虫たちのクリスマスの恋は今夜」

素敵なクリスマスソングを
ギターソロで弾いてくれたけど
99点かな

後の一点は?

演奏中
私を見てくれなかったから
一点減点

メリ−クリスマス
____________________
「秋食」

食欲の秋

味覚は
いろいろあれど

食器は
大は小を
兼ねるで良い

食うぞ〜
____________________
「焚き火のまわりに ゆがみ」

炎のまわりに見える空は
とても近く

手を降ろしてくれたなら
きっとサインなんだろう

迎えて あげたい

ゆがんで見える
その空からの招く手なら

手を差し伸べたら
どこに連れてってくれるというのか
____________________
「天才の秋」

天才の睡眠は
ここまでと

枯葉落ちる前の道に
線を引き

線のその先の景色は
そのロングスリ−パ−たちの
見た夢

そう秋は
怠け者の季節
____________________
「女子校」

やめて 黒板に
チョ−クで
キ−って引っかく音

「ほらほら
嫌でしょ〜嫌でしょ〜
あたしだって嫌なんだからね
早くもっと嫌がってよ
やめたいんだからね
キャ〜キャ〜」

キャ〜 キャ〜
____________________
「秋は始まりの季節ではなく」

ボ−ルに坂道を
登れとの御告げをいただき

虫にするお辞儀と
同じ角度のあいさつから

その影は
私を見てるのか
すでに背中を見せてるのか

秋晴れの下

〔靴をはくまでは旅は始まらず〕

秋ですもの
きっと深い意味があるに
ちがいないと

その言葉を捧げるばかり
____________________
「正直者」

自転車整理のおじちゃん

他人の自転車に座って
なにしてんの

そんなに自転車が
好きなのかい

正直者 笑

____________________
「秋の日記」

夏の日除けに置いた椅子には
秋でも日は当たらず

せめて向こうに見える
木々の間から見える色は
なん色がいい?

いやいや暖かそうな色
1色でお願いできたらと

その色をしたものが
僕の下駄を割って
さらに 通り過ぎてゆく

その繰り返しの
見透かされた仕草が
森から熱を奪いきるまで
毎年続く秋の日記

先に書けてしまいそうな日記
____________________
「リス出没注意」

この秋 真駒内公園で
やたらとリスを見ます

親子か連なって
目の前を通りすぎるのまで
見ました

ここまで多いと
リス出没注意の
立て看板とか必要かも
____________________
「中小路フェチ」

秋空のした

クシャミばかりで
通りすぎた

発見 小路
____________________
「満月の夜に誰かが一句」

僕が もっとたくさんいて

その中の一人ぐらいは女の子で

べつに〜
早く着たい服が
あるわけじゃないのに〜
秋がくる〜

なんて
満月の夜に

一句〜
____________________
「YouTube枕」

あまりに重なる歌詞は
夢の中でさえ
ありえて

腕さえ肩から
何本も生えてくるのを
もどしたいし

からだの中からもう一つの
自分が何センチかはみ出始める

これもやめて欲しい

我が青春の
アイドル歌手たちが
からだの中で

ネアンデルタ−ル人と
ホモサピエンス人に別れて
歌合戦を始める
____________________
「妖精が見える」

ひっそりと
山奥の滝壺の横を
ねぐらにする人が見える

町中に空き地が出来ると
早速その横を
ねぐらにする人が見える

八百屋さんの前の木に生える
キノコは食べれるのかな
と話題なスポットなんだよ

取り壊された花屋さんだった
空き地に生える花たちが
それはもう見事だって
聞いたけど

遠くからでも
見えそうなところに
必ず いそうな老婆は

わたしゃ ここの入り口だから

と 言いたげな妖精
____________________
「小鳥?こばと?」

小枝にビ−ルがかかる

ビ−ルサ−バ−の台の端に置いておく
いつまでに
どんな色になるんだろう

小鳥 ?こばと?
の止まり木には
理解の出来ないすごし方

鳥小屋を言い値で売れるほどの
元気のない頃の
遊びの一つにもどうぞと

小鳥 ?こばと?
に教えてあげたい
____________________
「平穏な日々 希望」

歯医者に行く
予定日があるだけで

なにもない
平穏な日を
過ごしたいと

切に思う
____________________
「ゴ−ルポストは 出口」

ゴ−ルポストの前の水溜まり

お魚がのぞくと
故郷を思う

殿様がのぞいては
足袋を汚してみたかったと
よろこぶ

キ−パ−がのぞくと
ソフトなマットに見える

お日様が出て
乾く前 もっともっと
みんなが飛び出て

わいわい
バシャバシャ
____________________
「一年中」

ぬるくなったのを
みたくなく

急いで飲む
甘酒かな

ホッ
____________________
「今日の真駒内公園」

歯にはさまったのを
ペッと吐き捨てると
アリさんにはご馳走

それが お日様に当たり
キラッと光ったら
もう大変 女王アリさんの
ご馳走に変わる

女王アリさんに
お会いしてみたいのだろう
僕の後ろで足音がする

でも 振り返っても
誰もいない

ヒュ〜
____________________
「言葉」

おじいちゃんライオンは
この檻の世界しか知らない
孫ライオンたちに

アフリカの草原を
語り聞かせたいけれど

アニメの世界のライオンしか
言葉を持ってないと
思える日って
あるよね
____________________
「玉砂利に影」

あなたの影が勝手に
動きだすなら
なにになるのかな

うさぎ?カエル?鳥?

