岩波お囃子保存会と親睦会 岩波紹介 |
| 静岡県裾野市岩波 静岡県の富士山周辺のことをかつて駿河の国と呼んでいた様です 当地裾野市は 「あしたかつつじ」 を市の花と制定し人口5万人強です 我が岩波、戸数約500戸は御殿場市と接しており御殿場市民(神山地区の一部)は 義務教育の通学が裾野市でもあり、吉田神社祭典も岩波と協賛等 行政、文化をも共有しております 接する市町村は 静岡県:三島市、御殿場市、長泉町、富士市、神奈川県:箱根町 ですが なかでも特殊なのは神奈川県箱根町の芦ノ湖水利権は裾野市が所有している件です これは芦ノ湖から裾野市深良地域及び岩波近隣への灌漑用水の開発に関係します
徳川4代将軍家綱の時代、小田原藩深良村(現在の静岡県裾野市深良)の名主大庭源之丞は、なんとしても芦ノ湖の水を引いて旱害に苦しむ村民を救いたいと考え、土木事業に経験の深い江戸浅草の商人友野与右衛門に工事を懇願しました。与右衛門は、源之丞のふるさとを思う心に感動し工事の元締を引き受け、湖尻峠にトンネルを掘り抜き深良村以南30ヶ村に湖水を引く大計画を立て、箱根権現の絶大な支援と庇護に支えられつつ、大変な苦労を重ね寛文6年(1666)ようやく幕府の許可を得、その年8月トンネル工事に着手したのです。この難工事も優れた技術によって驚くべき正確さで成し遂げられ寛文10年春、3年半の歳月と7300余両の費用をかけ当時としては未曾有の、長さ1280メートル余りのトンネルが貫通したのです。爾来300有余年、灌漑、飲み水、防火用水に、また明治末期からは発電にも使用されるなど、その恩恵は計り知れず深良用水は地域一帯の発展の基と言えましょう。この水門は明治43年(1910)木造水門を現在の石造り鉄扉のものに改造されましたが老朽著しく、このたび神奈川県の協力を得て現水門を補強して永く史跡として保存すると共に、堅牢な補助水門を新設して利水の利便性と治水安全度の向上を図ったものす。 (上記説は静岡県芦湖利水組合の説明によります) (編集 N. Yamamoto.)
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