ディデリアン・サーガ

◇◆◇プロローグ◇◆◇

ディデリアン・サーガ

 

これは、遠い、遠い、銀河で起こった物語。宇宙は無限、銀河も無限、その中のとある銀河の物語。その銀河の名は、ディデリア、この物語の主人公たちの文明は、自分達の銀河の事をそう呼んでいる。

彼らの言語で「二つの目」という意味らしい。ディデリア銀河は、二つの渦が、左右に並んだ形をしている。元々一つだった円を、矢で射抜いたような、その衝撃で二つに分かれたような形だ。

若干ハート型に近いような形に分かれた二つの渦、そして、その直径は五万光年ほどだ、数ある銀河の中では、平均的な大きさだろう・・・。

その右側の、ほぼ中心にあるザイデル太陽系、その第二惑星コボン、惑星コボンに存在する二大陸、アザルとイザル、右側のアザル大陸に存在する、鳥族の王国リューダン、国王アンキルが統治する国である。

鳥というと、この地球では、鷲、鷹、白鳥、その他、数多の鳥たちが棲息し、青空を支配している印象が強い。そういった野鳥たちが、実は、宇宙では巨大な生物であり、高い知能を備え、テレパシーや言語で意思疎通しているなどという事はあまり知られていない。

しかし、地球外の宇宙では、鳥類、鳥族という一つのパターンでしかない事も分かる。続く

250円(税込)

ディデリアン・サーガ