退職記念に、娘が旅行先からホテル・飛行機の手配などすべて準備してくれ、その案内で３月２３日から３０日までの８日間、バリに旅してきました。

サヌールは、バリ島の南にあるリゾートで、ここには４日間滞在しました

タムカミホテルは、インターネットでも好評だそうですが、その通りでした。それが朝食付きで１泊2,000円だったのですから、信じられない安さです。

入り口にはバリ特有の旗竿が立ち、竹垣を通った突き当たりが入り口です。

レストランでの夕食時、１時間ほど現地の楽器を交えた演奏を聞きながら、夕食をとりました。

私たちが日本人だとわかった風で、「上を向いて歩こう」を、日本語で歌ってくれました。

女性の歌手は明るくにこにこ愛想が良く、対照的に伴奏の男性たちはしょうがないから弾いている、という感じで、それが好一対？のおもしろさでした。

バイオリン奏者にいたっては、弦の調子が悪いらしく、途中で座を外して、脇でしきりに調整していたのもおもしろかったです。

耳の白い花は、ホテルのオーナーがテーブルをまわり、一人ひとりに挿してくれたものです。

またの日、ウェイトレスに頼むとにこにこ写真に収まってくれました。従業員はみな感じがよく、居心地の良い雰囲気です。

猫がレストランの梁に駆け上がったところ↓

部屋は間取りがゆったりとして、バス・トイレ・洗面台の部屋には、別にシャワーのコーナーが大きく取ってあり、贅沢な作りでした。

見晴らしのいい部屋を注文したこともあり、ベランダから見下ろす中庭は、ホテルが「パラダイス」と自慢するのも尤もな、美しい光景でした。

毎朝小鳥のほがらかなさえずりで目を覚ますのですが、心地よく響きわたるさえずりは明るく、いかにも南国風でした。

ホテルで飼っている小鳥↓

廊下でギチギチという音がするので見上げると、ヤモリが２匹張り付いていました。部屋の中でも同じ音が聞こえるので捜すと、なんとカーテンの上に張り付いていました。

このヤモリが観光みやげの小さな置物になっていることを知り、買って来ました。

ホテルのプールで泳ぐ、という経験は初めてでしたが、これも異国で開放的な気分になっているからだと思います。

プールのまわりには蘭の花が何種類も咲いていました。

マーケットに行ってみました。

そこはこぎれいなホテルとは違って、生の生活の感じられる場所でした。

物を頭に載せて運ぶのをよく見るのですが、それは頭に布を巻いた台をかぶり、その上に荷物を載せているのでした。

通路以外はぎっしり物売りで埋まり、商品は剥きだし？で売られています。　　

足下はあいにくぬかるんでいました。３月までは雨期なので、午後になると一度、雨になるからです。

幅広く日用品のコーナーもあるのですが、やはり食料品が多く、売り手には女性も目につきました。

市場には毎日通ったのですが、一番の目当てはドラゴンフルーツでした。普段は見ることもない高価な果物を、毎日遠慮無く食べられたのは幸せでした。

サヌールが有名なのは、このビーチがあるからだそうです。穏やかな波、広い砂浜、日よけのある長椅子がならんで、リゾート、というのはこういういものなのか、と思いました。

観光シーズンでないせいか、実際に泳いでいる人はチラホラ。気温も暖かく、泳いでみると水も温かく、泳ぎやすかったです。

砂浜近くで泳いでいた妻と娘によると、チカチカ肌に刺激を感じたとのこと。小エビの透明なようなのがくっついてきたとも。波打ち際に何かがいたのか、正確には不明。足のつかない沖の方で泳いでいる分にはなにも感じず、ゆったり快適でした。

観光客はほとんど長椅子に横たわり、本を読んだり目をつぶったりしていました。

ここではリラックス、のんびりがあっているようです。

なお、この寝椅子代は、一人１日８００円。現地価格としては高額で（他から類推すると、サヌールでの値段は日本のほぼ５分の１か）、実際利用しているのは観光客だけでした。

その観光客も、ビーチでの日本人は我々だけでした。

朝早くビーチに行き、太陽が水平線から昇るのを眺めました。あたりにはホテルで聞いたのと同じ小鳥の声が響き渡り、太陽が昇るにつれ空と海の色が刻々変わっていくのが見事でした。

