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東北大震災後、ただの身辺雑記を続けていることが後ろめたくなり、しばらくアップするのをためらっていました。
東北大震災 ー 岩手県高校関係の被災状況 ーT 津波の浸水で校舎が使用できなくなった、高田高校と宮古工業高校3.11東北大震災は、岩手の高校にも大きな被害を与えました。 高田高校は、大津波で住宅約3160棟が全壊し2千人をはるかに超す死者・不明者を出した、陸前高田市にあります。
津波は海岸から高田高校までの市街地を飲み込んで、校舎3階まで水没、体育館も流失しました。職員と生徒は学校の裏手の高台にある第二グランドに避難したのですが、そのすぐ下まで津波が押し寄せ、体育館の屋根がグランド下に流れてきたそうです。海に近い海洋センターのプールで練習していた水泳部は、津波に襲われて逃げる途中6人が亡くなり、部員1人と救助に向かった顧問1人は未だに行方不明です。
水をかぶった教材、教具や備品のほとんどは使えなくなり、校舎も使用できないので、隣の大船渡市にある大船渡東高校(2008年に学校統合で開校)の萱中校舎(旧大船渡農業高校の校舎)を仮校舎とすることになりました。そのため大船渡東高校の同窓会館を臨時職員室にして、授業再開の準備を始めました。住居を流された職員が約20名、同窓会館に宿泊して避難所生活をしながら準備に当たったのです。
宮古工業高校は、津波により校舎1階が水没、大量の泥やガレキで埋め尽くされる被害を受けました。
実習棟にある機械類は海水につかり、使用できなくなりました。流れ込んだ泥が乾燥し、粉塵が舞い上がって大変な状況だったそうです。
U 一般の人たちの避難所となっている高校が5校津波の被災者の方々の避難所となっている高校の中から、2校紹介します。 大槌高校では約700人が体育館を中心に避難生活をしているのですが、他の避難所から来る人のため、炊き出しは900人分行っているそうです。大槌町は町役場を始め市街地がほぼ壊滅し、町長も亡くなりました。
NHKニュースで、避難所で炊き出しや物品運搬を頑張る大槌高校生の様子が放映されましたので、ご覧になった方もいるのではないでしょうか。生徒が積極的に動いてくれているので、被災者も勇気づけられているそうです。 山田高校では一時約2千人の避難者がいましたが、現在は1.300人が第1体育館、第2体育館、格技場で避難生活を送っています。
その被災者の方々のため、教職員が駐車場係や受付や水汲みなど世話をしました。県や町の職員も支援に入っているのですが、学校から帰らないで世話をする教職員も5人くらいいるそうです。
V 今後の課題 高田高校や宮古工業など一刻も早く正常な授業ができるよう、校舎の損傷を復旧することだと思います。また、生徒の安全な通学を確保するためにも、寸断されている公共交通の復旧も急務です。山田高校や大槌高校など避難所となっている学校では、避難者との調整など教職員の負担を軽減することも要請されています。
5月23日付県教委資料によると、人的被災状況は次の通りだそうです。
被災一般をひとくくりにした論評ではない、被災者一人ひとりが生きてきたかけがえのない人生に、それぞれ寄り添った具体的な取り組みこそが、求められているのだと思いますが。
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