日付2010.4.3
地域東京都、神奈川県
コース1.高尾山口〜嵐山登山口
行程
高尾山口-(1号路)-古滝-金比羅台-薬王院-
-高尾山頂-一丁平-城山-千木良バス停-
-弁天橋-嵐山登山口-相模湖駅
           嵐山登山口まで:4時間10分

4月3日(土) 曇り

高尾山は何度も行っているが、
写真がなかったので桜の季節を選んで行くことにした。が、あいにく曇天。
8:20高尾山口駅。10℃。もっと人が多いかと思ったがさほどでもない。
8:30登山口。アベックに写真撮ってもらう。
背後は高尾山地域の案内板。
1号路を登る。ウグイスの声。

1号路登り口には箕面までの東海自然歩道全行程案内図と起点の石碑がある。

石碑のアップです。
8:45古滝折れ点。以前探鳥会で「タゴガエル」を
教えてもらった所。
岩の間から清水が染み出し、
耳を澄ますと各所の小さな穴の中からクウクウという
かすかな鳴き声が聞こえる。
9:00金比羅台。
八王子方面の市街地が見晴らせる。

行くと、道を避けるように根を張った杉がある。
一本ではない。もっと道を底上げしてやれば
いいのに。尾根筋では無理か。
9:10高い梢からドラミングの音。 アカゲラか。
姿見えず。
リフト山上駅の上に咲いていたしだれ桜。
ソメイヨシノがまだ寂しいので貴重。

9:30展望台。
この先で水道工事中とかで、車が時々通る。
行き交う人も挨拶する人はおらず、
山道というよりは都会の道路のよう。
右ずっと下に
中央高速と圏央道のJCT(建設中)が見える。

サル園(左)を過ぎるとタコ杉。
この杉も保護のためこんなに囲われてしまった。

分岐を左にとって急な階段を登ると和歌の碑が並んでいる。白秋のものもあるが、「かなかなのかなかな
さそふ谷浄土」(作者忘れ)というのがよかった。

続いて奉納札の果てしない列がある。
表記はほとんどが「杉苗壱阡本」だ。
しかしこんなに植えたら山肌がいくらあっても足りないだろうから、
現金なのだろう。いくら相当かは不明だが。
金額を書く露骨さを避けたのかも。

9:48山門(左)を入ると、
高尾山を象徴する一対のカラス天狗像がある。
「関東鳶職連合会」の寄贈でかなり新しい。



天狗の前を過ぎ薬王院へ。
これはお寺だな。
さらに階段を上がると鳥居がある。神社かと思うと「飯縄権現堂」とある。 後日辞書などで「権現」を調べると、『日本の神の称号の一つ。日本の神々は仏教の仏が仮の姿で現れたものであるという本地垂迹思想に基づく。』とある。明治の神仏分離で整理されなかったのかな。
さらに飯縄権現は、『長野県の飯縄山(飯綱山)に対する山岳信仰が発祥と考えられる神仏習合の神。多くの場合、白狐に乗った剣と索を持つ烏天狗形で表され、蛇が巻きつくことがある。戦勝の神として足利義満、武田信玄などの武将たちに信仰された。特に、上杉謙信の兜の前立が飯縄権現像であるのは有名。』だそうだ。そうだったのか。

階段を登ると奥の院不動堂。
色の濃い桜が少し咲いている。
行くと電波中継塔があり、
トイレを経て10:05山頂。
何本ものコースが集まり、さすがに人がいるが、下で満開の桜もここではまだほとんど咲いていない。
早まった。城山へ向かう。

花がないのは寂しいが、
その分静かな歩きができたと思い直す。
10:24もみじ台を下りた所より
城山を望む。
10:40一丁平。
広い園地にベンチが点在。
お弁当によい所だ。

大垂水峠への道を左に分ける分岐あり。その先に、
以前来た時は工事中だったが、展望台ができている。
南側丹沢の展望がよい。
左に低く霞んだピラミッドが大山、右のV字谷が犬越路、
その右は大室山、左は袖平山。最高峰の蛭ヶ岳は雲で
はっきりしない。
この辺は小ピークを巻く道がずいぶん整備された感じだ。

11:05城山。前に来ているせいか、
あっというまに着いてしまった。
ここの茶店前の席はどこまでが店のものか不分明で
へたに座ると何か買えと言われ(たことがあ)るので敬遠。
相模湖へ向けて急階段を下りる。

山頂すぐ下にスイセンの花壇がきれいに咲いていた。
これを世話しているのが売店の人たちならば、
名誉を回復してあげねば。

急傾斜の道を下りて行くと現れたのがこれ。
ミミガタテンナンショウかと思うが、
耳が小さい。

これはキブシ。
地味な花だが色の少ない早春の山では目立つ。

11:18道が荒れており、
新たに迂回路が作られている。
来たのは左の道。上の道はたぶん旧道。


木のトンネルの下を行く。

11:50千木良(ちぎら)登山口へ下りる。
トイレ、茶店あり。ここの桜は満開。


国道20号線の千木良バス停信号を
横断し、弁天島へ。

この辺はのどかな田舎風景。


12:03下り始める所でニリンソウ発見。
一つしか咲いてないが、イチリンソウとは茎葉に葉柄がないことで区別するそうだ。

12:05弁天橋(つり橋)見ゆ。これはいい景色。
この向こう岸、島でもないが弁天島という。
なお、いつも素通りしてしまうのだが、
この近所にある「天下茶屋」には、いつか寄って
温泉で汗を流したいと思っている。

ここの斜面にはニリンソウ、スミレなどの
小さな花が多く、写真に足を止めて時間食う。
これはタチツボスミレか。

小さな橋をひとつ渡るとロビンソン・クルーソーの家のような不思議な小屋がある。

近くで採れたようなものを売っているが、
ツクシ一つかみ300円は高いぜ!

ヤシオツツジがきれいだ。

12:30吊り橋を渡って弁天島へ。
左へ下りれば桜の下でお弁当に好適な浜辺だが
ここは右へ坂を登る。

すぐ台地の上、津久井養護施設の
横に出る。
ここも眠くなるような平和な景色。

車道へ出て右へ行くと左に嵐山への登山口がある。

12:40嵐山登山口の前で振り返った所。
やれやれ。

標識の拡大。
ここまでを東海自然歩道の最初の行程とし、
相模湖駅へ向かう。

買ったばかりのデジカメ(FinePix F70EXR)の
手ブレ防止機能を確かめようとトンビを撮る。

駅前の酒屋さんで地酒「丹沢ほまれ(本醸造)」\1700を買って13:10駅に着くと出たばかり。
次まで30分あるので食事をして13:40乗。
15:00帰宅。

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