３０分ほど座ったまま、声もなくじっと見とれていました。

シュノーケリングを体験しました。妻は沖縄で娘にシュノーケリングを教えられ、今度が２度目。私は初めての体験でしたが、予想していた以上に多種多様な熱帯魚の群れに、時間のたつのを忘れ、夢中になって眺めました。

その熱帯魚の群泳を撮影できなかったのが残念。

２つ目のポイントでは、１時間ほどで波が出てきて、我々も流されはじめ、あいにく早めに切り上げたのが少し心残りでした。

パラセーリング申込所前で、子どもたちにカメラを向けると、一斉にポーズを取りました。観光客なれしているのか、南国の明るさか。

ボートに引かれて気球が砂浜からフワーッと浮かんで上昇し始めたときは感動でした。

空中から遠くまで見渡せる町並みと海辺の景色、広い海原も印象的で、ぐんぐん眼下の景色が動いていくのがダイナミックでした。

降り方も一通り聞いていたのですが、初めてなので 勝手がわからず、一瞬砂浜の木の枝に引っかかりそうになりました。

地上の係の人の声としぐさに従って綱を強く引くと、見事着地、これまた感動でした。

蘭の花を見に植物園に行きました。観光客用に造られたのか入場料が５００円と高く、園内は観光客だけで、それもまばらでした。花も時期外れか、咲いているのは少なめでした。

バナナの実がなっているのを初めて見ました。

変わった花も↓
　

バリ島南西部にあるタナ・ロット寺院に行きました。

ヒンズー寺院として有名で、広い駐車場もいっぱい、参道には観光客相手の店がぎっしり並んでいました。

その参道を白装束の人々が列をなしてやってきました。

寺院の入り口はヒンズー特有なのか、内側が垂直に切り立って向き合う石造りの門と、しなって長く伸びる旗竿の飾り物が印象的です。

白装束のまじめな？参拝の人々と、カメラ片手の観光客が入り交じって、独特の雰囲気があります。

境内には大蛇をこれ見よがしに操っている人がいました。この左側に離れてもう一匹の大蛇がとぐろを巻いていました。

寺院の北側に迂回して断崖から見下ろすと、タナ・ロット寺院に参拝するヒンズーの人々の白い行列が長々と続いています。

この海中に突き出した島の上の寺院には、観光客は入れないので、その下の広い岩場で記念写真を撮ったりして溜まっています。

この岩場は、満潮時には海水で満たされるそうです。タナ・ロット寺院で儀式が行われている間、しばしこの岩場を散策しました。

寺院の下にある穴（写真では断崖の左下、３人ほど小さく人の見える奥の暗いところ）はウミヘビがいるということでしたが、有料なので入りませんでした。 >

３０分ほどで儀式が終わり、寺院の反対側から降りてくるヒンズーの参拝者です。これは南側の高台から見下ろしたものです。

この南側の高台には、たくさんの椅子をそろえたレストランが並んでいます。本来は海に落ちる夕陽をみようと観光客が押し寄せる場所なそうですが、あいにく曇り空で夕陽は見られませんでした。

その脇の岩棚で、押し寄せ砕け散る波を巧みに避けながら、漁をしている人がいました

タナ・ロット寺院から車で帰る途中、道ばたの田んぼで見た光景です。思わず運転手に停まってもらい、撮りました。

百羽は超えると思います。これが本場のカルガモ農法なのかと思いました。

サヌールでは（次に行ったウブドでもそうでした）家々の前に必ずお供えが置いてあります。

道路を歩いているとどこにでも無造作に置いてあるので、午後になると犬（放し飼いで、いたる所にいます）が食い散らしたりするようです。これもヒンズーの風習なのだと思います。

ヒンズー寺院の前となると、こんな状態にお供えが置かれています。

このお供えを毎日用意するのも大変だろうな、と思っていたのですが、………

お供え専用の屋台を、市場の近くで見つけました。

この風習にかかる手間もかなりのものだと知りました。

サヌールの通りは道路の両側が土産物屋で埋まっているのですが、その中から３店紹介します。