パースは西オーストラリア州の州都で、人口150万人ほど、オーストラリア第４の都市です。

1829年に開かれた街は、「世界で一番美しい都市」とも言われ、観光地として人気だそうです。

パース空港まで車で出迎えてくれたアイザックです。

自宅に案内すると、手際よくパンケーキを作って歓待してくれました。

食事後、ナショナルパークを案内してもらいました。

ここでは、ゆったりとした広い自然環境の中で、オーストラリア大陸固有種である、カンガルーやコアラなどが飼われていています。

子どもたちも楽しそうに見学していました。

男の子は、横になっているカンガルーに餌を与え、気を引こうとしていました。

しかしカンガルーの方は、腹一杯なのかあまり反応していませんでした。

そこから少し奥にいくと、カンガルーがたくさん集まっていました。

ほとんどのカンガルーは、夏の日差しを避けて、木陰で横になっているのでした。

白いカンガルーもいて、なんだか山羊みたいだな、と思いました。

しっぽを立ててぴょんぴょん元気に跳び回るカンガルーをイメージしていたので、だらけ？具合に少し驚きました。

飼われているせいかおとなしく、なついていて逃げません。

頭をなでてみると、されるままでした。

こちらのコアラも、眠ったままでした。

もっとも、コアラは一日のうち２０時間は眠っているそうです。

主食のユーカリの葉が栄養に乏しく、眠ってエネルギーを節約しているのだそうです。

コアラは先住民の言葉で「水を飲まない」という意味。水分はユーカリの葉から取るだけ

天敵がいないので、何時間も動かなくて大丈夫なのだそうです。

コアラの動画を見るには、下をクリック。 　

そのコアラを触らせてくれるコーナーがありました。

係の人が立ち会って、一人ひとりにさわりかたを教えていました。ここだけの貴重な体験です。　

子どもたちにも人気で、そっとなでるように、おそるおそる触っている様子が、かわいかったです。　

肝心のコアラは眠っているのか、無反応でした。

鳥ではオウムがかわいかったです。

網で囲まれているのがかわいそうでしたが、４枚紹介します。

かわいげはないのですが、コウモリです。

よく見ると、背中が茶色です。

名前はわからないのですが、巣作りをしていました。

これはフクロウの仲間だと思います。

目が細いのは眠っているからなのか、もともとこういう種類なのか。

ホテルは街のほぼ中央、ショッピング街の近くでした。

「SWEDISH HOTEL」とあるとおり、経営者はスウェーデン人。

さすがは国際色豊かなオーストラリアです。

ショッピング街を歩いていくと、変わった楽器の演奏が聞こえてきました。

民族楽器なのか、面白い音色のアンサンブルでした。

このあたりが繁華街の中心なのだと思います。中央にクリスマスの飾り付けがしつらえてありました。

南半球なので、クリスマスは夏なのです。

車は立ち入り禁止で、道路の両側には喫茶店のテーブルと椅子がせり出しています。

歩いていて面白い彫刻にあいました。

急ぎ足で通勤途中、といった彫刻が４体並んでいるのです。

実際の通路に置いてあるのですから、面白い。

同じ作者だと思われますが、今度は逆立ちの像です。

その上方の円盤に描かれている古風な絵も気になったのですが、何なのかわからずじまいでした。

同じような円盤が、写真の奥の方にも見えています。

その夜はイタリアレストランでの食事に招かれました。

右側手前の青いシャツの女性が、アイザックと結婚するサリー。二人が妻の日本語の生徒でした。

妻の右側の女性は、サリーの大学時代の友達です。

狭いながらはやりの店らしく、満席の混みようでした。

ただ食べてばかりではなく、もちろん？英語で会話も交わしていたのです。

食事後店先で。

店の前の歩道にもテーブルが出され、そこで食事している客もいました。

食後夜景を見にキングスパークへ。

後ろのライトアップされているのは、第２次大戦の戦争記念碑。

この記念碑の下の部屋には、戦争で犠牲になった人々の銘が刻まれているのでした。

その相手国は、軍国主義の国家、日本だったのです。

そんな記念碑とも知らず、笑顔で撮影。

同じく、戦争犠牲者を悼む常夜灯が燃えていました。

「 WE WILL REMEM BER THEM 」の銘の訴えが、多くを考えさせます。

その公園から見下ろす夜景は見事でした。

中央の最も高いビルは、オーストラリアで6番目に高い建物だそうです。

