メルボルンは人口370万人、シドニーに次ぐオーストラリア第二の都市です。

歴史的な建物や文化が残り、エコノミスト誌で2002年と2004年の２度、「世界で最も暮らしやすい都市」に選ばれたそうです。

空港に着くと、姪のフィアンセの家に案内されました。そしてお母さんの手作り料理をごちそうになりました。

彼はギリシャ系で、お母さんの料理もギリシャ料理だそうです。

ナスに肉をつめたのや、トマトを煮込んだ料理など、初めて見るものばかりでした。手の込んだ料理だけあっておいしかったです。

日本の二月は寒い盛りですが、南半球のオーストラリアは夏。上着を着て行ったので暑かったです。

教会に着くと人だかりでいっぱいでした。
私たちの前に結婚式を終えた人たちが、ちょうど教会から出てきたところだったのです。

結婚式が重なったところを見ると、ギリシャ正教にも大安みたいな縁起のいい日があるのかな。

人混みが落ち着くまでの間、しばらく木陰で待っていました。

結婚式は、花嫁が父親の腕を取って入場するところから始まりました。 参列者が立って拍手で迎える中、中央の赤い絨毯の上を二人が緊張気味に歩いてきました。

祭壇の前で花婿が迎え、父親と笑顔で握手を交わしている場面です。

立派なガウンの背中を見せているのが司祭で、赤いワンピースの女性と黒い礼服を着た眼鏡の男性は友だちの代表、その両脇には白いワンピースの女の子と小さいながら黒い礼服を着込んだ男の子が並んでいました。

司祭は唱えごとをしながら、指輪を持った手を花嫁と花婿の額に交互に当て、それから歌うような声調で二人の指にそれぞれ指輪をはめました。

そのあいだ中、脇の演壇で二人の男性が聖歌を合唱していました
＜動画はwindowsがバージョンアップしたら見られなくなってしまいました　以下同様＞

友人代表は、花嫁と花婿の指輪を一旦抜き、花嫁のは花婿に、花婿のは花嫁にはめ直しました。
次にまたその指輪を抜くと、元の通りそれぞれにはめ直しました。

その間も、聖歌が歌われ続けていました。
( 合唱する二人は、指輪を交換する友人の頭の陰になって少し見えています )

その後司祭が二人の頭にリボンのついた白い輪を置き、二人に手を組ませました。そのあいだも歌うように祝福の言葉を唱え続けています。

それから二人の手を取ってを祭壇前をぐるりと一周しました。　

そして参列者に向かって訴えるように何かを唱えています。　

ギリシャ語なので意味は分かりません。

それからまた二人の手の上に手を重ね、唱えごとをしていましたが、その時花婿の母親が最前列で伸び上がるようにしてその様子を見ていました。

何か大事な内容を唱えていたのかもしれません。

式が終わると、二人を祝福するために参列者が次々と祭壇前に繰り出しました。

司祭も気取らずうちとけて接してくれます。

列席者の祝賀も一段落し、祭壇前で喜びの二人です。

それから教会の隅の机に用意してある結婚届にサインです。

ガウンを脱いだ司祭が立ち会います。

二人に続いて、友だち代表の二人もそれぞれ署名していました。

夜、祝賀会がレストランでありました。

人気のレストランだそうで、店は客で混み合っていました。

食事を取りながら、生演奏をバックに様々なダンスが踊られるのでした。

初めは厨房の人と見られる黒い衣装の人が、皿を割りながら踊るのでした。

真ん中に立った女性が、左手に１０枚ほど重ねた皿を持ち、その上に右手に持った皿を立ててぶつけ、割っていくのです。

一度ならず、それを何度も繰り返すのです。

それを囲んで踊り手が速いテンポの踊りを繰り広げるのでした。

左の動画は暗くでわかりにくいのですが、ちょうど柱の陰にいる女性が皿を割っています。

画面の真ん中辺、白い皿を目印に注意していると、割っている動作が一瞬見えます。

皿はほぼ１秒間に２回の割合で、かなりの速さで割っています。

次にその割れた皿を囲んで、速いテンポの踊りがしばらく続きました。

最初は黒い衣装の人たちだけによるダンスでしたが、途中から一般の人も混じって踊り続けました。

写真では右側にギターの伴奏者が1人写っていますが、その右側にもう1人いて、２人で伴奏していました。

左の動画では、途中から混じった一般の人も加わって踊っています。

割れた皿を片付けた後は、参加者が手を取り合って踊る、少しリズムを落とした踊りやすいダンスでした。

踊り手は疲れると列から離れ、別の参加者が新たに踊りの群れに加わる、を繰り返すのでした。

こうしてこのダンスはかなり長く踊り続けられました。

なお、このダンスはギターの伴奏だけでなく、歌い手付きでした。

左の動画では、踊りに参加するよう友だちに声を掛けている女性も写っています。

食事を取りながら出入り自由の、気楽なダンスなのでした。

ダンスが一段落すると、新郎新婦が各テーブルを回って挨拶します。

このテーブルは、日本から駆けつけた花嫁の友だちの一団でした。

ケーキカットの最前列に陣取ったのは、子供たちでした。

３種類めのダンスはしっとりした趣のペアダンスでした。

これはさすがに、誰もが群がると言うわけには行かなかったようです。

最後は一転してロック調のダンス。

若者中心にこれも盛り上がっていました。

名残を惜しんで、ひとまずお別れでした。