いやいや地をはうので

跳ねたり飛んだりは
したくありません

玉砂利はどこに敷いたって
いいらしいじゃないですか

なら
いろいろな玉砂利を
訪ね歩いて

その上で寝そべるのが好き
____________________
「音は その音」

サックスの
マウスピ−スカバ−の
落ちる音が
古城のスプ−ンの落ちる音

素敵ですね

じゃ

ラ−メン屋で聞く
武士の鎧兜の
情けない音は

何と?
____________________
「夏の終わりの蜃気楼」

夏の終わり

僕の視力の限界の
向こうは

蜃気楼
____________________
「夏をノリ切った? 婦女史」

秋空を空高く
飛ぶ練習でさえ

今は まだ
みなさんの目の前を

飛ぶ〜

車一台分もある
毛穴にかける橋が

うれしいと

婦女史

よろこぶ〜
____________________
「親せきのお兄さん」

小さい頃会った事が
ありそうなお兄さんが
信号待ちで雨ガッパを
キリッと下に
張りしごく

その そばで時空が正され
側を通るものは昔に
呼び戻されそうになるけれど

共に 痩せてて
いつも腹が減ってた午後に
くれた魚肉ソ−セ−ジ

囲炉裏で待つ身の
ポ−ズを今だ分からず

自転車パワ−で
またもや
やり過ごす

でも
また
いつか

スレ違う
____________________
「秋虫の飛ぶ町」

枯れる森の中を
緑の明かりで照してみたい

その途中に寄った町

服ではなく
蜘蛛の巣をまとう人たちなのか

蜘蛛の巣で
囲んでしまう町なのか

そんな調子では
記憶にとどめない町
なのでしょう

小町と名を
変えてあげましょう
____________________
「初ポエム喫茶」

右手はコ−ヒ−カップを
持てたりするけど

左手は暇で

でも窓側から
日が当たるテ−ブル

右手で日に当てたいものを
左手に集めると

チョッとした遊び

お店の中で
一番高いところに座ってる

だから頭より上で
手はふらない

テ−ブルに置いた両手で
力を足下へ

この身を刻印
____________________
「秋の ご挨拶」

僕の家は森の中
枯葉の下

素敵な森ねと言われる時にも

僕は写らない

ビルの高さを決める時
青い光が見えるらしい

その光は
どこから?
どこに隠れた?

そんな時にでもいいので
枯葉の下をのぞいてみて

ご挨拶しましょうよ
____________________
「雨の中 家に着く」

雨の中
カッパに
防水手袋

余裕で自転車で帰る

そこの交差点は
どちらにいこう

オレンジが欲しくなるかもで
安い八百屋のある右にいこう

あの曲がり角はどうしよう

マラソン大会が近いので
ライバルのやってる
八百屋にも
寄りたくなるだろうからと
市電沿い

カッパを着て
てきぱきと働く
ライバルの仕事姿に
お日様をみて

寄るのをやめた雨の中

後は真っ直ぐで家
____________________
「日々」

天井の照明が
今日は怒ってる

きのうは
笑ってたのに

なんでかな?
なんでかな?
____________________
「ロ−ド」

お宅の建物が どれほど
僕らドライバ−にとって
記憶に残ってる景色かと

お伝えしたくなる

訪ねていいですか
____________________
「札幌 今日 小春日より」

晴れ男の前を雨男が走る

仲良くシャワー

ふただと思わなければ
石鹸入れが二つと分けあい

お腹が空いたら
肉の字を箸でつまむよねって

カップ麺にコショ−なら
ミニカップ麺でもコショ−?

合わなさは微妙なところ

なにか
教わったような
____________________

____________________

____________________

____________________
「残」

半袖でいれる今日は

夏寄り
____________________
「マラソン哀愁」

マラソンのシュ−ズが片方ぬげたのに気づかない

今日は優しく出来そうで

マラソンコ−スを外れてでも
犬のしっぽを踏み踏みしたくなる

まだ片方のシュ−ズがないことに気づかない

調子は謎

と思うと 先ほどから習い覚えた通りの動きで
付いてくるシュ−ズが追いつこうとするけど
うまくいかないみたい

8月27日 北海道マラソン

なんか うまくいかない日

収用バスは



ヒュ〜
____________________
「わが家は空高く」

雨傘は空から見ると
いろいろな花

ここまで見においで

虹が出たら
ドローンに乗って

降りましょうか

帽子に換え
飛ばないよう片手でおさえる
橋で見る仕草が

虹でもネ
____________________
「色ふりかけ」

色の無いところに座るあなたは空にいるの?
断崖絶壁のビルの外壁の割れ目に腰掛けてるの?

ステキな時なのか
お困りなのか

色がなきゃ分からない

僕の作った ふりかけを
浴びてみろ

カラフルな色が着くし

美味しいんだぞ
____________________
「おおらかな人」

公園というだけでも素敵なのに

大きな絵を飾る

みんなが持ちより
たくさんの絵

その横には
小さなテ−ブルに画用紙に色鉛筆を
訪ねた人へ

出来あがるのが
日記なら

公園から描き始め
てくれてると思う
____________________
「一句」

魚の煮付け

箸から
すべり落ち

ちゃぽんと音をたてるなり

字余り〜
____________________
「哀れな蚊」

手のひらの内側に留まった蚊は

哀れ

僕は手を叩くだけで
いいのですよね

ヒュ〜
____________________
「冷っとした風が吹いた」

キツネは林が好き

なんの林が好き?

枯れた野原が
キツネの黄金色に染まるころ

僕がキツネなら
イスなどいらない林が好き

____________________

文へ