奥の細道 立石寺篇 |
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山形県山形市大字山寺南院 |
平成05年(1993) 10月21日 |
元禄二年(1689) 七月十三日 |
山形領に立石寺と云山寺あり。慈覚大師の開基にして、殊清閑の地也。一見すべきよし、人々のすゝむるに依て、尾花沢よりとつて返し、其間七里ばかり也。日いまだ暮ず。梺の坊に宿かり置て、山上の堂にのぼる。岩に巌を重て山とし、松栢年旧土石老て苔滑に、岩上の院々扉を閉て物の音きこえず。岸をめぐり岩を這て仏閣を拝し、佳景寂寞として心すみ行のみおぼゆ。 閑さや岩にしみ入蝉の声 |
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全山蝉が鳴き立てているというのにこの静寂はいったい何処から来たのか、
それは蝉の声が岩々にしみ入っていくからなのだ・
雑記
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