2010/2/9更新
■■ 私が使っている材料について ■■
【アクセサリー類】
銀板やロストワックス技法ではなく、純銀粘土を使って作る方法をメインとしています。
純銀でないもの(スターリングシルバー)で作る場合は銀板とかロストワックス→キャストで仕上げるのですが、
今は100%、純銀粘土で製作をしています。
銀板から彫りだしたり、ロストワックスを使ってキャストを外注に出したりするよりも
やわらかい線を出すのに粘土はとても便利だし、外注に出す必要がないので気に入っています。
銀板やロストワックスで作っていたときの重たい道具(笑)は
ほこりをかぶっています(笑)が
もっと自分に時間的ゆとりがでてきたら、
また糸のこを出したり、長くて重たい棒やすりでけずったり
ガスバーナーを使ってロー付けしたりなどの
「彫銀」を復活させようかなとも思っていますが
今のところ、思ったものを軽くデザインノートに描いて
それに近いものを粘土でこねながら形作っていくという作業が気に入っています。
銀だけではなく、石を組み合わせて焼成することもあります。
その石は「シンセティックストーン」と言います。
本物の天然石は、銀粘土と一緒に焼成できません。
・・・というか、焼成自体できません。
でも、このシンセティックストーンなら、粘土と一緒に焼成できるのでとても便利です。
天然ではないから「人工」ということになるのですが
「人工」の中には「人造石」と「合成石」があります。
シンセティックストーンは「合成石」にあたります。
合成石は、天然石とまったく同じ化学組成、結晶構造と持ったもののことを言います。
つまり、合成石は化学的・物理的・光学的に天然石とはまったく同じものです。
合成石は自然が生み出した天然石ではなく、人間の手により研究室で作られたものです。
ですから、外観から天然の宝石と合成の宝石を区別することは専門家以外は難しいのです。
「ジュエリー」は、今の時代、よほどの高額でない限り「財産」として残すことはしなくなってきているらしいですね。
値段ではなく、美しくてデザインがすばらしく、身に着ける人を魅力的に見せてくれる事に
価値を見出すようになってきつつあるようです。
そういう意味でも、天然石の代用品としてすばらしい役目を果たすシンセティックストーンは
私にとってシルバーアクセサリーに必要不可欠のものです。
そして、ガラスと同じように愛用している材料に「UV樹脂」があります。
今まで、ガラスで理想の色を出すのに苦心してきました。
ホビーショップでは、創作用の色ガラスは沢山販売されていますが
基本的に私が使うガラスは、工芸用として販売されているものではなく
お酒の瓶です。
きれいな色のお酒の瓶を見つけると、飲みたくない種類でも買ってしまったり
知り合いから空き瓶を貰ったりして、それを材料として使っています。
酒瓶は色が限られているので、複数の色を使ってフュージング(溶かす)させるのがせいぜいです。
色が混ざるところがグラデーションになって、色をその分増やすという工夫をしていました。
でも、UV樹脂は、多種多様な色があるので、
色の配合さえ間違えなければ、大体理想の色を生み出すことが出来ます。
本当は、「色見本帳」を自分で作り、
色の配合を記録しておけば大変便利なのは重々承知なのですが
そういうことが元来苦手なので、
行き当たりばったりで色を作っています。
だから、似た色は出せるけれども、まったく同じ色合いは、二度と作れないです。
もっと精進しろっ・・っていう話ですかね(笑)