ヴァイオリンとピアノのための
「アラベスク」H.201a
関根 日出男
サーカス見物で知合ったパリのお針子、シャルロット・カンヌアン(1893~1978)と結婚した1931年3月21日直後に、ダイス出版社の依頼で作曲されたもので、チェロ(B.201)とヴァイオリン(H.201A)の両用に書かれ、「リズムのエチュード」の別名を持つが、直後に演奏時間もほぼ同じ7曲からなる、正真正銘の「リズムのエチュード」(H.202)も作られた。各曲とも2~3分で、ピアノはオスティナート音型を奏で、ヴァイオリンにはシンコペーションが多用されている。初心者の教育用とされているが、バルトークの「ミクロコスモス」同様、難易度と芸術性の高い秀作である。 |
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