聖母マリアの奇跡 H.326


マルチヌーは1934年2月から6月にかけパリで、オペラ4部作『聖母マリアの奇跡』を作曲され、この4部は2,3,1,4の順に作曲された。

初演は1935年2月23日、バラクタ指揮のもと、ブルノ地方劇場で行われた。

1.賢い乙女と愚かな乙女

  バッハのカンタータ「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」と同様、マタイ伝25章の1-1節による中世劇。

2.ニメーグのマリケン
  13世紀終わりのフランドル地方の奇跡劇による。

3.キリストの降誕
  スシル、エルベン収集の民謡集の歌詞による。

4.修道女パルカリーナ
  13世紀初頭フランスの在ソワソン聖メダール修道院の一僧の書いた『聖母マリアの奇跡』をもとに、   台本は作曲者自身がゼイエルの舞台劇と、バルトシュ収集の民謡集の歌詞を用い、ミサ典礼文をもとに作った。