海外にて

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サイパンでの運用 <TS-570S>

九州在住中に所属していた北九州DXクラブのOMとサイパンに移動した時の写真です。米国のアマチュア無線ライセンスを取った当時に使用していたコール(AF4FL)で、移動サービスとオールアジアDXコンテスト(CW)の参加をしました。

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使用したのはTS-570Sです。DSPが搭載されているコンパクトな機械で、非常に気に入りました。アンテナは、ホテルのベランダに設置したつり竿アンテナと、庭の椰子の木にたらしたロングワイヤーで、3.5メガ〜50メガまでオンエアしましたが、良く飛びました。お蔭様で、オールアジアでは3.5メガのオセアニア部門で優勝し(といっても、部門エントリーが1名)、サービスでは日本、ヨーロッパからパイルを浴び、非常に気持ちが良い経験をしました。

ところが、運用中にTS-570Sが焼損するというハプニングが起き、えらい目に遭いました。この機械は、電源共々にローカルから借用をして持ってきましたが、電源がAC100Vのみである事に気づかず、電源が焼損し、そのショックでTS-570Sのファイナル部も焼損してしまいました。

写真は、そんな事態になろうとは知らずに、一心にパイルを捌いている私です。


ジャカルタでの生活 <IC-760Pro、30S-1、SM-3、T2FDアンテナ>

ジャカルタで駐在中に使った設備です。日本とインドネシアは相互運用協定が締結されておらず、日本人は無線局を開局する事ができません。赴任前に、相互運用協定に向け、活動を進めている最中だという情報を得、とりあえず最小限の無線設備だけは持ちこみました。

上の写真は、T2FD型オールウェーブ・アンテナです。現地の設置環境の情報が無く、安全を見て15mの短めのアンテナとしましたが、受信をしている限りでは問題はなく、夜な夜な3.5メガのJAのOMのラグチューを聴いていたものです。それにしても、JAの方々は強かった。門番に少しチップを渡して庭の椰子の木にくくり付けてもらいました。やはり南国は、椰子の木にくくり付けたアンテナが似合いますね。

下の写真はシャック内の様子です。シャックと言っても、物置として使っているベッドルームの一角に機械を並べただけの設備です。真中は日本から持ちこんだIC-760Proです。右側のフロア型の機械は現地で買ったコリンズの30S-1リニアアンプです。机の上のマイクはこれまた現地で買ったコリンズのSM-3です。友人との交信は専ら左側のノート型パソコンで(つまり電子メールで)、残念ながら実際に電波を出す機会はありませんでした。

相互運用協定は、推進していたジャカルタ在住のOMが本帰国してしまい、その直後に私の本帰国が決まり、最後まで実現する事は出来ませんでした。ただ、地元のクラブ局(YB0ZBC)のゲストオペレータとして運用する暫定許可を頂き、IARUコンテストに参加したことがあり、これが唯一のインドネシアでの運用経験となりました。

ジャカルタはローバンドが結構混んでおり、日本と同様、とりわけ7メガはQRMが激しく、反対に、14メガ以上のハイバンドは、非常に寂しい限りでした。休日の14メガなどは、OMの方々のラグチューの声があちらこちらで聞こえる日本とは全く様相が異なります。

雨季ともなると、朝夕の雷を伴うスコールが激しく、通常は誘導雷から機械を保護するために、ケーブルを外して置くのが鉄則です。