桜も満開の明石公園に出かけました。誰もがどこか忘れかけていた故郷や、過ぎ去った時代を懐かしむ気持ち。“布の彫刻”といわれる与勇輝の人形芸術の世界の実物を鑑賞してきました。今にも動き出しそうな、リアルさ。吟味された古布で、ひと針ひと針作る人形たちの着物、洋服のボタンや履物にいたるまで、全て手作りです。誰もが哀愁を感じることででしょう。


お手伝いの少女が
夕餉の支度に大忙し。


上を向いた鼻がなんともかわいい男の子。
父さんに頼まれた徳利をしっかり持っています。
身体の大きさは少し小さめです。




白い息を吐きながら、ふわふわと雪が
舞い降りてくるのを 見つめる女の子。
子どもの頃は雪が降ると嬉しかったですね。



奉公先で故郷の母を想う娘。芯の強い子です。


 お揃いの浴衣をお母さんに縫ってもらって、
 喜んでふざけ合っている姉妹。



舞台は明治末期。 大人しそうな吾一に対して
おきぬの表情はちょっとツンとしています。



同年代の娘さんに見られてちょっとドキドキ。
照れを誤魔化すように箒を忙しなく
動かしているのかもしれませんね。




「ごめんください。」と呼びかけて
家の中を窺う様子が伝わってきます。
女の子の緊張感が感じられます。


女の子の瞳に映るのはきっと
静かな光を降り注ぐきれいなお月様。
幻想的な作品です。



今にも寝息が聞こえてきそうです。
ちなみに絵本は「かぐや姫」。


あつあつのお餅がとても美味しそうです。
 


幼い頃いつも母親からもらうおやつが自分の分だけつい
小さく見えてしまうわんぱく時代の微笑ましい思い出。


それぞれ個性があって楽しい作品です。
競馬新聞を夢中になって読むおじさん
.「2−3が来そうだな。」なんて台詞が 
聞こえてきそうです。



時間帯は2時過ぎくらいでしょうか。 
午後の日が差し込む車内でサラリーマンやおばあさん、
子ども連れのお母さん学校帰りの子どもたちは
何を考えているのでしょう?

山梨県の川口湖ミューズ館まで出向かなくても明石文化博物館にて鑑賞することができました。
                  (開催期間 平成18年4月8日〜5月7日です。)
川口湖ミューズ館にも明石文化博物館にも出向くことができない方はこちらにアクセスしてご覧ください。