巻柏は肥料を控え目にして徐々に慣す事で、極一部の品種を除き、大方の品種は直射
日光にも耐える様になります。 しかし前項でも触れた通り、過湿な環境や過肥料にすると、
葉は軟弱になり、強日向き品種と言われる品でも、葉焼けを起こす場合も有ります。
それほど肥料、水分、日照の、三者の関係は密接です、此れを前提に置いてください。
裏を返せば、培養が難しいと言われる品種でも、肥料や日照を控え、過湿にしなければ、
基本的には大丈夫と言う事になります。
しかし、より美しい色彩や姿を求めるには、許容範囲内で日照や肥料を増やす必要が有る
訳です。 肥料、日照、水分の調和が取れて、その上限に達した時に巻柏は最も美しい姿に
なりますが、その内の一つでも限界を超えると弊害が生じます。
口で言うのは簡単ですが、品種個別の特性や、棚の環境、その年の気候なども関係して、
そう上手くは行かないのが現実です、従って安全に育成するには、全てを控えめに管理して、
美しさも程々で我慢出来れば、全ての品種を育成する事が出来る訳です。
話が難しく成ってしまいましたが簡潔に言うと、極限の美を求めなければ、肥料、日照、水
を控えた管理をすることで、どのような品種でも、安全に培養する事は可能と言う事です。
しかし光合成で生育する植物です、過度の遮光は良くない事は、言うまでも無いと思います。
以上の事からお解かり頂けたと思いますが、丈夫な品種とは、日光と肥料に強い品種で、
逆に培養が難しいと言われる品種は、日光あるいは肥料に弱い品種と言う事が出来ます。
また、日光に強いと言われる品種は肥料にも強く、日光に弱い品種は肥料も控えめが良い
と言う事も出来ます。
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