巻柏名の由来

「巻柏」の文字の由来を調べてみると、次のような記述が有ります。
(おぬしも暇人よの〜、他にやる事が有るだろうに、・・・・、まあ、いいから先に進め)

まえの項でも触れた「本草綱目」には、
巻柏。釈明は万歳。長生不死草。豺足。求股。交時。と称し、時珍曰く、巻柏、豺足は形を
形容したもの、万歳、長生はその久しきに現す。巻柏は常山(中国の直隷省・正定・赴州)に
産し、関、陝、沂、の諸州にも(西省の南部)にも産す。石土の上に叢生し、葉は細く、
柏に似たる、(このてがしわ、ひのき、においひばなどに似た意)もので、青黄色。
薬用として沙石に接したる部分は取り去る。・・・・・(以下略) と、有るそうです。

 また、お隣の国、中国では、「秘伝花鏡」(1688年)に、次の記述が有るそうです。
長生草。一名豺足。一名万年松。究意即巻柏也。産自常山之陰今出近道其宿根紫黒色
而多鬢。春時生苗似柏葉。・・・・・(以下略)とあるそうです。

以上の茶文字の記述は、昭和44年に、加島書店より発行された、立花吉茂氏、
岡村寧氏、共著の、「よみがえる古典植物 いわひば」 から引用しました。

 残念ながら私には読めませんが、「似柏葉」だけは解ります。
(無学文盲、解読不能、不得要領、浅学非才、沈思黙考、自業自得、呆然自失、意気消沈・・な〜んてね)

この書籍は、巻柏の研究は言うに及ばず、歴史的考察も詳細に行われた、優れた書籍です、
今では入手出来なくなった、この優れた著述を、一人でも多くの巻柏愛好家に知って頂き、
次代に語り継いで頂きたく思い、この様な立派な書籍を発行された、著者両氏と、発行者、
加島喜代志氏に、敬意を表しつつ、引用させて頂きました。 (此処は至って真面目です)
この後の項でも、其の都度引用させて頂きます。

 前の記述には「豹足」(ヒョウソク)と有りましたが、此の記述では「豹足」の文字は見られず
「豺足」になっていました。「豺」を辞書で調べたら、「やまいぬ」でした、振り仮名は(ゼソク)?、
または(サイソク)?、はたまた(ヤマイヌアシ)?でしょうか?。(やっぱり、わっかりませ〜ん)

 しかし、「巻柏」の名の発祥が、数百年前の中国にあると考えるなら、「豹足」と記したのは、
あるいは読み違いで、「豺足」が正しいのではないかと思われます。
これを記した古書を見た事が無いので、単なる推測で気楽に言えますが、仮に其の古書を、
見る機会があったとしても、無学の管理人には読む事は出来ません。(人の粗なら探せます)

 話がそれましたが、「本草綱目」と「秘伝花鏡」の両文献から、柏に似た葉である事により、
巻柏の文字が使用された事が解ります。
「本草綱目」の項で、著者の注釈が有る通り、「柏」の字は、巻柏以外にも、植木に用いる
常緑樹の一種に、結構と用いられています。
真柏(しんぱく)、柏槇(びゃくしん)、児の手柏(このてがしわ)、などで、この系統を「柏類」と
言うらしく、盆栽などでも松を含めた常緑樹の総称を、松柏類などとも言っているようです。

 管理人の結論としては、「葉を巻く柏に似たもの」、すなわち「巻柏」と言う事のようです。

 それでは、巻柏の名の発祥の地、お隣の国、中国に御案内します、と言いたいのですが、
予算の関係で、お隣の国ではなく、お隣の町にある、万里の長城に、ご案内いたします。
   

全く関係の無い事ですが、この写真は、お隣の国の万里の長城では有りません、
私の住むお隣の町、鬼怒川温泉で有名な、藤原町に有る、東武ワールドスクウェア 内で、
撮影した「ミニ万里の長城」の写真です。

 私の隠れ家の隣町には、日光東照宮や、テレビでお馴染みの日光猿軍団劇場など有り、
そればかりか、外国だって有るのです。 ついでに オランダ も ご案内しておきます。

     
 そう言えば、オランダにも、
巻柏があるそうです。

お〜い、ここにある巻柏は
誰の巻柏だ〜。

ああ、その巻柏は、俺らんだ。
な〜んてね。

(さむ〜〜〜) 


  猿軍団劇場へは、ご案内できないので、代わりに巻柏劇場に、ご案内します。


巻柏劇場へ


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