Top > The Life in Jakarta > 第1話
 
01.第一印象

どうか、皆、元気にやっているか・・・とは言っても、何日もたっていないんだよな。こっちは、毎日が必死で、もう随分時間が経ったような気がする。その分、町の景色にも既に慣れはじめている感じがするよ。町の雰囲気は、最初から余り大きな違和感なかったな。車が左を走っていて、中心部は大きなビルがあるし、住宅地のメインストリート綺麗だし、ただ、少し住宅地の裏に入ると、錆びたトタンの塀やら、黒ずんだ万年塀や、ドブやらで、なんだか自分が小さな時の懐かしい風景が有るような気がする。ま、現代の日本の都会と、昭和30年代の住宅地が同居したような町だな、というのが、今回赴任した3名の総意だった。  
 
02.ジャワ系のメイドさん

僕にはメイドさんが2人ついている。二人とも、ジャワ系の人なので色が黒く、目がギョロっとしていて、髪はちじれっ毛で、まるで映画の中に出てくるような、アフリカのお手伝いさんという感じ。一人はSutiさんと言って、おもに僕の世話をしてくれる。Sutiさんとの会話はインドネシア語なんだけど、あんちょこ片手に大変大変。例えば、『Sutiさん、Besok malan(明日の夜)ね、tidak makan(食事はいらない)ね』と言うと、『Oh、ミスタール(ミスターが巻き舌になる)、◇◎#▽!%・・・・・』、えっ『・・・・』という感じで、本当に通じたのかは、明日の夜になってみないと解らない。でもね、日本食はまともで、朝はちゃんと味噌汁を出してくれるんだ。これで食生活はなんとかなっている。この前なんかは、Sutiさんが『こいじゅみ さん、ぱんちゅ、ぱんちゅ、◎&□#%・・・』と言っていたので、『は?』と思い、パンツを持ってきたら、なんか変な顔をしていて、結局、Sutiさんの絶妙なジェスチャーで、ズボンにアイロンをかけてくれる、といっていることが解った。 ^^; まだ、まだ、Sutiさんとの格闘は続きそうだ・・・  
 
03.車事情

通勤は、社用車で運転手のSumadiさんが迎えにきてくれる。ジャカルタの街中は、東京とあまり変わらず、車は左を走っているし、日本車は多いし、夜ともなると暗いせいもあり、全く東京と区別がつかなくなる。昼間はあちらこちらに緑が有って、大都会とはいっても少し雰囲気が違うな。また、変なのは、信号待ちをしていっると、どこからともなくピーナッツ売りの子供や、新聞売りのにいちゃんが現れて、ウィンドウガラスに商品をしつこくくっつけて、アピールをする。驚くことに、こんな人達はが、高速道路にまで居るんだ。それから、大渋滞になると、変なにいちゃんが交通整理をし始め、チップを貰い始める。ジャカルタは何でも商売になる街だと感じた。でも、夕方の渋滞は半端じゃない。例えば、工場から幹線道路にでる所は、片側一車線なんだけど、なんと、4列になって反対車線まで占領して車が我先へとジリジリ走っている。そして、反対側車線の車がけたたましくクラクションを鳴らしながら来ると、なんと、列がちゃんと3列となり、その車はなんとか通ってしまう。これも素晴らしい。でも、なんで4列になることが出来るんだろうか。これは、何でもありのインドネシアだから出来る芸当だと思う。僕は絶対に運転はしたくない。 
 
04.明け方の悪夢

最初は夜が寝苦しくて、うとうとしていて、眠りが浅いときがあるんだ。そして、明け方近くに段々まどろみ始めると、いきなり『ハア〜・・・・・、◎&□#%・・・』と、マイクから大きな歌みたいな声が聞こえてくる。それも4時頃から。これが、イスラム教徒の人達の朝のお祈りなんだ。この4時というタイミングがたまらなくて、ここで目がさめてしまうと、起きる時間までは絶対に寝れない。これは、そうとう厳しい。でも、だんだん慣れて、起こされなくなって来たけどね。
 
05.電話が直った!

やっと電話が直った。何日経ったら直るンヤ!と思ったけど、そんなの言っても無意味なので、諦めていた。Sutiさんに『Telepon suda OK?』(suda=もう〜か?)と何回聞いても『Oh〜、No、Besok ね。Tidak apa apa よ。』(Besok=明日)。出たよ! 『Tidak apa apa』は問題ないという意味。それは、こっちが使う権利があるせりふヤロ!といいたくなる・・・。人間が鍛えられるね。
 
06.ピン札

そうそう、ドルはお札の状態や種類によって、ルピア(Rp)への換金レートが違うんだ。たとえば、ピン札の$100紙幣の場合$1=10000Rpだったとすると、紙幣が折り曲げられている場合は$1=9500Rpくらいになる。また、$100紙幣以外の例えば、$10紙幣だと、低いレートの方を適用されてしまう。何でだか理由は解らないけどね?
 
07.水

水には気を使う。家の外に水道用の大きなフィルターが付いているんだけど、水道水は飲めない。バケツくらいの大きさの、ミネラルウォーターのボトルが付いたサーバーがダイニングにあり、冷水とお湯が出るようになっている。とっても便利だ。ただ、2階で歯磨きをする時には、ダイニングまで水を汲みに行く必要があるので、チト不便かな。今、住んでいるのは2階建ての家で、1階がリビングダイニングで、50畳くらいの大きさがある。広い!ヤロ。床は大きな白いタイル張りなので、すご〜く綺麗。2階は3部屋で、各々20畳くらいの広さかな。僕は2階のゲスト・ルームを使っているんだけど、そこには風呂と洗面台がついている。とは言っても、ワンルームマンションに有るような狭いやつじゃなくて、普通の家にあるような立派なやつだ。水を汲むのと、食事をする以外は、部屋の外に出なくても良い。家は相当にゆったりしているな。
 
08.ケイタイ

携帯電話が会社から支給されるんだけど、それがチャッチイやつで、厚くて、重くて、バッテリーが2日くらいしか持たない。でも、ショートメールは出来るんだよ。ただ、インターネットのメールには繋がらないのが残念だけどな。