翌朝、スワンバレーを巡るドライブに誘われました。

パースはスワン川沿いに開発された街なので、いわばパースのルーツに当たる谷なのかと思います。

赤いシャツの青年は、来日して我が家へも一度寄ってくれました。シンガポールで働いているそうです。

左側の女性はシドニーで金融の仕事に携わっているそうです。

スワンバレーには広々とした牧場が続いていました。

オーストラリアは年々乾燥がひどくなっているそうですが、確かに牧草はすっかり立ち枯れていました。

右端に白く見えるのは、その枯れた牧草をはむ羊。

乾燥させる手間が省けるので、これを刈ってそのまま日本に輸出しているのだとか。

Margaret river Choko late Company というチョコレート工場の、直売所です。

オーストラリアでは有名な会社だそうです。

直売所の喫茶テラスでコーヒーを注文。

右側の眼鏡の紳士はサリーのお父さん。

車２台に分乗してのドライブです。

スワンバレーはブドウ畑も多く、ワイナリーが点在しています。その一つに立ち寄っての試飲風景です。

車から降りるとき、みんなは必ず日よけクリームを塗ってから降りるのでした。

オーストラリアは南極に近いので、オゾン層破壊の影響で紫外線が強いという報道を思い出しました。

途中ビヤガーデンで休憩。

入口の花が見事でした。花の名前はわかりません。

ビヤガーデンだけあって、入り口には陽気な人形が飾ってありました。

メニューが写真左側に見えるのですが、黒板にチョークで手書きでした。

こっちのワイナリーが歴史もあって有名だったようです。

写真のスワンの絵の下に１８３６年とあるので、パースに入植が開始されて７年後にできたのだと思われます。

実はここがゆったりくつろげる、お目当てのワイナリーだったのです。

このワイナリーには広いガーデンがあり、その脇にはテーブルも用意されていて、そこで昼食を取りました。

すべて持ち込みでのんびりできるのですから、ピクニックに最適の場所なのだそうです。

サリーはよくここに来てリラックスしていたのだそうです。

実はこのテーブルは、こんな大木の下にあったのです。

木の下のテーブルと小さな人影が見えるでしょうか。

奥が駐車場になっていて、手前が広いガーデン。

この写真の後方が、ガーデンの広場です。

大きな木の下の日陰に寝ころんで、のんびりリラックスできる、ぜいたくな場所でした。

広場の向こう側には、赤い花をつけた木と紫の花をつけた木々が連なり、日本ならさしずめ花見気分です。

サリーの右側を歩いているのはカラス。日本と違って白黒模様。↓

広場の奥の小庭園に、変わった木がありました。

ボトルツリーというのだそうです。
別名「壺の木」。

なるほどと思う名付けです。

帰りに寄った二つめのチョコレート工場直売所。

これも有名な会社で、日本にも輸出しているのだそうです。

それで土産に買ってきました。

次に寄ったのが、野生のカンガルーの見られる喫茶店。

しばらく森の間を縫うように蛇行し、山あいの喫茶店に着きました。

山小屋風の質素な作りの喫茶店ですが、野生のカンガルーが見られるので有名だそうです。

言うとおり、カフェのすぐ隣の空き地に、カンガルーはいました。

なぜかオウムや鴨のような鳥も一緒です。

このテーブルから、座ったままカンガルーが見られるのです。

野生にしては警戒心がないので、餌付けでもしているのかなと思いました。

それでもこのカンガルーの不安な面差しは、ナショナルパークの、子どもの与える餌に見向きもしない飽食のカンガルーにはないものでした。

そういえば、子どものカンガルーが母親のお腹の袋に入っているのも、ここで初めてみました。

カフェの周囲は森なのですが、その木にオウムが何羽か止まっていました。

この緑の模様のオウムはしょっちゅう見かけます。

そういえば、ナショナルパークに行ったときも、オウムのコーナーにはいなかったのですが、園内を自由に飛び回っていました。

ありふれたオウムなのだと思います。

その夜の食事は、タイレストランでした。

壁際の人形が、いかにもタイ風で、エキゾチックな雰囲気を醸しています。

パースには、ヨーロッパからはむろん、東南アジアや東アジア、インド、アフリカからも大勢の移住者が来ているのだそうです。

夕食後、ホテルに帰る途中に見た、アポリジニの民芸品を扱っている店です。

その独特な絵模様には、文化の多様な豊かさを感じます。