日本ヤナーチェク友の会編
ヤナーチェク 歌劇「死者の家から」
対訳と解説
A5判ソフトカバー 125ページ 本体価格1500円(送料込み)
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「私の最高の作品かもしれない最新のオペラを仕上げている。
血が吹き出そうになるまでに興奮している。」
(ヤナーチェク 1927年12月2日)
ヤナーチェクが、ロシアの文豪、ドスト
エフスキーの
シベリア収容所体験に基づく小説「死の家の記録」を原作にして書き上げた最後のオペラ「死者の家から」は、登場人物のほとんど全てが男声であること、主役が不在の集団劇である
こと、極端に室内楽的な管弦楽書法をとっていること等から、彼の作品の中でもとりわけ異色な性格をもつ問題作です。
日本ヤナーチェク友の会では,ヤナーチェク・オペラ対訳解説書シリーズの第4弾として、「死者の家から 対訳と解説」を刊行いたし
ます。このオペラの国内盤は既に廃盤となっているため,本書が現在入手できる唯一の日本語対訳解説書です。
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目次
1.歌劇『死者の家から』の成立と概要 佐川 吉男
作品年代・初演
台本,原作との異同
音楽の特徴
登場人物
あらすじと聴きどころ
2.リブレット対訳 関根 日出男 訳 (新訳、原作との対照付き)
第1幕
第2幕
第3幕
3.『死の家』とヤナーチェクの死出の旅 関根 日出男 (書き下ろし)
『死の家の記録』Zapiski iz mertvogo doma の成立
作曲過程とオペラ台本
ヤナーチェクの死出の旅
4.歌劇『死者の家から』 ジョン・ティレル/青木 勇人,小田 謙爾,佐川 吉男 共訳
(マッケラス盤添付のライナーノートの本邦初訳)
リブレット
ヤナーチェクによる小説のリブレット化
『死者の家から』のスコアの決定版
主題から見た構成
5.譜例集